社内の人を動かすコミュニケーションの思考法その1:上司(BOSS)
人を動かす、動いてもらうというコミュニケーションは仕事をする上で最も重要な要素の一つであることは、納得される方が多いように思います。
私も部下を持つようになって、特に難しさを感じるようになりました。
どうやったら動いてくれるんだろう?、誰に相談すればいいんだろう、といったことを考えるうちに、大きく3通りのコミュニケーションの方法があると気づきましたので整理してみました。
ここでのコミュニケーションの整理は、わかりやすく仕事における関係性で3通りにしています。厳密には、これ以外にも様々なパターンが発生しますが、まずは自分の周囲、最もコミュニケーション量が多くなる相手を対象としています。
図は英語で記載していますが、以下の意味で記載しています。
BoSS:上司
Co-worker:同僚(ここでは同じレイヤーであることを意味)
Team member:部下
大前提として、”動いてもらう(動かす)こと”を目的としたコミュニケーションにおいてのうまくいく関わり方を考えています。
1.Boss(上司)に動いてもらう
上司に動いてもらうためのコミュニケーションのとして重要なことを考えます。
When,Where軸とスタンス(感情)の3軸で整理してみました。
―タイミング(when)
まずタイミングとしては、比較的遅い相談・依頼になるべきかと思います。
一般的に、業務報告、共有など報連相は早いほうがいいのはもちろんですが、ここでは上司を動かす場面、つまり自分だけではどうにもならない、行き詰ってしまった場面を想定しているので比較的相談するタイミングとしては、他の方に相談する場面より遅くなるかと思います。
ここで重要なのは、単純な時間軸上で遅いほうがいいわけではなく、業務のフローにおいて比較的”遅い”場面である必要がある ということになります。
つまり、業務を自ら出来る限り進めた状態=出来ることはすべてやった状態で、それでもどうしようもない、助けてください、力を貸してください という状況を作った状態でコミュニケーションをとる必要があるということです。
上司にあたる人物は基本的には、今自分が向き合っている課題と同じ枠組み、レベルの課題にあたって乗り越えた経験をしていることが多いです。
そのため、努力だけでどうにかなる、工夫が足りない、考え切れていないと上司に思われた瞬間にそれは、単純に努力不足であると思われることが多いように思います。
自分の範囲で出来ることは全部やったが、どうにもならない、助けてください、教えてくださいという文脈でのコミュニケーションがお互いに生産性があり、最も上司が気持ちよく動いてくれるのではないでしょうか。
*出来ることを全部やった後で、ということが業務時間上難しい場面もあるかと思います。その場合は、少なくとも努力すべき方向性の仮説を出し切った後で という形で考えるとうまくいくかもしれません。
―相談場所・場面(Where)
また、相談場所に関してですが、個人的には1対1の個別の場が基本的にいいのではないかと思っています。
もちろん、他の人に聞かれてたくない内容などに関しては1対1が基本ですが、通常の周りが知っても大丈夫、むしろ情報共有必要な業務の相談に関しても1対1がいいのではないかと考えます。
理由としては、上記の一旦自分ではどうにもできない事象を前提とした場合、相談内容の解決策の提示は上司でも難しい可能性が高いです。
そのため、他の仕事仲間が聞こえる場面での相談は、上司が答えに焦り、当たり障りのない回答や、上司も調べ切れていない(正しいと自信を持てない)回答、また、自分でもう少し考えておいで、と上司が逃げの姿勢を取る可能性も生まれます。ただこれは上司が悪いわけではなく、相談場所が悪いことが多いです。
1対1の場面で、相談した場合、じゃあその解決策を考えてみようか、と上司も余裕を持って、またお互いの思考を共有しながら答えを探す作業が可能になりますので上司に相談する場合は個別の相談がいいのではないかと思われます。
*応用としては、まずオンライン上の1対1という意味で、事前メールにて相談しておき、皆の前で回答をもらうなどは有効です。
要は、上司も万能ではないので、考える場面で相談することが、マナーであり、上司が気持ちよく動くことに繋がるということです。
―結論
まとめると、
上司を動かすことにおいて重要なのは、出来ること(努力)を全部完了したタイミング、もしくはやるべき努力の仮説や予定を出し切ったタイミングで、1対1、もしくは事前にメールなどで相談することであると考えられます。
つまり、
また実際そうでなくても、
弱くみせる・助けてもらう
というスタンスでいることがスムーズなコミュニケーションに繋がるのではないでしょうか。
When,Where軸とスタンス軸で整理してみました。
ー整理/コミュニケーションのパターン在りか
同僚(Co-Worker)と、最も難しいと個人的に思っている部下(team member)についても整理していきます。
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