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占いと未来予測と安部公房

文学と占いはある意味正反対のものである。これは安部公房の講演会で言ってた話です。

「日常というのはどう未来を予測するか。それが大事にしている。突然死というのがあるが、ある程度のことはほとんど予測できてしまう。占いがはやるのは未来の予測をするからである。文学はその正反対にあって、予想不可能で不可解。これが文学の存在意義である。

予測範囲内で行われることは文学とは別物で映画の今の作り方をしている限り(話あって作り上げるということ)いいものは生まれない。集団制作というものからも生まれない。でもこの作り方が主流とされている。」

たとえば地震もそうですし、
原発では「想定範囲外でした。」って言葉がすごく悪になった。コロナでもそうだ。
未来の予測について私は少し疑問に思っていたことがあったのでこの講演会のテープを聴いてなんだか考えがちょっと前に進んだ気がした。

予想不可能で不可解が文学のあり方なら
芸術はどういうあり方をもっているんだろうか。

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