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「乳ガン?」「私が?」(5)抗ガン剤

Baliに住み始めて10年目に乳ガンが発覚。
治療の為に日本に戻る事になった私。お引っ越ししたばかりの家、愛犬、猫、仕事、、、心配ではありましたが、Bali撤退という選択は私には有りませんでした。このsunsetを見に、早くBaliに帰ろうとずっと思っていました。

前回、少し書きましたが抗ガン剤の話し。前回のコピペですが、、、

「4年前の今頃、私は抗ガン剤治療真っ只中。

抗ガン剤やったら死ぬ。抗ガン剤は製薬会社が儲ける為の罠。。。。等と言っている方が多いので、私も鵜呑みにしていました。抗ガン剤に関する先生の説明等また別の時に。
私の場合、抗ガン剤中、100%では無いですが元気だったし、ご飯ももりもり食べられたし、1キロも痩せませんでした。
今、思い返したらきっとあれが副作用かな?と思う事も有るのですが、髪が抜けた事が大きな副作用でした。
他は、、、気にしない戦法が効いたのか本当にあまり気にならなかった。
細かく思い出すと、爪が少し変色、まつげと眉毛が半分くらい抜けた。ゴム手袋をはめずに食器洗ったら手の皮が剝けたり、お腹が緩くなったり、便秘気味になり少し痔のようになったりですかね。。。結構あるね。副作用。
気にしない戦法が効く、前向きな自分の性格に感謝です。」

私は、同じ薬を3週間毎に4回づつ、2クール受けました。私の場合、ガンを完治する為に抗ガン剤打つのでは無い。という事、詳しい内容はまた書きますが、自分でも納得して薬を打ちました。

抗ガン剤やってもガンは無くならない。利権だ!!嘘だ!!と、専門家でも何でもないのにSNS等に書いて大騒ぎしている方。あなたはガンになっても打たなきゃ良いよ。でも、、、あなたのその一言を鵜呑みにしてきちんと治療を受けず亡くなる方や、手遅れになる人がいるかもしれないという事を分かって発言されていますか?

初めての抗ガン剤。未知の世界。こんな私もとっても緊張していました。抗ガン剤を始める前、先生や、私が治療を受けている病院では抗ガン剤の専門の看護師さんがいらっしゃっていろいろ教えて頂きました。
他にも化学療法室の看護師さん、とっても気さくで不安な気持ちがかなり軽くなりました。
ドキドキしながら待っていると、「有り難うございましたぁ〜。じゃ、また3週間後ぉ〜。」と言う、まるで美容院から帰るかのような明るい声で帰って行ったお客様。じゃなくて、患者さん。
ん、、、、?そんな感じ?と気が抜けました。
化学療法室、カーテンで仕切られていますが、抗ガン剤を打ちに来ているみなさんとすれ違うし、定期的に打つので顔見知りになる方もいらっしゃいましたが、皆さんガリガリに痩せてはいなかった。

勿論、抗ガン剤でとても大変な思いをされている方もいらっしゃいますし、私も2度と受けたくは無いですが、初めて打った時の私の感想は、「こんな感じかー。いつ吐き気に襲われるんだろう?」でした。
先日姪と抗ガン剤の時の話しをしていたら、「のんちゃん(私)、抗ガン剤打った帰りに、ハングリータイガー行こうって言って、ばくばくハンバーグ食べてたよね」と、、、、。
そう。有り難い事に有名な吐き気一切無し。だからか1キロも痩せず、反対に先生から「薬の量が増えちゃうからちょっと痩せて!」と言われました。

大きな副作用はやはり脱毛
髪の毛が抜け始めたのは、最初の薬をうって1週間くらいだったと思います。徐々に抜けると思っていたのですが、頭皮がプチプチいい始めたように感じた頃、洗髪の際に一気に抜けました。どんどん抜け、抜けた髪が絡まり頭皮が痒くて気が狂いそう!!もう、早く抜けて!!と思っていたら本当に一気に抜けました。抜け毛がちらばらないように不織布のキャップをウィッグの店で沢山買わされたのに、全く必要なかった。しかも今思うと、医療用ウィッグとやらを30万円近くで買ったが、医療用ではない数万くらいのと何が違うのか見た目には大差なく、今思うと、こんな高価なウィッグは必要無かったなと思いました。

不思議なのは、普段からドライヤーを使う習慣の有る私は、髪が無くなってもなんかドライヤーを使っていました。髪が無くなって寒かったからかな?と思います。

他に副作用と言うと、爪が少し茶色く変色しましたが、抗ガン剤を打っている最中保冷剤等で冷やすと良いときき実践。確かに全く冷やさなかった方に比べ変色はかなり少なかったです。
ついでに目の周りも冷やしていたせいか、まつげ、眉毛も半分は残りました。

あとは、白血球が下がるので、事前に白血球を増やす様に注射をするのですが、白血球が急激に増えるので、打ってすぐに高熱がでるのですが、それは想定内なので解熱剤で対応

皮膚は確かに敏感になるので、ゴム手袋使わずに食器洗ったら一気に指の皮がボロボロになり、びっくりしました。Baliで買っていたナチュラルソープやオイルは本当に優秀で、助かりました。

今考えると結構辛かったのは、お腹が緩くなったり、軟便になったり。痔のようになるので、ウォシュレット付きのトイレは有り難いです。ウォシュレットが無い場合、ペットボトルに水を入れ、蓋に針で穴をあけ、シャワーの用に水を押し出し流す。それだけでかなり楽になります。

私が感じた抗ガン剤の副作用はざっとこんな感じです。

抗ガン剤を打つのは3時間くらいはかかるのですが、朝、病院に行って、血液検査して、問題無かったら抗ガン剤を打つ。しかも強い薬なので少しずつ身体に入れて行きます。朝は電車で、帰りはいつも姪が車でお迎えに来てくれていました。
そう。私は周りの人に優しく見守って頂いて、半年にわたった抗がん剤も乗り切りました。
皆さん、本当に有り難う。

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