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最好映画。 155 「グリーンブック」 2019年。

アカデミー賞!って聞いたので、観にいってみました。監督のピーター・ファレリーといえば、「ジム・キャリーはMr.ダマー」「メリーに首ったけ」に代表される、90年代おバカ映画の代表格監督といったイメージが強くて、アカデミー賞!って聞いて嘘だろそれ、って思ったのは事実です笑。観て驚くような部分はなかったんです。前半1時間は笑いは散見されてもコメディという雰囲気はありません。人種差別も忌避するような事態になることは少なくて、それを解決してゆく爽やかさもそこまでなくて、主役二人のあまりにも違う育ち方がゆっくりと近づいてゆく様が心地よい映画です。撮影のショーン・ポーターはマイク・ミルズの「20センチュリーウーマン」の方で、その前はあまり聞いたことがありませんでした。ずっと車というシチュエーションで、車撮影の窮屈さを感じさせないのはすごいです。すっかりおじさんになったヴィゴ・モーテンセンがともかくスゴイ。学が無いのをものともしない傍若無人さを発揮したかと思えば、奥さんにはものすごく弱い旦那さんを演じていて、主演男優賞じゃないんだ!って思いましたもん。ラスト、なるほどそこでその人で終わるのね!と感心しきり。観る前のおバカ映画懸念はもうなくて、爽やかな読後感。もう一回見たくなる映画、でした。直後に短編映画「ボケとツッコミ」の撮影だったので、何かというとこの映画の話をしてしまいました、スタッフのみなさんすいません笑。


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