
良い写真とは?
良い写真って、どういう写真でしょうね。
時々、話題になりますが、なかなか結論や定義というものを
聞いた事がないような気がします。
たまに「良い写真とは?」というエッセイやコラムを
目にする事がありますが
たいていは、写真に良し悪しはない、写真は自由だ、好みの問題だ、
とか言っていたりします。
確かにそうです。
自分が良ければそれで構わないんです。
自分が気持良く、そして楽しければそれでいいのだから。
好きに撮ればいいんです。
でも、そんな写真、人に見せないで(^^;
そんな事言ってる人の写真で
「見て良かった」と思う写真はまずありません。
あるいは、カメラ機材や構図、ライティングなど、
単純な技術的な問題ばかりを気にしていたりする方もいらっしゃいます。
そういう話ではなくて、もっと本質的な話をしたいんですけどね。
まあ「良い写真」なんていわれても曖昧すぎますよね。
少し厳格に、ここでは「良い写真」を
「写真作品として、高く評価される写真」とでもしてみましょう。
まとめずに、思いつくまま挙げてみます。
「美しい写真」
美しい、という事はとても大事な事だと思います。
美しく撮るためには、先ほどバカにした(バカにしたんかい(^^;)
カメラ機材や技術的な問題は少なくともクリアしなければなりませんね。
ある意味、当然の前提とも言えるんですが、
世の中にはわざとザラザラにしたりノイジーにしたりする表現もあります。
でもまあ、一般的には美しい、という事は良いことでしょう。
良いと思いますし、大事なことだと思いますが、
美しい、というのは必要条件であって十分条件ではない、とも言えますので
美しい写真=良い写真、ではないと思います。
あと、考え付くままに書くと
「印象に残る写真」
「作者の思いが伝わる写真」
「撮った印象のままが表現できている写真」
「共感できる写真」
「思わずほっこりする写真」
「インパクトのある写真」
「ドラマチックな写真」
「オリジナリティのある写真」
「決定的瞬間をとらえた写真」
「想像を掻き立てる写真」
「人に感動を与える写真」
「ストーリー性のある写真」
「今まで見たことがない写真」
「ずっと見ていたい写真」
うん、若干かぶっていると思われる部分もありますが、
だんだん近づいて来た気がします(^^;
良い写真の事を「力のある写真」と言ったりもします。
評論家さんなどが使う言い回しですね。
「印象に残る写真」や「インパクトのある写真」「ドラマチックな写真」
「決定的瞬間をとらえた写真」「今まで見たことがない写真」
などは直感的に「力のある写真」だとイメージ出来ると思いますが
この「力のある写真」というのは「思わずほっこりする写真」でも
力があると表現する場合があります。
また、特に写真ならではの問題ですが、
被写体そのものが魅力的な場合
と、
なんでもない日常の被写体を作者が表現で作品に仕上げる場合
があると思います。
創意工夫は必要なのですが
「奇をてらった」だけの写真はすぐ飽きられます。
作者の個性が感じられる写真、オンリーワンな写真というのも
他者との差別化において重要ですね。
写真をみただけで、
あ、これはあの人の写真だな、とわかるような写真です。
そこで「相変わらず素晴らしいなあ」と思うか「ワンパターンだなあ」
と思うかが分かれ道だと思います(^^;
さてさて、いつも結論を出すのが難しいテーマばかりですが、
とにかく「良く考えてみる」「みんなで討論してみる」という事が大事なのではないでしょうか?
文才のない私ではありますが
いつかは私なりの格調高い(笑)「写真論」を
お届けしたいと思っております。