富士登山のノウハウ②

では実際、富士登山にどのように行き着いたかを記載していく。

まず、富士山の開山期間は大体7/20~9月2週目ぐらい。

これ以外の時期も登れないことはないが、山小屋・トイレがないため、初心者が行くのは避けるべき。

それから逆算してひと月に1回で、4回目に富士山となるようにした。

それぞれの登山目的は明確。

1回目はまず登山というものに慣れること。自分の足で何時間も歩いて山頂までたどり着くという作業は、全く運動していない人にとってはかなり辛い。

猿投山(標高629m)を選択。慣れていると2.5時間ぐらいで下山できる。しかし、最も遅いペースの人に合わせ、往復4時間かけて歩いた。

山頂でおにぎりを食べる・下山後温泉に行くなど、歩くこと以外に登山の楽しみを覚えることも大事だと思う。

この時は辛かったようだが、達成感や山歩きの楽しみなどを見つけてもらえて、目的を達することができた。

2回目は、長時間急勾配を歩くことになれること。富士山は1200mの高さを往復する。少しずつ負荷に慣れていく。

御在所岳(標高1212m)を選択。猿投山と比べると鎖場もあったり、急勾配も多い。コースタイムは往復4時間ほどで、山頂にレストハウス・ロープウェイもあり何かあっても対応できる点が魅力の山だ。

登山をする際、隊列を組むが、もっとも遅い人を前から2番目にする。一番前と後ろに慣れた人を置くのが鉄則。遅い人を前にしないと置いて行ってしまうので、途中で入れ替わることはあるが、なるべく前に置く。

この時は、6人の初心者を引き連れていったので、少し登山に慣れている友人を誘い一番後ろを務めてもらった。一人で引率してもらう場合は3人ぐらいまでが限界だろう。気を使って結構疲れてしまうし、何かあった場合に対応できない。

そして3回目は最後の仕上げとして、高負荷長時間歩行。富士山は初心者で大体往復10時間かかる。

もっとも近場で適切だと思う伊吹山(標高1377m)を選択。往復7時間に加え、あまり景色の変化が少なく、富士山に似ている部分がある。(と私は思っている)ただ、この山も適度に自販機が設置されており、山頂はドライブウェイの終点でもあるため、レストハウスでの食事も可能で、食材をあまり持たずに登れ、少しは荷物を軽くしていける。

このころには、1回目の登山でへばっていたメンバーも何とかついてこれるようになっていた。

次はいよいよ本番の富士登山へと移る。

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