見出し画像

短歌 梅雨の終わりに

梅雨が明け、一気に真夏になりました。

梅雨の重い空気と湿度が苦手です。
青空と爽やかな風が恋しくなります。

けれどいざ梅雨が明けると、こんどは暑すぎて・・・
35度ってなんですか??

そんななか外で仕事をされている人たちを見ると、頭が下がる思いです。
どうか熱中症などにはくれぐれもお気をつけください。

あ、それから夏休みで信州へ遊びに来られるかたは、日焼け対策を万全にどうぞ。

長野県の紫外線の強さは、沖縄に次いで2番目だそうです。
澄んだ空気と標高の高さであっという間に焼けますので、しっかり対策することをおススメします。


さて、それでは短歌です。
梅雨の終わりごろの様子、感じていただければ嬉しいです。



37.

雨上がり 窓開け放つ 夕餉ゆうげどき
鈍色にびいろ空に ヒグラシが鳴く


ここは標高700m、雲が近い


夕食の時間、どんな音を聞いていますか?

ラジオでもなく、音楽でもなく、
自然の音を聞くのが、私は好き。

夏は、蜩(ヒグラシ)

昼間の主人公である蝉たちは、夕方になるとその座を蜩に譲ります。雨が降っている最中身を潜めていた彼らは、雨が上がるや否や、待ってました!とばかりに一斉に声を上げ始める。

その声は日に日に大きくなり、真夏の到来を感じるのです。



38.

夏空を 東へ向かう 鳳凰ほうおう
大らかに舞い 花を咲かせる


鳳凰の雲


蓮の花を撮ったつもりの写真でしたが、帰宅してから確認すると、思いがけず鳳凰が写り込んでいました。

これは吉兆に違いない!と、なんだかうきうき。

日本列島を西から東へ横断し、各地で美しい花を咲かせたことでしょう。



39.

追いかけて 重なってまた 離れゆく
つがいを呼ばう かっこうの声


この林のどこかで


ある日の朝、散歩ついでに近所のお社へお参りしました。

誰もいない静けさのなか、境内の林で鳴く二羽のかっこうの声が響いています。

はじめは掛け合いのように鳴いていた声は、徐々に重なり、完全なユニゾンになったあと、しばらくしてまた掛け合いに戻りました。

思いがけないかっこうの二重奏、神さまからの贈り物かな。


<おまけ>
境内の同じ場所でふと上を眺めて撮った写真。
木に囲まれた空の部分が、鳥さんの横姿のように見えてほっこり☺


見えますか?




あじさいも、そろそろ見頃を終えます。


2023.07 伊那のあじさい寺にて


夏本番、どうか元気で暑さを乗り切れますように。


この記事が参加している募集

お気持ちありがとうございます。大切に使わせていただきます。