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疎遠と太陽系

 数年間疎遠だった人から突然連絡がきた。

公私含めた付き合いの人で、今回は仕事の話だったのだが、こういった事はしょっちゅうだ。ご無沙汰の挨拶を済ませると、もういつものテンションで、数年のブランクなど無かったかのように、すぐに仕事の打ち合わせに入る。ついでに飲みに行く約束などもする。

ちょうど、他の取引先との関係性が落ち着いた頃だったので、僕としてはベストなタイミングだった。

誰かとの関わりが薄くなると、その隙間を縫ってか知らずか、別の誰かが声をかけてくる。僕の人生はそういったものの連続だ。

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 いつからか、「人と疎遠になる」という事に対しネガティブな印象を持たなくなった。僕自身がある種ドライな性格なのかも知れないが、関わりが薄くなる事に対してあまり焦りや執着がないし、著名・無名関わらず、"来る時は来る、離れる時は離れる" で、どのような状況においても「まぁ、そんなタイミングなんだな」と思う事が多くなった。

以前投稿した記事「スタンドアローン同士の心地よい利害関係」で綴ったように、お互いに縛り合う事自体がいかに精神領域に悪影響を与え、パフォーマンスを低下させるか、という事を自分ごととして分かっているので、相手のフットワークに対し、むしろ尊重と尊敬を持って接している。

巡り合わせは経験上何度もやって来るし、なんなら当時薄い繋がりだった人と再度関わりを持ち始めた時の方が、案外強固な信頼関係を築ける場合が多いものだ。

僕自身の考えとしては「プロジェクトごとに解散」するくらいが一番ちょうど良いかなと思っている。共依存となぁなぁにまみれたグダグダの関係を続けるくらいなら、絡む瞬間だけ全力で向き合う方が、よっぽど愛に溢れた人生を送れると思っている。

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 「浅く広く」付き合うのは苦手だ。かといって、「深く狭く」付き合いすぎるのも正直疲れる。勝手なものだが、本当は一人で全て完結したいくらい。

もしかすると、太陽系のような感じで、人との巡り合わせにも周期のようなものがあり、この星(人)は何年ごとに僕の前に現れる…とかあるのかも知れない。

僕がシングルタスク脳であることを見越してか、宇宙がグランドクロスを上手い事起こさず、余計な思考リソースを使わせないように調整してくれているように感じる時すらある。

疎遠もそう考えると、あまり悪くない。

今日はこんなところで。

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