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ルピュイの道は続く…【世界多分一周旅 ルピュイの道2023終】

2022年12月~2023年11月に世界をぐるりと旅した「世界多分一周旅」の途中の、歩き旅「ルピュイの道」の記録。
2019年の春に、フランスの「ルピュイの道」を歩く旅をして、コンクという町でその年は終了。
2020年の春に、コンクから続きを歩く予定だったが、コロナ禍で行けず、4年の年月が流れ、2023年にようやくコンクに戻って来られたので、その旅の続きを。

お詫びと驚き:コピペにて使い回してきたこの前置き文の中の年号を、ずっと間違えてたのを最終回で気付き訂正しました。

フランスにあるコンクという村からルピュイの道を歩く旅を再開させていましたが、カオールという村で2023年の旅はいったん一旦終了としました。
ルピュイの旅全般をここにまとめておきます。

●2019年編

歩いた場所と距離:
ルピュイ・アン・ヴレ~コンク 207㎞
およそ1週間くらい毎日歩いて到達。

●2023年編 

歩いた場所と距離:
コンク~カオール135㎞
noteは【世界多分一周旅 ルピュイの道2023①~⑨ 】で綴っています。
以下順番に①~⑨を並べました。

現時点でのルピュイの道合計歩行距離:
約343㎞!
いやまだまだやん。楽しみはちょびっとずついくタイプの旅なので、今後のお楽しみにとっておく。

●20XX年編

カオール~サンジャンピエドポー:
残り403㎞!

まだ半分ちょい残っている。
2〜3回に分けて歩き通す予定。
ちなみに、サンジャンピエドポーからスペインの西の端、サンティアゴ・デ・コンポステーラ〜フィステーラまでの900kmは歩き終えているので、残りを歩いて繋げれば、ほぼ1700kmを歩いたことになるので、楽しみです。

つながれば、赤線を歩いたことになる!


ルピュイの旅の全てはこのマガジンにまとめてあります。下から順に2019年編、2023年編になっていますので、2019年編も読みたい方はこちらからどうぞ。


さて。
ルピュイの道2023年編は終了し、カオールを少し散策してから、一気に1日でスペインのマドリードまで行くという無茶な旅程を組んだので、写真で追いかけていきます。

カオールの宿からの眺め
朝食付きは嬉しい。
お腹弱子ちゃんなので、あんまり巡礼中の朝にヨーグルトを食べないようにしていたけど、今日は歩かないので解禁。
要塞のようなヴァラントレ橋
カオールはおてだまさんのおっしゃる通り、黒ワインが有名。ワイン畑があちこちにある。
この支柱はアカシアなのかしら。
ちなみにインド、ニューデリーまで1万km!思えば遠くに来たもんだ♫
足の爪剥がれかけトラブルのため、痛くないように、靴下の先をハサミで切ってみた。
ルピュイ終了は、足の爪保護と療養のためでもある。
カオールはロット川に囲まれてこんな形をしている。
ヴァラントレ橋の麓にワイン畑
巡礼者のお立ち寄り所
歩いてきた町と距離が書いてある。
カオールから先の町と距離
GRで撮影。
GRで。
サンテティエンヌ教会

ヴァラントレ橋の次に、カオールの街のもう一つのランドマーク、サンテティエンヌ教会。
こちらの教会は、ロマネスク様式とゴシック様式が融合した特徴的なもの。

このグレーのドーム部分がロマネスク様式。ロマネスク様式の教会をあとからゴシック様式で増改築している。
これこれ。これはロマネスク。
このアーチ上の入り口のタンパンがロマネスク様式。


ロマネスク様式については、コンクの教会の時にかなり簡単な説明をしたのでこちらをどうぞ。

で、ゴシック様式はというと、壁が薄くできた分、はめ込める繊細なステンドグラスや、高い天井が特徴的。

まさにゴシック様式!ステンドグラスが繊細で綺麗だし、天井も高い!
私の大好物の回廊
回廊は何枚でも写真撮れる人
ドーム型のロマネスクと、
尖塔のゴシックの融合by GR


私のような入れたての浅い教会建築の知識でも分かる、分かりやすくて興味深い教会だった。

教会前の朝市で。
カオールの街を走るバスはポピー柄でかわいい
ミニバスもポピー柄。
私は歩く旅人なのでバスに乗らずに歩きます。
巡礼手帳のスタンプはあまり貯まらなかったけど、
続きはまたいつか。
天気は小雨が降ったり止んだり晴れたり。

カオールの街を堪能した後、電車で1時間半くらいのトゥールーズへと移動。
トゥールーズで以前も食べた、名物のカスレを食べた。「カスレ」(Cassoulet)とは、フランス南西部の伝統的な煮込み料理で鍋の意味の「キャセロール」もカスレから来てる気がする。カスレは白いインゲン豆やソーセージや肉を煮込んである料理だが、土鍋で作られて、お肉は鴨のコンフィがトゥールーズ風。これが前回のトゥールーズでもめちゃくちゃ美味しかったから、またペロリといただいた。
良いね、おフランスの郷土料理は。
気取ったフレンチ料理ではなく、郷土料理になればなるほど良い。

歩く旅人だけど、長距離は列車に乗る。
トゥールーズまで。
2回目のトゥールーズ
2回目のメリーゴーランド
トゥールーズの街並み。
突然の都会感。
トゥールーズ名物の
2回目のカスレ!


晩ごはんにカスレで満たされた後、トゥールーズからスペインのマドリードまで、夜行バスで向かう。
ヨーロッパの貧乏旅行者、もとい節約系旅行者御用達のFlix bus。
一晩かけて、750kmくらいを9時間くらいで走り抜けた。同じEU圏内なのでパスポートコントロールはなし。あまり別の国に入った実感もないままスペインへ。
そういえば、いつも夜行バスでは熟睡できるのに、今回はほぼ熟睡できなかった。というのも、寝ていたらバスの副運転手に起こされて、「靴を脱がないで。ちゃんと履きなさい」と厳しく注意されたせい。
なんで、靴脱いじゃあかんのや。
言っておくが臭くはない。
それに親指の爪剥がれかけ問題があるから、あまり長時間靴を履いていられないのに。
そんな事情は認めてもらえず、靴を履きっぱなしの9時間の夜行バスは、なかなかの修行であった。
そして、この後、何度も何度もヨーロッパでFlix busに乗ったが、靴を脱ぐなと注意されたのは後にも先にもこの時だけだった。なんなの。

前の人の椅子のリクライニングの倒し具合がすごくて、遠慮がちJAPANでも、これくらい開き直って倒せばいいよ、とおじさんの頭頂部を見て思う朝。
必ず寄る店、生ハム博物館こと、
ムセオ・デ・ハモンのボカティージョ!


そして、早朝にマドリード到着。
愛し恋焦がれたスペインに4年ぶりに戻ってきたが、感動を味わう余裕もなく、眠気と空腹と戦って、ボカティージョを1分で食べて、さっさと宿に向かった。
続く…

サポートしていただければ、世界多分一周の旅でいつもよりもちょっといいものを食べるのに使わせていただきます。そしてその日のことをここで綴って、世界のどこかからみなさんに向けて、少しの笑いを提供する予定です。