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コロナ禍でリーダー求められる新しい 知性とはなにか

コロナ時代って何だ
ポストコロナとか、withコロナと言われていますが、私はこれからの時代を、少しベタですがコロナの時代、と呼びたいと思います。

それはコロナで、危機管理とリジリエンス(resilienceいい意味の変幻自在さ)がますます求められる局面に入った、という意味で、です。

リーダーシップとは声を上げることだ
もう手垢がつきすぎた感のある、リーダーシップという言葉ですが、私はこのリーダーシップということばを従来考えられているよりも、ずっと広く大きく用いたいと思っています。

私のリーダーシップの定義は「声を上げて、その言葉に責任を持つ人のこと」です。

日本人は声を上げません、学校でも、職場でも。まず声を上げる人がリーダーです。声を上げた以上は当然責任をいやでもとらされます。

だから、リーダーはまず声を上げる人だと考えます。コロナの時代はますます国同士の相互依存が高まる時代です。

日本人リーダーは、いよいよ日本について声を上げなければなりません。アニメ、マンガ、カブキといった形はもういい。十分です。

海外の人達は中身、つまりそこに宿る精神を知りたがっているのです。日本の各分野で体系立ててそれを語り、表現する能力がますます求められています。これも声を上げるということです。

私もこの度、noteで声を上げます。当然声つまり発した言葉には責任を取ります。だから私もリーダー、です。皆さん、まず声を上げましょう。それじゃないと、日本は世界は良くならないと思います。

コロナ禍ではっきりした、いま、求められる新たなリーダーシップ
リーダーシップとは、リーダーの持つべき資質でもあります。

それは3つだと考えます。1.能力 2.人間性 3.運(他者から力をもらえる能力)。

本連載では主に1.能力について、リアルタイムの世界の動きを題材に論じていきます。

なぜこの連載で語り尽くされた感のある「リーダーシップ」を論じる覚悟をしたかと言うと、現代つまりコロナ時代における能力としてのリーダーシップが以前と全く変わってきたと痛感させられるからです。

それは何かというと、グローバルな変化に対応するための知識、これがリーダーの能力の大半ではないか、という仮説です。具体的にはリアルタイムの世界の動きを知り、理解するという知性のことです。

そんなに日経で見て知っているよ?いや、そのレベルじゃないんです。

参考にするのはThe Wall Street Journal、BusinessWeek、Fortune、USA Todayといった世界のリーダーが血眼で毎日目を通す媒体です。その内容ならば日本で報じられることもあるでしょう。しかし、この連載が他と違うのはその分析の質だ、とあえて申し上げたいと思います。

グローバルな動きに疎い日本のリーダー
例えば今回オリンピック組織委員長の森喜朗氏が辞任に追い込まれたことはまだ記憶に新しいですが、あれは人間尊重という世界の流れを知らなかったからで、老人の時代遅れ感覚がとうのこうのではありません。

3月31日付The Wall Street Journalは「もうたくさんだEnough is enough」と題した全面広告を載せました。大企業のトップが連名で、ヘイトクライム許すまじという、コロナ禍に乗じた一部の人種差別に端を発した暴力反対を強く訴える内容です。

ビジネスリーダーが政治的、社会的発言をすることはもはやタブーではなく、一種の社会的責任と言っていいのです。

同紙4月23日号はデルタ航空のCEOのこんな言葉を載せています。

「消費者が神様の時代はすでに終わり、株主がそれに取って代わったが、コロナ禍の今は従業員の時代である」。まさにこれは日本でも起きている現実なのです。

毎日書かねばならない理由
もはや、地球は一つ。しかし、日本人のリーダーたちは、こうした流れを勉強していないし、知ろうともしていません。

いまはグローバル時代なんかじゃない、もうそんな時代はとうに終わり、いまやoneness(ワンネス。世界は共同体としての一つの市場の意味)の時代なのです。

この記事は毎日書くことに決めました。

なぜならば皆様にお伝えすべきこと、リーダーとしての皆さまがチェックすべき最新情報は毎日山のようにあり、それを随時紹介し、分析し、解説しなければならないからです。

お約束を違えたら、もう終わり。読んで頂く価値はない、なぜならば毎日伝える、伝えたいという私の気持ちこそが、この連載の全てだからです。覚悟を持って続けたいと思います。

この連載では以下のことを論じながら、コロナ時代におけるリーダーシップはどうあるべきかを読者の皆様と一緒に考えていきます。

1. コロナ禍を各国政府、グローバル企業はどうサバイバルしたか
2. 世界の一部でコロナ回復期の今、グローバル企業の失地回復リアルタイ ム報告
3. グローバル企業の新クライシス・マネジメント(危機管理)
4. コロナ時代におけるグローバル企業の戦略、マーケティング、人的資源管理をはじめとする全経営カテゴリーにおける新しい動きとその分析

それでは皆様、明日からぜひご期待下さい。

                            野呂一郎

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