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解説【4】粘土を使って個性豊かなキャラクターをつくる

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皆さんこんにちは、図工家の「のりしろ太郎」です。
今回は、「図工家のりしろ太郎YouTubeチャンネル」で2021年10月29日(金)18時より公開予定の「【4】粘土を使って個性豊かなキャラクターをつくる」について、noteでは公開前に一足早く、動画の解説させていただきます。油粘土を使って個性豊かなキャラクター制作を行います。YouTubeでの説明をテキストでお伝えします。動画と合わせてご覧ください。
粘土で造形するって、実におもしろいですよ。皆さんも粘土を使ったキャラクター制作に挑戦してください。

なお、10月29日18時より前では、公開前となるため視聴できませんので、ご注意ください。ご視聴は、2021年10月29日(金)18時以降にご覧ください。どうぞよろしくお願いします。

【 #4 粘土を使って個性豊かなキャラクターをつくる】
→ リンクはこちら(2021年10月29日18時より公開)
*ご注意:10月29日18時より前では、公開前となるため視聴できません。

【図工家のりしろ太郎YouTubeチャンネル】
→ リンクはこちら 


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図工家のりしろ太郎 - 自己紹介

改めまして、みなさん、こんにちは。図工家の「のりしろ太郎」です。私は日頃、絵を描いたり、工作をしたり、映像制作をしたりして、クリエイティブな毎日を過ごしています。のりしろ太郎のYouTubeチャンネルでは、「創造する楽しさ」をみなさんにも見つけていただけるよう、コンテンツづくりに励んでいます。このチャンネルをご覧いただいた皆さんが、創作するきっかけやヒントになれば幸いです。図工、デザイン、アートが大好きな方、クリエイティブな方は、ぜひチャンネル登録してくださいね。

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材料と道具

今回の第4回のテーマは「粘土を使って個性豊かなキャラクターをつくる」です。はじめる前からワクワクしています。粘土は夢中になりますね。前回の第三回では小麦粘土を使ってクレイアニメーションをつくりました。今回は油粘土を使ってキャラクターづくりを挑戦します。

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私が使っている油粘土は「クレイトーン」と「プラスタリーナ」という油粘土です。名称とサイズ、量は異なりますが、品質に大きな違いはありません。(おそらく名前以外の違いはなく、同じ粘土だと思います。)アメリカのVan Aken社製で、クレイアニメでは定番の油粘土です。カラーバリエーションが豊富で、コシがあり乾燥しくく、とても造形しやすい粘土です。
また、竹串やヘラなどあれば細かな造形ができるので、あると重宝します。紹介した他にもいろんな粘土や造形できる道具があるので、自分にあった材料や道具を見つけてください。それでは油粘土と道具が揃ったところで、はじめましょう。


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粘土でキャラクター制作



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切り抜き_ドジョーホワイト1

【キャラクター制作 no.1】
ドジョー・ホワイト Dojoe White

のんびりと粘土を使ってキャラクター制作を行っていきます。まず最初につくるのは「ドジョー ・ホワイト」です。
「ドジョー ・ホワイト」について、知らない方がほとんどだと思います。詳しくは「図工家のりしろ太郎YouTubeチャンネル」を運営する「十月のオクトパス」のウェブサイトでチェックしてください。

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最初につくるのは「ドジョー ・ホワイト」です。
ドジョー ・ホワイトは、ブルージーで泥臭いスワンプロックをこよなく愛する音楽愛好家です。普段からアコースティックギターを担ぎ、ポケットにはブルースハープを常にひそませています。そんなことから、一見すると楽器に関してはスーパーテクニックの持ち主に周囲からは見られがちですが…実は楽器は初級レベル!?というキャラクター設定です。好きな食べ物は、おそらく「イトミミズ」でしょう。
キャラクターの設定を考えていくと想像が膨らみます。どんな表情をしていて、どんな佇まいなのか、ぶっきらぼうな性格、だけど実は優しいとか...こと細かにキャラクターを設定しているうちに、まるで実在する人物かのように親近感を感じて、次第にキャラクターに大して感情移入しているから不思議です。

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ドジョー・ホワイトはワイルドな風貌で、いつも、ボタンを止めずに学ランを着ています。サウザン(南部)の荒くれ者は、ボタンを止めないことが正装でしょう。そんことをブツクサ言いながら造形は順調に進みます。粘土をこねて造形していると指先の感覚が発達するかのようです。裸に学ランを羽織ることにしました。のちにTシャツ着ることになるんですが。学生ズボンは裾に向かってフレアーに広がるベルボトムです。ブーツは、トニーラマかレッドウィングでしょう。
さぁ、次はギターをつくります。アコースティックギターです。彼はアナログ派なので、エレキ(電気)は似合いません。エレクトリックギターだったら電気ウナギや電気ナマズのギタリストなんて、ライバルがいたら面白かも、なんて考えているうち制作終了です。



