ワシル・ロマチェンコについて

私が一番好きなボクサーはウクライナ出身のワシル・ロマチェンコです。
どのくらい好きかと問われれば、一時期は1日に2時間は動画を漁っていたくらいには好きです。
「ロマチェンコの動画を見た総時間数ランキング」があったら日本で10位内には入っている自信はあります。

今回は、私のワシル・ロマチェンコを好きになったきっかけを書いてみたいと思います。

まずはロマチェンコの実績について簡単に。

【アマチュア】
フェザー級とライト級で活躍し、戦績は397戦396勝1敗。
唯一の負けは2007年の世界選手権での決勝、アルバート・セリモフに敗れる。
このアルバート・セリモフには、この後2度勝っている。
youtubeを漁っていると、2011年の大会の決勝で明らかに優勢にも関わらず不正な判定負けを喫していますが、後に判定が覆ったようです。
→https://youtu.be/VAuTL3RP7kM

【プロ】
フェザー級、スーパーフェザー級、ライト級の3階級制覇チャンピオン。
戦績は、15戦14勝1敗。
1敗は、世界最速2戦目での世界タイトルを狙った試合で、相手はオルランド・サリド。
サリドの体重超過によるせいもあってか、プロ初黒星となった。
3戦目でフェザー級世界タイトル獲得。(世界最速タイ)
7戦目でスーパーフェザー級世界タイトル獲得。(世界最速※当時世界最速は井上尚弥選手の8戦目)
12戦目でライト級世界タイトル獲得。(世界最速タイ※田中恒成選手とタイ)

この辺はウィキペディアを参考に。


さて、ここから本題で、私がロマチェンコを好きになったきっかけを。

【ロマチェンコの最初の印象】
まず、最初に見た試合は、プロ1戦目。
この時の印象は、「すごくヌルヌル動く選手」くらいの印象でした。相手のサイドにスルスル動いて、アマチュアっぽい技術のある選手だなーと思いました。別に好きにはなりませんでした。

次に見たのが、3戦目の世界戦。
この試合を見て、ロマチェンコに興味を持ち始め、ハマっていきました。
①ガードをしっかり上げる。
②歩くような、滑るようなフットワーク
今までガードを上げながらフットワークを使う選手は中々いなかったので、「こんなボクシングもできるんだ!」と可能性を感じて嬉しくなりました。

そこからアマチュア時代はどんなスタイルだったんだろうと、動画を見漁り始めたところ、度肝を抜かれました。
今までのボクシング観というかスポーツ観が変わりました。
人間は極めるとこんな動きができるのかと。。
ガードを上げながらサイドに動くわ、ダッキングを多用するわ、今まで出来ないと思い込んでいた動きを容易く行う姿に見惚れました。

ロマチェンコを好きになった理由はまだあります(むしろこっちの方が僕にとっては重要だったのかもしれません)。

それは、直感的に「真似できる」と感じたからです。
ロマチェンコの動きは芸術的ですが、決して先天的なモノではないと思いました。

身長170センチでリーチは166センチ、決して恵まれた体格ではなく、ハメド、リゴンドー、メイウェザーのように身体能力が特段高いというわけでもなさそう。
ロマチェンコの動きは後天的な努力、積み上げによって築き上げられたものだと思いました。

【アマチュア時代のロマチェンコ】
私的には、プロのロマチェンコよりも、アマチュアのロマチェンコの方が好きです。
プロはどうしてもフィジカル面を向上させるために、どうしてもアウターマッスル寄りの動き(スーパーフェザー級以降)になっています。これは良し悪しではなく好みの問題ですが。

アマチュアのロマチェンコは、本当に綺麗な動きをしています。力みを一切見せずに縦横無尽に動き回ります。
特に北京オリンピック(2008年)、世界選手権(2009年)のフェザー級時代の動きは神がかってます。世界選手権(2009年)の時なんかはもうやりたい放題です。上下運動なしに何でこんなに動けるのかと。(今は「大腰筋」の使い方と分かりました。)
→https://youtu.be/F5lyUlUBuFw

ライト級時代は、少し筋肉もついてきて身体が少し重そうな印象はありますが、パワーを上げつつ、無駄な動きを排除した効率的な動き方をしています。
→https://youtu.be/5TkFcLXUUNk

と、まとまりなく書いてしまいましたが、ロマチェンコを好きになったきっかけについては、こんな感じです。かれこれ5、6年ロマチェンコを研究し続けていますが、研究すればするほど、ロマチェンコの動きの精度の高さを実感します。やりがいがありますね♪

次はロマチェンコの動きについて、身体操作的にどうやったら真似ができるのか、とかも少しずつまとめていきたいと思います。

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