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冷え症は「痛み」を生む。40歳を過ぎたら腰から下を冷やさないで!

漢方カウンセラーで国際薬膳師の池田のり子です。

日中の気温は上がりますが、朝晩はまだ少し冷え込みますね。

今朝も早く起きたのですが、足首が冷えて肩が凝っていたのでお灸をしました!

すると足先まで温まってきて、内臓がグルグル鳴り始めました。

冷えていたんですね。

「内臓さん、おはよう♡今日もよろしくね!」と感謝を込めて挨拶をして、1日がスタートです!


冷えている自覚ありますか?

漢方相談にいらっしゃるお客様に「冷えていますよ」と言っても、「そうですか?あまり自覚はないですが…」という方が多いです。

女性は「冷えているかも…」とおっしゃる方が多いですが、男性は「そんなことはない!!」ときっぱり…^^;

「いやいや冷えてますよ…」と言っても、なかなか認めてくれません。

体温計などの機械で測ることもできないし、冷えと体温はまったく違うし、どうやったら冷えている認識ができるのか…

それはね、動く、腹巻きやアンダーウェアを着る、カイロを貼ったりお灸をする、さすってみる、お風呂に入るなど、「温めてみる」ということをすれば分かるんです!

これは、「温かい」があるから「寒い」があり、「寒い」があるから「温かい」があるという陰陽の考え方。

温めてみて気持ちよければ、「冷えていた」ということなんです。

・お風呂に入ると症状が軽減する
・寝起きは辛いけど動き出すと(動いて温まるから)ラクになる
・空腹時よりも食べた方が(動いて温まるから)痛みがない

このようなときは、冷えていることが原因なんですよ。


実は、冷えやすい季節

4月も終わりに近づくと、なんとなく春っぽくて冷えない気がしますが、実はいまがいちばん冷えやすい季節なんです。

先日来店されたお客様が、そうでした。

「生理周期も安定して痛みもなかったのに、今回は1週間も遅れてきて、生理痛もきつくて、もう終わりのころなのに内壁が剥がれたようなものが出たんです…」

順調だったのになぁ…と思いながらカレンダーを見ると、ちょうど朝晩が冷え込んだころ。

「お布団とかパジャマを替えませんでした?」と伺うと、「暖かくなってきたから毛布を片付けたんです。パジャマもモコモコから軽いものに…あっ!!それですか?!」と。

「動物たちが丸まって縮んで冬眠するように、人間の体も冷えると縮んで動きがゆっくりになるんです。子宮がちょっと冬眠したのかもしれませんね!
動いていないからスムーズに出血されなかったんだと思いますよ。
漢方薬は替えずに、少し温めて様子をみましょうか」

そう伝えると、先程までの不安そうな顔がスッキリとした笑顔に。

これが、漢方カウンセラーとしての私の仕事です。


気になる症状があれば自分に問う

先程のお話は、経過が良い方のあるあるです。

「順調だったのに…」「どうして?」「再発?」と考えがちですが、まずは自分の体や環境を観察してみましょう

自然界が寒ければ体も冷えるし、自然界が湿気れば体も湿気ます。

ストレスがなかったか?悩んでなかったか?

ご自身に聞いてみてくださいね。

咲美堂での漢方相談は予約制ですが、お客様からの電話やLINEも多いです。

「先生、とても順調だったのに、今日は下腹部がすごく痛いんです。婦人科に行った方がいいですか?」

子宮筋腫で摘出手術の経験があるこの方は、痛みが出るととても不安になるそう…。

婦人科のチェックも大切ですが、すぐはできないので、こんな質問をしました。

「腹巻きを忘れていませんか?冷たいものを食べたり飲んだりしていませんか?」

すると、「あっ…実は昨日、暑くてアイスクリームと冷たいビールを飲みました…」と。

「そっかぁ。美味しくなる季節ですもんね。でもダブルは今のAさんにはちょっとしんどいかな。どっちかにしましょう!冷やしたたら温めるということも忘れないでね」

数日後、「その後いかがですか?」とLINEをすると、「すっかり元気です!腹巻きをきちんとして、お灸もしています。冷えていたんですね。反省です。先生、ありがとうございます」とにっこりマークとともにお返事がありました。


分からなければ、まずは温める

私たちは問診や舌診や脈診で冷えを確認しますが、中医学をあまりご存知ない方にはちょっと難しい…。

分からないときは、まずは温めてみましょう!