切り抜き_ガジェット星人メキキー-2

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【キャラクター制作 no.2】
ガジェット星人 メキキー Mekiki

ガジェット星人 メキキーは、地球から遥か遠いガジェット星から地球に降りたたった宇宙人です。地球で製造されたデジカメやマイクなど映像制作に必要不可欠なガジェットをこよなく愛する宇宙人です。 メキキーには、良い品を判断できる特殊能力が備わる目を持っています。彼が愛用するカメラは、ミラーレス一眼カメラです。

ガジェット星人 メキキーのカメラはどの機種!?
おそらくですが、Panasonicのフルサイズミラーレス一眼のLUMIX S1とS5、それからSONY シネマライン FX3を所有しているのではないかとの噂です。

単焦点レンズや望遠レンズ、三脚や照明機材など、彼が気になっている製品が地球上にはエベレストのように山ほどあります。
好きな食べ物は電気です。
また、彼の皮膚には植物と同様の機能を果たす細胞を持っています。緑色の肌には葉緑素が多く含まれている証です。自ら光合成を行い二酸化炭素を吸収して酸素を排出します。かつ太陽光を吸収し発電をも可能とする極めてエコロジーでクリーンな宇宙人なのです。

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私のりしろ太郎が関心のあるカメラやマイクなど撮影関連のガジェットたち。そんな私の関心事をそっくり、キャラクターに映し出され、私の欲望を形にしたキャラクターがこのメキキーなのかもしれません。
そんなことを考えながら、いよいよ造形も大詰めです。赤いブーツを履かして、メキキーのパーツの完成です。なかなか上出来です。


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山折谷子キャラクター

【キャラクター制作 no.3】
山折谷子 Taniko Yamaori

まずはベージュの粘土を使って、顔をつくっていきましょう。油粘土のフィルムを剥がして、大きな塊をカッターで分けておきます。手の平で粘土を転がして丸く整えます。

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何をつくっているか、わかりますか?
今つくっているのは...顔なんですよ。つくっているのは、山折谷子という女の子です。

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女の子の顔って、なかなか難しいです。目の位置、花の大きさ、口の形。顔の輪郭...ちょっとした違いで、雰囲気が大きく変わってしまいます。クラスのマドンナ『山折谷子』は手先がとっても器用な女子です。紙を変化自在に折る100の技を持つらしい。特技は『クロス8ページ折』だそうです。オフセットやシルクスクリーンなど印刷に興味を持つちょっと変わった女の子。
近頃は、より原始的な木版画をはじめようと考えています。果物のメロンはそれほど好きではないが、なんと大好がメロンパンだそう。足を取り付けて山折谷子の粘土造形が終了です。顔、目、手足、セーラー服...パーツが一通り揃いました。


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切り抜き_オクトパスレッド-01

【キャラクター制作 no.4】
オクトーバー・オクトパス(レッド)
October Octopus - Red

図工家のりしろ太郎のYouTubeチャンネルを運営する「十月のオクトパス」のマスコットキャラクターがタコなんです。赤い色したオクトーバー・オクトパスよいうタコ)をつくります。水がなくても生きることができ、陸上でもなんなく過ごす、なんとも不思議なタコというキャラクター設定です。赤い粘土の塊を分けていきます。さらに細かく切り分けて、丸く形を整えていきます。

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まずはタコの胴と頭をつくっていきます。形が整ってきたところで目をつくります。後からこの目のくぼみに、白目を入れることにします。またまた粘土の塊を細かく切り分けます。

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さて、ここでクイズ!何をつくっているでしょうか?手のひらで転がして、細く伸ばします。同じものを8本用意します。もう、わかりましたよね?...そうですタコの足です!
それにしても足がたくさんありますね。ちゃんと8本あるかな。タコの足を並べて、取り付け位置と長さを確認します。ずいぶんとタコらしく見えてきましたね。いやぁ〜、粘土って楽しい、あらためて思うわけです。自分が思い描いたキャラクターが実際に形になる。タコに目を入れるとキャラクターに魂が宿ったように感じる瞬間です。

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ここからが根気のいる工程です。タコの吸盤を取り付けていきます。1本の足に吸盤をつけていくだけでも大変なのに、それを8本も...想像するだけで気が遠くなるので、ここは自分が工場の生産ラインのロボットになりきって、自動化させて、無心で吸盤を量産していくほかありません。

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吸盤を全て取り付け完了!いい感じに仕上がったんじゃないですか。四角い塊だった粘土が形になる。粘土造形って実に面白いですね。


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【キャラクター制作 no.5】
オクトーバー・オクトパス(ピンク)
October Octopus - Pink

