子宮体ガン⑤〜体ガンになって変わった事〜

子宮体ガンについてこれまでの話に入れ込めなかった事を最後に書きたいと思います。

①不調のサインに気づくための知識をもつ

以前、高校生の頃から生理不順っぽかったという話を書きましたが、子宮体ガンになるまできちんとした治療を行っていませんでした。今振り返ると、中学生の頃は生理の量も多く激しい痛みを伴っていましたし、高校生の頃は生理が止まってしまう事がありました。社会人になってからは数ヶ月生理が止まってしまったり2週間ほど出血が続いたりと『普通ではない生理』の状態が長年続いていました。きっと長い時間をかけてジワジワと私の身体は蝕まれていたんです…。なんでこんなに放っておいたのか。よくよく考えてみると『普通の生理の状態をきちんと知らなかった』『生理が正常にこないと何が悪いのか?』を知らなかったためだと気がつきました。生理やSEXなどの性的な話って日本ではタブーとしてる雰囲気があって、学校はもちろんの事、親からもそういった話って聞かないですよね。もっと妊娠や女性の身体についての性教育が充実されると良いなとは思います…。が、現実はそうではないため、体ガンになってからは『通常の生理とは?』『私の生理不順の原因は何か?』を病院の先生から話を聞いたり(一緒に探ったり)、本やネットから情報を集めています。そして生理不順になった際に早め早めに対処するようになりました。

【point】
・自分の生理の状態は正常かどうかを知る。そのために正常の生理についての知識を得る。
・生理がおかしいと感じたら婦人科へ行って検査する。(旦那さんやご家族といった周りの方が促しても良いと思います。)

②病気の事を話せる存在を大切にする

病気の話ってとてもセンシティブなのでしづらいです。私も夫と両親、職場の上司達には話していますが、きょうだいや夫の親類には一切話していません。心配をかけたくないのと、今までの関係性が崩れてしまう(関わりたくないと思われたり…)のではないかという不安からです。実際に職場の人達はガン治療を始めた当初は、腫れ物に触るように気を使ってきたり、逆にどう接したら良いのか分からず避けてきたり…。直属の上司に細かく治療の経過報告をして上の方々に説明をしてもらい徐々に普通の関係性に戻りました。普通ってとってもありがたいです。夫や両親も私以上に心配してくれて情緒不安定気味になってしまったり…。そんな中で最も頼りになったのが職場のA先輩。彼女とは以前から仕事で良きパートナーであり、家族ぐるみでお付き合いする仲。A先輩はホルモンバランスや不妊治療で通院していたりという事もあり、以前からそういった事も話し合う間柄でした。なので体ガン治療で気持ち的にシンドイ時に話を聞いてもらえて大変助かりました。(家族に弱音を吐くと、すっごく心配されるので出来なかった…。)

【point】
・弱音を吐ける相手をつくる。ブログように不特定多数に発信する場でも良いと思います。(周りからの反応を求めない方なら。)

③保険のありがたさ

結婚した当時にファイナンシャルプランナーの方からライフプランに伴うお金や保険の話は聞いていたのですが、その時は全て掛け捨て型の保険だったため『なんか損だな〜』と思って見送っていました。数年後に仕事で関わった保険会社に興味を持ち話を聞きに行ったところ、掛け捨て型ではない生命保険・医療保険を紹介していただき、入りました。生理不順があったため一部特約事項はついたのですが無事に加入できました。保険に入った理由としては『老後の蓄えが不安』『子供ができて万が一私が死んだ時に、夫にお金の面で苦労をかけたくなかった』からです。で、この保険が子宮体ガンの手術・通院の際に大活躍!お金の心配をする事なく治療に専念できましたし、不妊治療も迷わず受ける事ができました。

【point】
・ライフプランを考えた上で必要な保険に入っておくと何かあった際に治療費の心配をしなくていいので安心。
・掛け捨てではない保険や女性疾病に特化した保険もあるので、女性特有の悩み(病気まではいってないけど不安なもの)がある方は検討してみても。


以上で子宮体ガンについてのお話はとりあえず終了です。
今後も定期検査は続きますし、おそらく再発もします…。その時の病気の進行具合、私の身体の状態、生活etcを考えて同じような治療にするのか、子宮全摘をするのか…。なんにせよ、病気に負けず前向きに治療していきたいと思います。私自身は子宮体ガンになった時から『一生つきあっていく病気』だと思っています。これから産まれてくる予定の我が子と夫のためにも手遅れにならないように、きちんと定期検査を受けていきたいと思います。


【子宮体ガンの話一覧】
・子宮体ガン①〜子宮にデキモノ!?〜
・子宮体ガン②〜大学病院をはしご!?〜
・子宮体ガン③〜名医に出会う〜
・子宮体ガン④〜病変が消失するまで〜
・子宮体ガン⑤〜体ガンになって変わった事〜


※私が治療した時点での情報・私が知り得る知識の中で記載しておりますので、知識の浅さ・情報や言葉の間違え等はご了承いただければと思います。



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