見出し画像

ヨーダ論・上【スカイウォーカーの夜明け ディズニープラス配信記念】

この論の前提、僕はヨーダが大好きです。でも…

スターウォーズ(SW)に関する誤解は数多い。
そのひとつが「エピソード(ep)2・3の戦うヨーダがカッコイイ」というもの。
あのヨーダは格好良くないでのす。それとは正反対に果てしなく格好悪くてアホなのです。

格好良く見えるのは、ep5・6の哲学的なヨーダのイメージに引っ張られているから。
そして見かけに騙されているから。
たとえばep2冒頭でのヨーダのセリフを聞いてみましょう。

「議員、重大な危機が迫っておる。そなたには」
わざわざ倒置法で重々しく言うわけです。
さすがヨーダ。未来を予言している。

なんて騙されてはいけない!
このセリフは議員(パドメ・アミダラ)が暗殺されかけた直後、その対策会議で発したもの。
議員が暗殺されかけた直後に議員に危機が迫っていると言っただけなんですよ。当たり前すぎて逆に誰も言おうとも思わないことを重々しく、さも隠れた真実を発見したかのように言ったんです。

そして、格好いいとされているヨーダのチャンバラ。
じぇんじぇん格好良くなんかない!
ヨーダは主体的に戦っているのではありません。全てはシスにそそのかされ、戦わざるを得ない場面に追い込まれて戦わされているのです。

ep2で初めて見せたチャンバラ。
動きが派手でスゲー!と騙されましたよ。僕も。当時は。
たしかに目の前の危機(ドゥーク伯爵)を撃退することはできました。でもそれもシスの策略。より大きな罠の存在に気づいてない。

ep2の最後でヨーダはいいところで軍隊を率いて助けにきます。
ヨーダ司令官カッコエエ!!と思いましたよ。僕も。18年前は。
でもその軍隊もシスが準備して、ジェダイがその軍隊を使わざるをえない状況に追い込んで、戦争を引き起こすために用意したもの。ヨーダは敵の最大の罠にのったしまったんです。
その10年後にジェダイ騎士団は滅亡します。

つづく

スキ「♡」をありがとうございます! 「サポート」はささやかな幸せに使わせてもらいます♪