【巨人】ついにセリーグ優勝!2連覇!

昨日30日、ついに読売ジャイアンツが2年連続38回目のリーグ優勝を決めました!
ジャイアンツファンの皆さんセリーグ2連覇おめでとうございます!

優勝を決めたビエイラの成長を感じた

スコアだけ見るとすっきりしない優勝の決まり方なのは確かですが、10回表のビエイラの投球は感動しましたね。

ビエイラは初登板の開幕2戦目ではストライクを取ることだけで精一杯な感じで、打者と勝負しているようにはとても見えませんでした。「いくら球が速くてもこの投球が続けば見込みはないのかな?」とすら思ってしまいました。
ただ、1軍と2軍を行ったり来たりする中で、ビエイラの投球はものすごい勢いで成長していきました。今でも制球を乱して打たれることもありますし、まだまだ発展途上なのは間違いありません。ただ、最近は抑えるとものすごい絶叫をするように、打者としっかり勝負ができるようになってきました。そして、優勝が決まる試合で見せた圧巻の投球はビエイラの成長と熱い思いが伝わってくる投球でした。クイックもものすごい上達しましたし、最後の村上から三振を取った球はコースもボールの質もスピードも文句のつけようがありません。

開幕直後のビエイラの酷い投球を見てきたからこそ、ビエイラの成長の集大成とも思えた最後の投球と、それによって優勝が決まって連敗中で苦しんでた選手みんなが喜びを共有していたシーンを見るとグッとくるものがありました。これだからジャイアンツファンはやめられません。

私は今年一番伸びたのはビエイラだと思います。全てにおいて野球人として一段も二段も上の選手になってくれました。日本シリーズでも今日のような気持ちのこもった投球でチームを日本一に導いてほしいです!

2020年シーズンを振り返る

パリーグの優勝争いは10月の1カ月間の戦いだけで勝負が決しましたが、セリーグは開幕3連戦から巨人が独走する流れが生まれていたように感じます。ただ、決して簡単なシーズンではありませんでした。

振り返ると、春先のオープン戦は2勝10敗と本当に悲惨なものでしたし、6月の練習試合も2勝6敗とこれまた悲惨な結果でした。また、坂本と大城のコロナ陽性反応が確認され、開幕直前に入院を余儀なくされてしまいました。また、丸は開幕前に右足親指を骨折していたことが優勝直後の会見で明らかにされています。コロナの陽性反応が出た2人も骨折していた丸もなんとかギリギリで開幕に間に合いましたが、とんでもないシーズンの幕開けとなりました。

しかし、蓋を開けてみれば開幕3連戦でいきなり阪神に3連勝とロケットスタートを切りました。特に開幕戦の吉川尚輝の逆転2ランはチームの独走の流れと菅野の開幕13連勝への流れを作る本当に大きな一打になりました。

その後も、7月14日から敵地マツダスタジアムと横浜スタジアムで連続して同一カード3連勝、9月には13連戦で10勝1敗と大幅に貯金を作り、9月15日にマジック38が点灯。その後10月11日の中日戦以降は国会議員の牛歩並みに豪快な足踏みを披露してくれましたが、大幅な貯金を生かして最後まで有利にペナントを展開し、無事にリーグ優勝へとこぎつけました。

コロナ禍で苦しいシーズンにも関わらず素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた選手たちには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

リーグ優勝の要因

私はリーグ優勝の最大の要因は投手陣の整備によって9月の13連戦だけで貯金を9個も作れたことだと思います。マツダスタジアムで3連敗した8月23日時点では2位と4.5ゲーム差、その1週間後の8月30日には5.5ゲーム差と2位のチームは十分に逆転可能なゲーム差でした。
しかし、8月末に今村が状態を上げ、サンチェスとメルセデスが怪我から相次いで復帰したことで先発投手が一気に3枚増員されました。そこで迎えた9月1日から一番苦しいはずの13連戦で10勝1敗1分1中止と圧巻の成績を残し、マジックが点灯した9月15日には2位とのゲーム差は10.5ゲーム差まで開きました。先発陣が一気に増員され、リリーフ陣も勝ちパターンが2つ作れてしまうほどの充実ぶりでした。その13連戦については以前の投稿で深く掘り下げています。

