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最好映画。206 「ドント・ルック・アップ」2021年。

レオナルド・ディカプリオだから観たのか、発端は覚えていないんですが、観始めたらハマりまくりのブラックコメディでした。アダム・マッケイ脚本・監督、レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ローレンス、メリル・ストリープ、ケイト・ブランシェット、ティモシー・シャラメ、マーク・ライランス、ロン・パールマン、ジョナ・ヒル、アリアナ・グランデ。次から次へ、煌びやかなスターが大統領、教授、ニュースキャスター、大学院生を演じているんですから目に楽しい笑。お話はアルマゲドン級の彗星が本当に地球にぶつかるよ?という災害映画なんですが、一向に深刻にならない。偉い人は地球を救う姿勢を見せつつ逃げる算段ばかりだし、最初にそれを発見した大学生と教授だけが必死になってみんなを説得するけど、一向に真剣にならない笑。彗星が視界に入るその時までは平和だったのに、と並べるとかなり怖い話なんです。「俺たちニュースキャスター」「バイス」のアダム・マッケイ監督なので、そのままには仕立てない。強烈に人間味に溢れた登場人物たちが、えええどこ連れて行くの?って言う展開で猛スピードでひた走ります。撮影はリヌス・サンドグレン。「ラ・ラ・ランド」「ファースト・マン」「ノー・タイム・トゥ・ダイ」までありとあらゆる様式のフォーマットを自在に操った人です。コーワとかフジノンレンズを使う稀有な方なので、結構好きです。今回も35mmで撮影してました(⌒▽⌒)音楽はニコラス・ブリテル。「ムーンライト」「キング」で鮮やかだな〜と思ってたんですが「セッション」のプロデューサーもやってるし、多才な人もいるんだ〜と感心します。今回はジャズを主体とした軽やかな感じで、キッツイ人間模様を中和してくれます。「ジョーカー」の劇中スチールを担当したニコ・タヴァニーズが撮影したポスタービジュアルが洒落ていて、それが発端で観た気がしてきました。ともかく強烈なブラックコメディです。人間てどんな環境でも生き残れるかもな、って思ったくらい。ジョナ・ヒルのカバンの行方にご注目。クレジット後も息を抜けません笑。Netflix映画ですが、今映画館でもかかってるみたいです。お時間あれば是非。


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