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SONY FE24mm F1.4 GM 星像テスト

完全な星空ではありませんでしたが、一応、星空でちゃんと撮影できたので、簡単に報告しておきます。画像はトーンカーブで明るさ調整している事を明示しているもの以外は全て無調整です。全て画面キャプチャーです。
正確に検証するため、どれも保護フィルターは使っていません。

まず、noteの画像ではわからないと思いますが、FE24mm F1.4 GM のF1.4開放での全体画像です。

これだとさすがに良くわかりませんね。

F1.4開放だと、わずかなピント差でも星像が変わってくると思い、マニュアルで10倍拡大のモニターをさらにルーペで拡大して、わずかに指で触れる程度の精細な、前後数枚の画像を比較してみました。

中央付近の200%拡大画像です。①~④は、∞から近距離方向へ、わずかなピント差の4枚です。上段②の画像がもっともピントが合っていると思います。

前回、パープルフリンジが酷いと書きましたが、ピントがわずかに内側である③、④の画像では出なくなっています。ただし、これだけ拡大すると明らかにピンボケである事がわかります。

ピントが一番合っていると思われる②の画像において、輝星のサジタルコマフレアも顕著です。
今回の撮影前には、ひょっとしてより正確にピント合わせすればコマフレアはなくなるのか?と思いましたが、全くそんな事はありませんでした。それは最初の撮影の時から、ピント合わせ時に目視でもほぼわかっていた事でした。ピントが正確に合っていてもコマフレアはなくなるどころか減少もしません。

やや内側にピントが外れていると思われる下の③、④の画像ではボケてるせいか輝星のコマフレアはわからなくなってますが、むしろ少し暗い星では
コマフレアが顕著になっているのがおわかりいただけるでしょうか?これは私には理由がわからないです。

いずれにせよ、星像はSONYのサイトの以下の記述とは大きく異なっていると言って良いでしょう。

次に、他のレンズとの比較です

私の星景での常用レンズ、Zeiss Distagon T* 21mm F2.8とSAMYANG 14mm F2.8と比較してみます。

まず、SAMYANG 14mm F2.8との比較。焦点距離が違うので、どちらがどのレンズとはいちいち書いてません。

これはさすがにFE24mmの勝ちですね。ちなみにどちらも開放なので、FE24mmは分が悪いのですが、それでもSAMYANG14mmより良いです。SAMYANG14mmはピント外れに見えるかも知れませんが、このレンズ、全面にピントは合わないのでまあこんなもんです。それでも十分実用的です。

次にZeiss Distagon T* 21mm F2.8との比較。どちらも開放で、明るさを合わせてますので、Zeissの方が露出時間が倍で、ISO感度も倍です。
なので若干ざらついていて星も伸びてますが、星像の違いはわかるかと思います。

さすがにZeissの方がシャープですね。まあ、F1.4とF2.8なので、FE24mmは良く健闘してると言って良いと思います。

結局のところ、問題なのはSONYのサイトの記述と作例です。
これでは誇大広告と言われても仕方ないのでは?
どう見ても星は点にはなってません。
この件はSONYとのやり取りではっきりしたいと思います。


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