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フォトグラファーが紹介する「私のお気に入りの写真集 vol.1」


写真が上手になるためには写真をたくさん見よう!

「写真が上手になるためには、写真を撮る回数と同じぐらい写真を見る回数を増やしましょう。」とよく言われます。写真が溢れている今の時代に、自分の好きな写真はどんな写真?と問いかけながら、たくさんの写真の中から自分好みの写真を見つけれたら、撮る側にまわったときも、どんな写真が自分は撮りたいのかイメージがわきやすくなります。

そこで、「写真を見る」という行為に「写真集を見ること」をおすすめするのですが、まずはどんな写真集をみたらいいのか分からないという方が多いです。なので、これからわたしが独断と偏見で選んだお気に入りの1冊を定期的に紹介していこうと思います。



「さよならは青色」 岩倉しおり

記念すべき第1回目にご紹介する1冊は、2019年3月4日に発売されたばかりの新刊。


『「さよならは青色」 岩倉しおり 定価1500円 KADOKAWA  』


岩倉さんは、香川県在住の写真家さん。現在のインスタのフォロワーは28.3万人という脅威の数字をもつ人気の写真家さんです。

わたしがはじめて彼女に興味を持ったのは、意外にも、1本のミュージックビデオでした。なので、写真ではなく、動画だったのです。




ハルカナカムラさんの「アイル」というMVを2018.3.21に発表されていて、その美しさにしばらく、呆然としてしまい涙がで溢れてきました。自分がフォトグラファーと名乗っている、表現者として活動しているのが、恥ずかしいとすら思えてくるほどのショックでした。

その後、インスタをフォローし(かなり遅いと思われますが)彼女の透明感ある写真にどんどん惹かれていきました。彼女のツイッターのプロフィール欄に「写真がたのしくて仕方がありません」と書かれています。それも有る意味わたしにとって、とても衝撃的でした。彼女の写真からはそれがとても伝わってくるのです。わたしは彼女のように写真を楽しんでいるのかな?と自問自答しました。


肝心の写真集の紹介を(笑)

岩倉さんの初写真集「さよならは青色」は春夏秋冬という項目に分かれて、4部構成になっています。日本の豊かな四季の風景、桜、太陽、紅葉、雪に加えて、時々ポートレートを織り込ませながら、世界はこんなに美しかったのかと改めて感じる写真集になっています。表現者としての感性と直感がこの作品で全てを物語っている感じがしました。

わたしが一番好きな写真は、春のシャボン玉の写真。岩倉さんの透明感ある写真の中でも、象徴的とも言える写真ではないかと思います。とても幻想的で、なつかしく、非現実的な感じがとても好きです。

岩倉さん自身の言葉で

「きっと何年か経ったときにこの本を読むと、

胸が苦しくなるほど懐かしくなるのだろう。

すでに今、刻々と過ぎていく時間が、儚くて寂しい。」


とあります。まさに、同じ時間はもう2度とありません。だから、みんな写真を撮るのです。


まとめ

写真は見る人によって感じ方がまったく違います。岩倉さんの写真を見てどんなことを感じますか?その写真を見て、自分はどんな写真が撮りたいと思いますか?ぜひ手にとってみてくださいね。










写真歌詞集の出版準備資金にさせていただきます。