SONY α7RⅢの良い点、悪い点

SONY α7RⅢの良い点、悪い点について、自分なりの感想です。
一年使ってきたので、慣れの問題はあまりないかと思います。
悪い点の方をやや具体的に書きます。

ほぼ、思いつくままなので、
全てを網羅して、整理出来ているわけではありません。
キヤノンユーザーとしての視点もあります。
キヤノンのフルサイズではEOS 5D4と6Dを主に使っています。
間違いがあればご指摘いただければと思います。

<良い点>

1、やはりコンパクトなのは良い。あまり軽くはないけど。
2、ダイナミックレンジは広い。露出不足もかなり救える。
  ザラザラにはなるが。
3、キヤノンでもバリアングル機を所有した事がないので、
  (向きや角度の制限があるにせよ)
  背面液晶モニターのアングルを変えられるのは良い。
4、ピクセルシフトマルチ撮影は良い。
  さらなる高画素、高画質を実現するが
  少々のブレを許容するようにして欲しい。
5、制約が多いものの、サイレントシャッターは便利だし有効。
6.ブライトモニタリングも便利。夜の構図はこれで。
7、ピーキングも実用的、マニュアルでもピント合わせが迅速。
8、思っていたよりずっとバッテリーが長持ち。
9、カスタマイズ可能なボタンが多いのは使い勝手に貢献している。
10、5.5段のボディ内手振れ補正は良い。手持ち撮影の幅が広がる。
11、あまり使ってないが、瞳AFは魅力。動物対応に期待。
12. バッテリーがUSB充電および給電可能なのは良い。
   後発のNikon,Canon機でも給電は不可。なぜ?

<悪い点>

1、液晶メニューが使いにくい
  もちろん慣れもあるが、
  メニューの見やすさはキヤノンの方が洗練されてる。
  キヤノンならタッチ操作で必要な項目に迅速アクセス可能。
  メニュー項目の階層などもまとめきれていない感がある。
2、モードダイヤルにバルブがない
  これにはびっくり。やはり基本がコンデジなんだと改めて思った。
  一眼レフではあり得ない。
  バルブにするためにはマニュアルで30秒の次まで送る必要がある。
  しかもサイレント撮影ではバルブに出来ないなど、変な制約がある。
  さらに言えばバルブだと12bit記録になってしまう。
  つまり、事実上バルブは使いものにならないという事。
3.たくさん制約条件があって覚えきれない。
  いざという時に使えない。故障と勘違いする制約が多い。
  サイレント撮影に関わる部分が多いようだ。
  電子シャッターの制約なんだろうが、早く改善して欲しい。
  <主な制約条件>
   サイレントシャッター時に使えない機能がたくさんある。
   バルブに出来ない、フリッカーレスや長秒時NRが使えない、など。
   その他、RAWだと高感度NRが使えない、ブライトモニタリング時に
   ピント拡大出来ない、などなど。
4、不可思議な、バグと思われる挙動が多い。
  先日も、動画のテストをしていると、赤ランプが点きっぱなしになって
  長い間、操作も撮影も出来なかった。電源OFFでもダメ。
  他にもSDカード系のエラーが報告されているが、
  信頼性に欠けるのは大問題
  また、シャッターを押しても無反応な事が多い。理由がわからない。
5、高画素なのにMRAWやSRAWがない
  私はスポーツやレースを撮らないので高速連写はほとんど使いませんが
  タイムラプスや比較明合成では膨大な撮影枚数になるので
  小さなRAWがないと非常に不便。
6、液晶モニターアングルの可動域不足。
  縦アングルに対応していない。角度や可動範囲も不足している。
  ついでに、タッチ操作もキヤノン並みにして欲しい。
7、人間工学的に少しおかしなところが多い。
  SDスロットの順番、バッテリーのターミナル位置、電源スイッチなど、
  慣れだけの問題ではなく、作りも家電のスイッチ的で、平坦。
  各種ボタンも手で触れるだけで識別できるようになっていない。
8、ブライトモニタリングは便利なのだが
  ピント拡大が出来ない。構図を見ることだけしか意味がない。
9、高画素なのでもともと期待していないが、高感度はザラザラだ。
  星どころか、室内の暗いところでも使えない。
  シビアに言えばISOは800までかな。
  ピクセルシフトならノイズは半分になるので良いのですが。
10、スタイルが安っぽい。コンデジっぽい。もう少しなんとかならないか?
  好みの問題と言ってしまえばそうだが、ここを指摘する人は多い。
  ずっとSONYのフルサイズミラーレスを買わなかった理由のひとつ
11、Nikon,Canon機が出てから良く言われることだが、
  マウント径の小ささにやや不安を感じる。
  正直、将来も考えると純正レンズを揃えるのは躊躇する。

以上、中には細かいところもあるかも知れませんが
私にとってはかなり大きな問題なのです。

次期機、いやもっと早く、高感度番長として期待しているα7SⅢでは
ぜひ大幅な改良を望みたいところです。


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