73(intro)で作った映像について

なんか変わった動画になったので、せっかくならどういう風に考えて作ったのかを知れた方が良さそうだと思い、Noteで書いてみることにしました。


前提

日常生活のものを映像に使おうと思ってたら、学校の授業で映像に使えそうなやつを習った。

まず、この実線と破線を使ったものですが、これは、大学の授業で受けた「図学」の授業で、「かくれ線」という「見えないけど存在してる線」を表す線を習ったので、雑にBlenderで再現できないかなと思いました。

輪郭抽出する機能はBlenderに「FreeStyle」という機能があると知っていたので、背後にある線もできないかとやってみたら、できました。
(↓右往左往したりそれ以外のこともやってます)


中盤(平面図→立体の繰り返し)

(映像を思いついた順にかいてあるので、実際の映像とは順番が違います)

図学の授業で立体図形を正面図、右側面図、上面図で書くというのをやり、先生曰く「授業を受けてるとこれ(正面図、右側面図、上面図)を立体として見れるようになるからね」的なことを言っていて、それが本当なら3枚を先に写したら、立体って分かるのかなーっていう風に思いました。それで、「3枚見せて→タネ明かし」みたいな感じにしようと決めました。

いつからこの限界大会の課題曲73(intro)にしようと決めたかは忘れましたが、この「3枚見せて→タネ明かし」というのが曲にピッタリだったので、ここを一番初めに作りました。

最初の音ハメ

僕は何が何でも音ハメしたがるので、特にアイデアはなかったのですが、とりあえず長方形を伸ばしてみようというノリで、適当にキーフレームを打って瞬間移動的なイージングにして、パッと移動してくれるようにしました。

そして、たまたまこの時、Blenderのジオメトリーノードで、ぐにゃぐにゃさせるっていう機能を作ってました(ほんとにタイミングが良い)。なので、適当に長方形を伸ばした時に、なんか動きがぐにゃっとした感じになって、単調さが消えてくれたのでめっちゃよかったです。
音を担当しているときだけ、ぐにゃっとさせて、終わったらピタッととめて、図形たちが頑張ってるんだぞ感を出しました。
ちなみに、三角錐の頂点になんかくっついてるのもジオメトリーノードです。ちょっとぐらい技術自慢した方が見栄えがあるかなと思ってやりました。(つくるのは難しくないよ)
図形たちの形は、音のイメージ(だんだん大きくなっていくだったり)を、直感的に選んで、動かしました。

構図は、
・実際に作っていた真横からで一つ。
・対角線を意識して一つ。
・雑に左右上下反転で一つ作りました。
ちなみに最後の奴は「本来の輪郭→破線」「かくれ線→実線」にして、錯覚でも起きないかなーっと思ってあえて逆に作ってみました。まあ特に何のインパクトもなかったですね。

序盤→中盤の間のパート


ここは、序盤を作っているときに、パッとイメージが思い浮かんだパートです。球の周りを円状の物体が囲んでいるというのはよく見るものなので、そこはそんなぶっ飛んだ発想ではないと思います。この小物体の配置は地味にジオメトリーノードを使ってます。ヘアーでは物体を周期的に配置するのは難しいんじゃないでしょうか。僕の全然再生数伸びてないジオメトリーノード解説の最後の具体例のところをみたら、作り方なんとなくはわかると思います。(ジオメトリーノードでカーブにInstance on Pointsで、コレクションの中身を勝手に周期的に配置してくれます)
最初は、球の中の破線がなかったのですが、球にもうちょっと密度が欲しいと思って粘っていたら、「あ、今はかくれ線を使ってるんだから、球の中に球を埋め込めば破線になっていい感じになるのでは!」と思いつき、無事破線をつけて、見た目をいい感じにできました。

中盤の最後のパート→疑似回転(?)

ここが一番悩みました。音ハメすることを考えると、今までの単純な「3枚図→タネ明かし」のパターンをやめなければなりませんでした。(意外性の問題もある)

本当に思いつかなかったので、日ごろの小ネタメモを見返していたら、ずっと前から使ってやるぞーって思っていた「飛行機で着陸するとき地表が回転しているように見える現象」があるな
↓参考映像(自分で撮った)

ということで、もうかくれ線関係ないけど、これ使おう!ってなって一番最後のパートができました。

回転に見える…だけだと、伝わるかわからないのもあり、回転からつながるということを目指そうと、回転させてつなごうと思いました。

結局、中盤の最後として選ばれた図形は「〇に/」丸にスラッシュの図形になりました。なぜこれになったのかははっきりとは覚えてないけど、一つの理由に「正面図→右側面図→上面図」の、「上面図」の時点で一つ軽いオチというかちょっとした意外性をつけれるというのがありました。音ハメしようとすると、タネ明かしパートは重要じゃないなと思って、事前に軽いオチ(四角形だと思ったら円だった)をつけれるということで自分を納得させました。

総括

「たまたま」が重なってこの映像を作れました。ただ、なんとかして日常の出来事を映像に使おう!っていう態度があってこそ取り込めた部分もあるので、そういう姿勢は褒めてあげてもいいかもしれません。そして多分次はめっちゃ普通の映像しか作れません。かっこいいCGか、できればまた今回みたいなアイデアメインの映像作りたいな…。

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