【広島】現有戦力の分析とドラフト

こんにちは。

今回は、広島東洋カープの戦力分析をしていきます。

カープは3連覇した勢いのある時と比べると残念ながら戦力が落ちてしまった感が否めません。3連覇した時のカープがあまりに強すぎたので、どうしても今のカープを見ていると強烈なギャップを感じてしまいますよね。

というわけで、再建を目指すカープの戦力分析を行います。70人枠内の選手を全員リストアップしたポジションごとの年齢構成をもとに、来季へ向けた1軍の補強ポイントと将来へ向けたドラフト戦略のポイントを私個人の考えで考察していきます。

投手 年齢構成

36ジョンソン
31野村祐輔、菊池保則、中村恭平
30中田廉
29大瀬良大地、九里亜蓮、今村猛、一岡竜司
28中崎翔太、藪田和樹、スコット
27フランスア、岡田明丈、戸田隆矢
26矢崎拓也
25中村祐太、床田寛樹、ケムナ誠、平岡敬人、モンティージャ
24藤井皓哉、島内颯太郎
23森下暢仁、塹江敦哉高橋樹也
22アドゥワ誠、高橋昂也
21遠藤淳志、山口翔、長井良太、藤井黎來
20田中法彦
19鈴木寛人、玉村昇悟

捕手 年齢構成

41石原慶幸 (今季限りで引退)
35白濱裕太
32會澤翼
28磯村嘉孝
22坂倉将吾、石原貴規
21中村奨成

内野手 年齢構成

35松山竜平、小窪哲也
31田中広輔安部友裕
30菊池涼介、上本崇司
29堂林翔太
27メヒア、三好匠
25曽根海成
24桒原樹
20小園海斗林晃汰、中神拓都、羽月隆太郎
19韮澤雄也

外野手 年齢構成

36長野久義
31ピレラ
27野間峻祥
26鈴木誠也、西川龍馬、高橋大樹
24大盛穂、正随優弥
23宇草孔基
20永井惇士

※数字は2020年の満年齢
※太字は左投げ、左打ち
※松山は外野手登録、西川は内野手登録

70人枠を見た感想

【投手】
1軍は投手の運用に苦しんでいますが、70人枠全体を見てもやはり投手陣が苦しいかなという印象があります。
今季の1軍は森下と九里に頼り切っている状態です。大瀬良は怪我が癒えた来季は計算できるところですが、ジョンソンがああいう形になってしまいました。若手もチャンスがあるにも関わらず伸び悩んでいる状況です。リリーフ陣もケムナや塹江が勝ちパターンに定着し、島内も活躍の予兆とも思える良いデータが出ていますので楽しみではありますが、決して盤石と言える状況ではありません。とにかく苦しいの一言に尽きると思います。

【野手】
内野はレギュラーの年齢層が若干高めかなという印象はありますが、2018年に高卒内野手を4人獲得し、そこが順調に成長してきているので非常に楽しみですね。強いて言うなら、プロスペクトが左打者に偏っていることが気になりますが、順調にいけば将来は明るいと思います。
外野は鈴木、西川と軸がしっかりしている上に、若い大盛や宇草が既に1軍で活躍しています。ただ、カープのチーム事情を考えるともう少しプロスペクトを厚く出来れば良いかなと感じました。

ドラフトへ向けて

【投手】
まぁ誰が見ても今回のドラフト指名の軸は投手ですよね(笑)
カープはどちらかというと左が欲しいかなという感じはありますが、そこまで左右にこだわる必要はない気がしています。猫の手も借りたいぐらい悲惨な状況の投手陣なので、すぐに使いたいと思える完成度の高い投手、あるいはカープにあまりいないような左のパワーピッチャーや変則タイプの投手を獲得する方が良いと考えています。上位指名の枠は投手陣に多く使っていきたいですね。

【野手】
今回は投手優先のドラフトになりますので、野手は全体的に優先度は落ちると思います。特に、捕手は下位にマークしていた人が残っていればというところだと思います。
内野手は先ほど指摘したようにプロスペクト世代が左に偏っているので、余裕があれば右打ちで有望な選手を獲得したいところです。特に大砲タイプの選手はカープにあまりいない印象があるので良いですね。内野は主力の高齢化に伴い、間違いなく数年後に世代交代が始まりますので、なるべく早く獲ってカープの充実した育成環境で鍛え上げていければ良いと思います。
外野手はまだレギュラーが若いですし、新しく若手が1軍で活躍し始めています。ただ、もともと支配下登録されている外野の人数が多いわけではありませんし、ピレラの去就や鈴木誠也のFA問題もありますので、早めに外野手を囲い込んで由宇球場で育成しておいても損はないでしょう。外野も出来れば右打ちが望ましいですね。年代を問わずスケールが大きくてカープの野球に合うような選手を指名できれば良いと思います。

あの選手の指名はあるか!?

これはあくまでも私の勝手な想像ですが、リアルなところだと、最近カープとパイプが出来つつある花咲徳栄の井上選手はカープが狙ってるんじゃないかな?と勝手に想像しています。
タイプ的にもカープにぴったりの選手ですし、サードも外野も出来る右の大砲タイプはカープのニーズにもマッチしています。西川龍馬のように最初は内野で育成をしつつ、本人の守備の成長度合いやチームの状況によっては外野に回すことも可能だと思うので、カープとしてはありがたい存在になると思います。最近スカウトの評価をあまり聞かないのが逆に怪しいですね(笑)
上位指名で消えると言われていますが、果たして本当にカープの指名はあるでしょうか…

1軍の補強ポイント

まず、来年勝つためには誰がどう見ても投手陣を立て直さなければなりません。カープはFAには参戦しないチームなので、特に今年共倒れした外国人投手の再補強が必要です。金銭的な面で難しいところはあるかもしれませんが、勝ちに行くならば私は今年の阪神のように外国人選手を新たにたくさん囲い込んで競わせるぐらいでも良いと思います。

野手に関してはサードをスタメンレベルでカバー出来る選手が少ないので、個人的にはサードでドシっとレギュラーを張れる外国人を連れてくると良いのではないかと考えています。

その他には、カープアカデミールートの外国人育成はカーブの強みになるところなので引き続き行っていきたいですね。

強いカープの復活を!

プロ野球のチームは全盛期と再建期を行ったり来たりするものです。カープの3連覇に貢献した新井さんや黒田さん、丸、バティスタなどが抜け、ジョンソンや藪田、中崎らが不振に陥るなど残念ながら選手層は薄くなってしまいました。カープは今はまさに再建期に入り始めている頃だと思います。

やはり3連覇した時とのギャップがあまりに大きすぎるので、佐々岡監督もかなりバッシングを受けていて正直かわいそうだなと思います。結果が全てと言われればたしかにそうなんですが…

今後どのような編成と育成で強いカープを取り戻すのか、個人的にすごく楽しみにしています!

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