「ポッドキャスターを応援したい」 リスナーのあなたに今すぐできる「8つのこと」
ポッドキャストの魅力は、番組を配信するポッドキャスターと、SNSなどで直接つながれることです。彼らと交流して、もし「もっと応援したいなあ」と思ったら・・・ この記事を思い出して、楽しくサポートしてもらえるとうれしいです(Photo by Yuta Sawamura)。
1. 聴かずに「いいね!」
ポッドキャスターはだいたい、新しいエピソードを配信したらSNSで告知をします。それはもちろん、みなさんに聴いてもらうため。
だけど彼らは、「その告知を目にする〜実際に聴く」までの間に、大きなハードルがあることも知っています。それまでポッドキャストを聴いたことがない人にとって、再生するのは少し勇気がいることでもあるから。
だから、誤解をおそれずに言うなら、聴かなくたって大丈夫。その代わり、告知を見たら、「いつも見てるよ!」ということを「いいね!」で伝えてみてください。それだけで十分、励みになります。
2. 「トレーラー」を聴いてみよう
繰り返しになりますが、ポッドキャストを聴いたことがない人にとって、再生するのは少し勇気がいること。だけど、ほんのちょっと、30秒だけでも、一度聴いてみませんか?
そんなときにオススメなのが「トレーラー」。いきなり本編を再生するのは気が引けるなら、ちょうどいいかもしれません。
Spotifyのポッドキャストページにはトレーラーというのがあって、そこではポッドキャスターが、自分の番組がどんな番組かを手短かに説明したり、過去に配信したエピソードのなかからイチ押しのものをピックアップしていたりします。つまりはその人の自信作です。
リスナーの番組離脱率を分析すると、エピソードの最初の30秒から1分も聴けば、その番組が自分に合うのか、おもしろいのか、だいたい分かるみたいです。なので、まずはトレーラーで試してみては?
3. ツイートしてみよう
ブログ記事だったら「はてブ」のようなキュレーションメディアでひろわれたり、動画だったらYouTubeでコメントがついたりします。
だけど、Spotifyにはまだ今のところ、そうしたソーシャルな機能があまりないため、だれが、いつ、どこで聴いて、どんなことを感じたのか・・・ せいぜいアナリティクスからリスナーの属性を知ることぐらいしかできません。
ほぼ唯一と言っていい、しかし最もパワフルなインタラクションのための手段が、Twitterです。LINEのようなプライベートなアプリはもちろんのこと、FacebookやInstagramでもリスナーの反応を見つけるのは難しい。
ポッドキャスターは、がんばってTwitterでリスナーのコメントを探しています。だから、もしも聴いたら(聴かなくても)ツイートしてくれたら嬉しいです。ポッドキャスターが指定するハッシュタグをつけてコメントしてくれたら、もう最高!
4. フィードバックしてみよう
もし、そのポッドキャスターがSNSでつながっている友達や知人だとしたら、ダイレクトメッセージでコメントしてみましょう。
たしかにTwitterでもリスナーの存在は見えるけど、そのリスナーが聴いて、どう感じたか、そしてどんなことを求めているかは、ツイートからは読み取れないことも多いです。
「ここよかったよ」「こんなふうに思ったよ」「これを聴いてこんなことしてみようと思った」・・・ みなさんの感想は、実はポッドキャスターにとってとても意外で、次のアイデアの源になったりします。
5. ピンときた人を紹介してみよう
ポッドキャスト番組のなかには、ポッドキャスターが一人でしゃべるのではなくて、だれかゲストを呼んで、インタビューをする企画をやっているものも多いです。
だけど、ゲストを探して、実際に出演してもらうって、結構ハードルが高い。ただでさえ、自分が知っている人はかぎられるし、ゲストの人選が他の番組と似たり寄ったりになってしまうこともあると思います。
みなさんが知っている「あの人」は、きっとポッドキャスターにとっては知らない人。そこから縁が広がって、番組を企画するインスピレーションにつながる可能性は大いにあります。もし、番組のテーマに合う人が思い浮かんだら、ぜひリコメンドしてみましょう!
6. ボイス出演してみませんか?
僕がポッドキャストを収録・配信するために使っている「Anchor」というアプリには、実は「音声メッセージ」という機能があります。
よく、ラジオでもパーソナリティーの人が喋ってる合間に、アーティストから寄せられたコメントが挿入して再生されたりするけれど、あれとまったく同じことがポッドキャストでもできるんです。
ポッドキャスターと交流して、「もしこういうテーマだったら、自分にも他の人にシェアしたいアイデアがある!」と思い浮かんだら、いきなりゲスト出演するのはハードルが高いけれど、まずは「ボイス出演」してみては? ポッドキャストのおもしろさに気づけるかもしれません。
7. 声を仕事にする橋渡し
ポッドキャスターのなかには、なんとかポッドキャストを仕事にできないか、と考えている人もいます。
もし、みなさんがメディア・広告業界の人だったら、ポッドキャストを自分が運営しているメディアの新しいコンテンツにできないか、ポッドキャストで企業や商品の宣伝ができないか、アイデアを練ってみては?
そうじゃなくても、もし番組を聴いて感動したり、自分の悩みがスッと軽くなったりすることがあったら、最近は「投げ銭機能」のあるプラットフォームも出てきたので、小額をサポートしてみるのもいいかもしれません。
まちがいなく、彼らがポッドキャストにより多くの時間を注ぐための、力強い支えになるはずです。
8. 「ポッドキャストの調子はどう?」
ここまでいろんなサポートの仕方を書いてきましたが、おそらく、だれにできる、最も簡単で、だけどポッドキャスターにとって最も励みになる方法は「気にかけてあげること」です。
最近は、ソーシャルディスタンスで人に会うことさえ簡単ではありませんが、もし今度、ポッドキャスターに会うことがあれば、「最近調子どう?」と、番組を聴いたことがなかったとしても、声をかけてみてください。
彼らは、ポッドキャストを聴くのはハードルが高いこと、というのは心の底から理解していて、だからこそ、ポッドキャストについて話せる友達がどれだけ貴重な存在か、日々感じています。
「最近どんな音楽聴いてる?」「おもしろいゲーム見つけた?」「仕事で大変なことあった?」ーーみなさんとのなにげない雑談が、ポッドキャスターにとってはアイデアの源です。
お気に入りの番組を探してみよう!
もしこの記事で、ポッドキャストに興味を持ってもらえたら、ぜひ自分のお気に入りの番組を探してみましょう。
最近は、Spotifyが人気&今注目の番組を紹介する「ポッドキャストチャート」という新しいコーナーをアプリ内で始めています。
そこで気になった番組の、まずは「トレーラー」をサクッと聴いてみてください。そして、もし気に入ったら、ツイートとフォローを忘れずに・・・!
編集者/Livit代表 岡徳之
2009年慶應義塾大学経済学部を卒業後、PR会社に入社。2011年に独立し、ライターとしてのキャリアを歩み始める。その後、記事執筆の分野をビジネス、テクノロジー、マーケティングへと広げ、企業のオウンドメディア運営にも従事。2013年シンガポールに進出。事業拡大にともない、専属ライターの採用、海外在住ライターのネットワーキングを開始。2015年オランダに進出。現在はアムステルダムを拠点に活動。これまで「東洋経済オンライン」や「NewsPicks」など有力メディア約30媒体で連載を担当。共著に『ミレニアル・Z世代の「新」価値観』『フューチャーリテール ~欧米の最新事例から紐解く、未来の小売体験~』。ポッドキャスト『グローバル・インサイト』『海外移住家族の夫婦会議』。
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