『【巨人】圧巻の13連戦を振り返る』
https://note.com/nori203/n/nb18e8ab54ee1

また、もう一つ大きかったのが一番暑くて苦しいはずの8月に菅野と戸郷が頑張ってくれたことです。
巨人の勝敗をカレンダーを見ると菅野と戸郷が先発していた火曜日〜木曜日は10勝1敗でほとんどが○、裏ローテの週末は4勝9敗で✖︎だらけになっています。この頃は平日は天国を見て、週末は地獄に落とされるのを繰り返している感じでしたね(笑)
8月の月間成績を見ると、菅野が防御率1.50で4戦4勝4QS、戸郷が防御率0.37で4戦4勝2QSと文句のつけようがありません。1ヶ月間に2人で貯金を8個も作っています。これがなければと思うと本当にゾッとします。菅野と戸郷が万が一ズッコケていたらおそらく13連戦が始まる前にゲーム差はなくなっていたでしょう。

誰かがダメでも違う誰かが補える

今年は特に補い合えるチーム力の高さを感じました。
象徴的なのがブルペンです。夏場には圧倒的な成績を残していた高梨や大江、中川は秋に入ると少し疲れが見え始めるようになりました。しかし、そこで成績を上げてきたのが鍵谷です。鍵谷は逆に7月の防御率が6.00、8月は3.52とあまり良くはありませんでしたが、9月は1.23、10月は1.64と見事にカバーしてきました。
野手に関しても優勝記者会見で原監督言及していたように、坂本と丸の調子が上がらない時期には岡本の頑張りがチームを押し上げてくれました。こういった一つ一つの助け合いの積み重ねが今年の巨人が安定して戦えた理由だと思います。

3割バッターは1人もいません。ローテーションも枚数が揃っているわけではありません。結局ブルペンも完全なメンバーが揃うことはありませんでした。それでも誰かがダメなら違う誰かが必ず補い合えるのが今年の巨人軍でした。だからこそ見ていて面白いシーズンだったなと感じています。

高梨・ウィーラーの加入は大きすぎた

リーグ優勝できたもう一つの要因としてはやはりシーズン途中のトレードが挙げられます。楽天とのトレードはあまりに大きすぎました。
ウィーラーは楽天のコストカットの側面が大きいトレードでしたが、明るいキャラクターも含めて今や巨人軍に欠かせない存在になりました。特に7.8月はウィーラーのおかげで勝った試合がたくさんあったように思いますし、9月29日にマツダスタジアムで7回裏に1死満塁からメヒアが放った一塁線の打球をウィーラーがダイビングキャッチして併殺を取ったあのファインプレーは今年のジャイアンツで一番のプレーだったと思います。
高梨はもうどの試合を挙げていいのかわからないぐらいいろんな試合で助けてもらいました。高梨がいなければと考えると吐き気がしますね。高梨は初登板の7月22日からリーグ優勝までの86試合中41試合登板とほぼ2試合に1回のペースで登板しています。これは143試合に換算すると68試合に登板するペースです。1度も離脱することなくこのペースで登板し続けて防御率1点台ですから、MVP級の活躍だったと思います。

2人とも昇格してから1度も1軍を離れることがありませんでした。チームが常に2人の力を欲していた証拠です。楽天への未練はないわけがありませんが、ジャイアンツに来てくれて本当に感謝しかありません。

忘れてはいけない由伸監督の功績

もう一つ今の巨人軍の強さを語る時に、一番忘れてはいけないのは高橋由伸前監督の功績です。下降曲線を辿っていたチームをわずか3年で再建し、翌年からリーグ優勝できるまでにチームを押し上げてくれた由伸監督の功績はもっと評価されるべきだと思います。
言いたいことは全部ここに書いてありますので、興味のある方がいらっしゃいましたら是非お読みください。

『【巨人】影のヒーロー 高橋由伸前監督』
https://note.com/nori203/n/nc26e41963c5f

昨年のリベンジを!

昨年はリーグ優勝したこと以外に何があったかもう忘れてしまいましたが、昨年のリベンジをする権利は与えられました。今年はあんな思いはしたくありません。それは現場の人たちもみんな同じ思いなはずです。ここまできたらもうやるしかありません。

今年こそ必ず日本一を勝ち取って下さい!
最後まで全力で応援します!

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