【PIT】ありがとうVogey
昨夜投稿したnoteで「7月末までにトレードが成立してくれると嬉しい」と書きましたが、まさか翌朝に決まるとは思いませんでした。
Pittsburgh Pirates(PIT)がDaniel VogelbachをNYMへ放出し、対価としてColin Holdermanを獲得しています。
Vogeyは昨オフのロックアウト明けに$1.0Mと格安で“拾った”選手ですから、PITにとって予想以上の収穫があったトレードとなりました。
それが前半戦だけで自身キャリア2度目の二桁HRを前半戦だけで放ち、(規定未満ながら)wRC+ 118はRyan MountcastleやRandy Arozarenaを凌ぐ活躍。
来季$1.5Mのクラブオプションが付いているのでキープする選択肢もありますが、来季更にバリューを上げる可能性はそう高くないでしょう。
在籍はわずか半年ですがファンに愛されたVogeyとの別れは悲しいですが、彼には感謝しかありません。
さて、獲得したHoldermamは16年ドラフトで9巡目指名を受けて今年の5月15日にMLBデビューを果たした26歳の右腕。
Oneil CruzとZach Thompsonと同じ6'7"(201cm)の長身から投げ下ろす、シンカーとスライダーのツーピッチタイプですね。
ここまでのMLBでの成績は…
と非常に優秀な数字が並びます。ちなみに、中継ぎながら既にキャリア初勝利を含む4勝(0敗)をマーク。
平均95.7mphで100mphを計測する事もあるシンカーを低めに集め、ここまで打者67人と対戦して長打はたった1本しか許していません。
ただ、19年まで主にスターターとして育成されていた事もありますが、故障がちで年間20登板した経験がないんですよね。
今季は3A級とMLBを合わせると既に26登板しており、耐久性の面がどうなのかやや気になるところではあります。
開幕はクローザーだったChris Strattonの不振もありましたが、最近はクローザーのDavid BednarとセットアッパーのWil Croweが定着しているブルペン。
ただ、この2人以外はYerry De Los SantosやDuane Underwood Jr.、Tyler Beedeなどが接戦で起用されているもののまだ信頼を掴むには至っていません。
既にMLBで結果を残しつつあるHoldermanの加入は、登板過多なBednarとCroweの負担を減らす事が出来るので非常に有難いです。
しかも、彼は今季デビューしたばかりですから調停権を得るまで3シーズン・FAになるまで6シーズンあります。
コンテンド期にセットアッパーやクローザーとしてフル回転して貰うも良し、調停権を得たあたりで転売するも良しです。
故障さえ無ければVogelbach以上の対価を受け取れるでしょうしね。リスクの低い堅実な動きです、流石はBen Cheringtonと言ったところ。
明日(7月23日)先発予定のJose Quintanaも、おそらくこれがPITでのラスト登板と見られています。こちらも楽しみですね。
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