続いて、蛍光ピンクが眩しいピンクバージョンのオクトーバーオクトパスです。粘土の塊を切り分けけていきます。
私はチビッコの頃から粘土で造形することが好きでした。今でもこうやって粘土を使って創作できることは、とても幸せなことです。自分がつくったキャラクターに命を吹き込み動き出すなんて、夢のような話です。まるで映画の世界のいるようではありませんか。ディズニーやジブリの世界にも決して負けてませんよ。(と自分に言い聞かして、制作の励みにしています)粘土で造形してキャラクター制作する面白さを皆さんにも味っていただきたいと思います。この動画や投稿を観て刺激を受けた方が、粘土でキャラクター制作をはじめてくれたら、嬉しい限りです。

つくるって面白い、創造するって楽しい。
そんな想いを皆さんと共有できたら幸いです。

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いよいよ8本の足をレイアウトして、タコらしくなってきました。ここからがタコづくりのクライマックス!ここからがロボットにならなければなりません!

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さぁ、吸盤の工程へ、いざ突入!
地道な吸盤取り付けを繰り返します。(吸盤工程が大変なので)初めて自分で自分を褒めたいと思います。

気持ちい、超気持ちい〜ぃ。

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私は世界的な図工アスリート、トップクリエイターなんだ。そう自分を褒め称え、オクトーバーオクトパスの完成です。粘土造形の楽しさが皆さんにも伝わったのではないでしょうか。皆さん、長々と粘土造形作業を見守っていただきありがとうございました。お疲れ様でした!


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キャラクター制作終了

5体のキャラクターの造形作業を終えました。造形後は、キャラクターの顔、手足、体などのパーツを写真撮影し、パソコンに取り込み「Adobe Photoshop」でサイズの調整や補正を行いました。そして完成したキャラクターがこちらのキャラクターたちです。オクトーバー・オクトパス(ピンク)、ガジェット星人メキキー、私のりしろ太郎と、山折谷子、ドジョーホワイト、オクトーバー・オクトパスです。せっかくですのでキャラクターを少しだけ動かしてみましょうか。人物は瞬きや口を動かし、オクトパスは手足を動かす2コマアニメです。

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命が宿った瞬間!
2コマでも立派なアニメーションですね。

粘土造形にたっぷりと時間をかけてつくった甲斐がありました。これまで第1回「マジックロール」からはじまって5回に渡ってお送りしてきたシーズン1もいよいよ最後の回となりました。第5回は、今回つくったキャラクターたちをより動かしてクレイアニメーションを行ってみましょう。
これまで行ってきたストップモーションの技法に加え、自分の顔の表情や声をリアルタイムでアニメーション化して動かせるAdobeの「Character Animator」を使ってキャラクターを動かします。乞うご期待!

Adobeの「Character Animator」は、アドビが提供する定額制サービス「Adobe Creative Cloud(クリエイティブ クラウド)」を契約すると利用できます。クリエイティブ クラウドは、Character Animatorをはじめ、クリエイターやプロには必須のアプリ、Photoshop、Illustrator、私も映像編集で使用しているプレミアプロなど20種類以上のソフト・アプリを利用できます。 興味のある方は、チェックしてみてください。


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【次回予告】
シーズン1アニメ編-まとめ
クレイアニメーション②

ストップモーション技法によるアニメーションに加えて、自分の顔の表情などの動きを利用して、クレイアニメをつくります。お楽しみに!

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終わりに

さて「【4】粘土を使って個性豊かなキャラクターをつくる」と題してお送りしました。いかがだったでしょうか?
子どもの頃から粘土で造形することが好きで、大人になった今でもその楽しさに変わりはありません。ちびっこ諸君はもちろん、おちょなの方も、久しぶりに粘土でこねこねしてみてはいかがでしょうか?本当に楽しいですよ。
また粘土造形の後は、クレイアニメにも挑戦してみてください。クレイアニメは前回『解説【3】ストップモーション第二弾「クレイアニメーション」をつくる』で解説もしています。今日のある方はぜひチェックしてください。
それでは、「図工家のりしろ太郎YouTubeチャンネル」2021年10月29日(金)18時より公開となる「【4】粘土を使って個性豊かなキャラクターをつくる」をぜひご覧ください。
*なお、2021年10月29日(金)18時より前では、公開前のため視聴できませんのでご注意ください。


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YouTubeチャンネル

図画工作、デザイン、アートに関心がある方は、図工家のりしろ太郎YouTubeチャンネルを登録してくださいね☆ではまたお会いしましょう、さようなら。のりしろ太郎でした。


図工家のりしろ太郎YouTubeチャンネルを運営する「十月のオクトパス」のWEBSITEはこちら。今回紹介させていただいた粘土でつくったキャラクターたちの紹介やアートプロジェクト、ワークショップなどの活動を紹介させていただいています。この投稿で興味を持っていただいた方は、ぜひご覧いただけたら幸いです。



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