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野生の素材で門松を作ってみた

加賀市の橋立自然公園の管理事務所で行われたワークショップで園内の間伐資材を活用してお正月向けの門松を作成しました。

その時の様子がこちら大きさはまちまちですが、DIY感あふれる造形です。完成図がこちら。飾り葉に個性が出ますね!

そもそも門松って何だろう?

日本では毎年お正月になると、家に歳神様(としがみさま)と呼ばれる、幸福と実りをもたらしてくれる神様がくるとされており、門松はこの歳神様がくる際の目印になり、正月の間の仮の住まいとなるものです。

「松は千歳を契り、竹は万代を契る」と言われ、松と竹で神の依代の永遠を願う。年神はこの松門を目印に降臨してくると言われています。wikipediaより!

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乾いた竹材の土台

門松の土台となる渋みのある乾いた竹の準備です。重量感を見せたほうが良いので分厚い大きな竹をカットした資材を用意します。節目が底の蓋になるようになると尖った青竹を上差し込むだけで作ることができます。

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青竹の加工のコツ

のこぎりで青竹を斜めに切りますが、加工のコツとしてはこの際できるだけ斜めの角度を大きくすることで、尖った部分で見える竹の中身の面積が増えて見応えのある様相となります。

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高の違う竹を3つさす

見て分かる通り、青竹を斜めに切る際に節目を解すことで飾りとかります。高さのばらつかせ方は好みによりますが、皆さんはどのパターンが好きですか?3つ指した後は紐で結ぶなどしますが、土台の竹との間に隙間があるとぐらついてしまうので小石など詰めて固定しましょう。

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飾り葉の種類

今回使った葉は、「松」と「ヤブコウジ」。松は冬でも青々と茂り、一年中葉が落ちない常緑樹です。健康・長寿の象徴とされ、古くから飾られています。

赤い実をつけるヤブコウジと呼ばれる草は、別名「百両」と言いお金の名前がつけられているとおり、商売繁盛の縁起物です。

手前絡みて立体感が出るように飾り付けると良いかもしれません。葉が大きすぎると竹の存在感が食われてしまいますので注意しましょう。

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男結び(角帯結び)で締める

着物の帯の結び方に由来するこの紐の結び方。強度が強く、結びやすくて解けにくいのが特徴です。造園や、雪囲いや竹垣を結束するときなどによく使われますが、この様に黒いひもを使うと乾いた竹取のコントラストが生えてかっこよくしまった印象になります。

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正月に向けて自分で門松を飾ろうなんて思ったことは今までありませんでしたが、状況が変わると考え方も変わりますね。

今年は本当に色々な変化がありましたが、ささやかな工作程度でも福が舞い込むなら喜んでやりましょう。

紐の結び方やら、モノ自体の由来、慣習にも興味を見けてみるといろいろと学びがありました。

以上、@norinity1103でした。






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