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小学生と無人島で自給自足 その1

1泊2日で無人島へ行ってきました。姫路沖のキャンプが許可されている島。
キャンプが許可されているといっても、キャンプ場として整備させているわけではありません。
基本は自然のままの海岸と山と原生林。

唯一の建物は水洗トイレだけ。水洗と言ってももちろん水道はありません。
どうするのかというと、自分で汲みにいきます。
トイレから山道を50メートル下った井戸でバケツに汲んだ水をまた50メートル登って流します。

参加したキャンプはNPOが毎年主催している小学生向けのもの。
今年は中高学年が2泊3日、低学年が1泊2日。
僕が参加したのは1泊2日の小学1・2年生のキャンプ。

低学年が親から離れて、ほとんど初対面の子どもそして大人と一泊過ごせるのか。
ご縁があって初参加させてもらったインドアおっちゃんの私。参加する前は想像がつきませんでした。
夜は一人用テントで寝るんですれけれど、ベソかきの地獄絵図になるんじゃないかなんて。

無人島で体験したことは、まずいくつかの諸注意、無人島で過ごすルールを学ぶこと。
「もったいない」と「ありがとう」を大切にして、全員で2日間生き抜くために。
それをしたらあとはほとんどが、本当にほとんどが食べるためだけの活動。

具体的には魚を獲ることと、火を起こすこと。
あらかじめ準備してあるのは最小限の水と米と味噌だけ。
魚が獲れなければ2日間、動物性タンパクはとれないという極限状態です。

考えてみてください。テレビの大人タレントの無人島バラエティじゃあありません。
これを小学校低学年がするんですよ!
小学生2チームにそれぞれリーダーとして学生がついて、2日間活動します。

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魚は海に潜ってヤス(銛)で突きます。子どもたちも練習して挑みましたが…
結局、子どもが魚を突くことに成功したのは2日間で2匹だけ。それも全部が体長10センチ未満の小魚でした。
それから火を起こすだけに2時間かかったり、具なし味噌汁を作りすぎて涙目で飲み干したり…

それを尻目に運営側の大人4人のチームは2日間で合計10匹の魚を突いて、悠々と食事。
子どもチームに分けてやらないのも無人島流?
何よりもびっくりしたのは夜です。本当に漆黒の森で一人用テントで寝ます。大人だって怖いぜ!

なのに子どもたち、テントに入ったらすぐに静かになりました。すんなりと寝ました。
もう一度言いますけど小学校低学年、6歳7歳の子たちがですよ!
食事だけで火起こしから片付けまで4時間かかって、それからキャンプファイヤーをしたので、11時は過ぎてた。

それでも翌朝6時に起きて、浜辺で貝やガラスを拾う子、森を探検する子、海で魚を獲ろうとする子。
ただただ生きることだけに特化した2日間でした。
これは一人じゃなくって、子ども8人、学生3人、大人4人のチームだからできたこと。

子どもたち、帰ってから無人島での出来事をめっちゃ喋ってたと後で聞いて嬉しかったです。
島ではあまり反応しなかったことにも、実は深く感じていたりして。
子どもがこの1泊ですぐに成長するわけではないです。けれどなにがしかの影響はあるに違いない。

偉そうに子どもたちがって書いてますけど、46歳のおっちゃんもめっちゃ影響を受けました。
運営の大人2人には圧倒されましたし、学生リーダーには感心して、子どたちが想像を超えてきたのに驚かされました。
それはまた書きます。

この無人島キャンプ、今年は状況を鑑みて1泊2日もしくは2泊3日でした。
けれど、例年は7泊8日するんだそうです。壮絶!
ということで最後に主催団体のリンクを貼ってこの記事は一旦おしまいです。

生涯学習サポート兵庫 山崎清治の無人島学校


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