後遺症 一年たって

転院先の担当医のかたから、「かなり麻痺が残ります」とのこと。

車の運転も無理、右目もおそらく見えていない、モノを噛んだりすることもむずかしい・・・かなり厳しい言葉をもらいました。

「絶対100%完治しますから安心してください」はないと思っていたから。予想の範囲内です。

看護師さんといろいろ相談できる時間がかなりあった。

質問されるだけでなく、こちらからも質問を投げかけてみる。

リハビリのサポートをしてくださるチームとの連携がうまくできるように。

「どんな性格ですか?」

「穏やかですが、反面頑固で、わたしより神経質です」

「趣味とか好きなことはありますか?」

「散歩、登山、ゴルフ、そしてラグビー観戦が好きです」

「科捜研の女を見るのが大好き、沢口靖子ちゃんファンです」

こういう質問がリハビリ訓練の際、大切になってくるんだとか。

これからはケアマネージャーさんとの相談も必要だろう。

まだ始まったばかりです。

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「かなりの麻痺」がどの程度で、どのくらいまで恢復するのか。
それは本人にしかわからないのです。

緊急医療センターから転院先までは
それほどの距離ではなかったけれど、
本人はほとんど話せず、右半身も動かせず状態なのはわかった。
転院先に到着、入院手続きをしている間に
彼は病室に運ばれていき、直接面会できたのは4か月後。
その間の状態はスカイプ面会での2次元空間でしかつかめない。

退院が迫ってきて、自宅での生活がスムーズにいくように
病院で介助指導があった。
4か月ぶりに会う彼は
薄いブルーのシャツにベージュのズボン姿。
右手を固く握り、車椅子に座っていた。

通所リハビリは退院後ひと月してからスタート。
コロナ影響でデイサービス先が決まるのに時間がかかったためですが。
訪問リハビリはすぐ始まり、滑り出しは好調。
理学療法士さんとの相性も良く、順調にリハビリも進んでいきました。

散歩、登山、ゴルフ、そしてラグビー観戦。
ラグビーはTV観戦になりました。
「科捜研の女」のほうもTVの大画面で楽しんでいます。

車は早々に手放して、駐車場も解約。
右目は見えています。メガネなしでモノが見えるようです。
視力が向上したらしい。不思議です。

食事、特にご飯を食べる時にむせることがあります。
食べる量は半分ほどになって20キロの減量に成功。

確かに麻痺は残っています。
でもリハビリを続けていけば、
まだまだ伸びしろあり。

まだ一年。
介護士の友人がかけてくれた言葉に支えられています。
「数か月なんて短い短い。2年3年のスパンでいこうよ!」

一日一日の積み重ねが一年になり、
2年3年となっていく。
後遺症が完全に消えることはなくても
あるラインに限りなく近づいていけると信じています。

今朝は青空。
去年の退院の日も美しい青空でした。


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