それで症状が軽減すれば、冷えていたということ。

逆に悪化すれば、熱や炎症が原因なのですぐにクールダウンしてください。

冷やすほうが早いので、まずは温めてみることをお勧めします。

もちろん、明らかに炎症だと判断できるときはダメですよ…。


病院や薬よりも、まず食べものと養生

「冷えは万病のもと」といわれますが、究極に冷えると炎症を起こします。

陰陽は際まえれば転化すると考えます。

1年でいうと、春から夏にかけて陽が増えて、夏至が陽のピーク。

それ以上、陽が増え続けることはなく、陰が生まれて陰が増えていき、秋冬へ向かいます。

1日でいうと、朝から午前中に陽が増えて、正午が陽のピーク。

午後は陽が増え続けるのではなく、陰が生まれて陰が増えていき、夕方や夜に向かいます。

これは人体でも同じで、「寒極生熱、熱極生寒」と考えます。

「寒極まれば熱を生じ、熱極まれば寒を生ず」という意味。

冷え症が続くと寒が極まり、熱を生じて炎症を起こすのです。

冷えが原因の痛みは、ギューッと差し込むような痛み方をしますが、それが続くとズキズキする炎症の痛みに変わります。

もちろん、そうなると漢方薬も替わります。

体と会話をすることが大切だということが、分かってもらえたと思います。

・痛いからといって、すぐに鎮痛剤を服用する
・それで治らなければネットで調べる
・病院に予約をする
・それまでずっと不安
・病院で原因が分からず痛み止めを受け取る
・薬に抵抗があってそのまま
・また痛い…

長い間不安が続くだけでなく、体の中で陰陽のバランスを崩しだすかもしれません。


40歳を過ぎたらおへそから下が弱る

この体の陰陽の調整をしている大元が、腎というシステム。

腎臓機能も含む、成長・発育、ホルモンや生殖、脳を機能的に動かすなど、生きるために大切な仕事をしてくれています。

その腎が、40歳を過ぎたら弱ります!!

いわゆる「加齢」というもので、いくら若作りをしてもこれには逆らえない…。

40歳を過ぎたら腎をサポートする「補腎」をしましょう。

おへそから下が冷えると、腎は一気にバランスを崩します!

足を触って冷たければ要注意!

冷えないように工夫してくださいね。

補腎:
黒米、山芋、黒豆、枝豆、カリフラワー、きにら、キャベツ、ごぼう、干し椎茸、ニラ、ブロッコリー、ブルーベリー、カシューナッツ、栗、クルミ、黒ごま、松の実、アワビ、いくら、うなぎ、うに、えび、干し貝柱、かつお、すずき、すっぽん、たい、たちうろ、なまこ、ホタテ、マナガツオ、ムール貝、鹿肉、鶏肉、鶏レバー、豚肉など


掛かりつけ漢方薬局・薬店を持とう

自分と会話することはいつでもできますが、どう会話したらよいか分からないこともありますよね?

そんなときに、掛かりつけ漢方薬局・薬店があると良いと思いませんか?

セルフチェックも大事だけど、中医学的な知識を持っている相談どころを持っておくと安心に繋がります。

咲美堂でカウンセリングを受けられた方でしたら、LINEでもある程度お答えできます。

いつでもLINEしてくださいね。
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漢方相談のご予約も、電話やLINEで承ります。

LINEでやり取りしている間に予約枠が埋まってしまうことがあるので、できるだけお電話くださいね。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。


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