サンドイッチ

もう満足、お腹一杯だ。
おにぎり弁当とミカン一個の昼食を騙し騙し。

「あ、そうだ。体調はどうですか」
「なんだかこの頃、投げやりになってない」

午前や午後に掛けられた言葉が回る回る。

なんでしょうね、うまく行かんです。
全方向が塞がったような。
体調ですか、悪いですよ。
あっはっはっはっ、はははっ。

苛ついていたのは、節度が払われたのは。
騙し騙しに空腹をごまかす日が続くからだろう。
帰宅途中の買い物がてら買い食いをする。
バス会社前のベンチに座ってカツサンド。
ブルーベリージャムサンド。
ライフガード。
横目に視線を配る通行人。
今、わたしは食べている。
食べている以上に、ちょっとの無駄遣いと優越に浸る。
私視点の、個人的な、独りよがりが、錯誤する。
この状況。
昔に誰かが言ってたっけ。

「あなたの事なんて誰も見ていないですよ」

そのものずばりで、何も反論できずに、言われた直後には、告げた相手へ礼を述べたような気がする。
その言葉にとても救われます、だとか。
ああ、ちょっとだけ、時間を戻りたい。
バス。
今日もバス、毎日のバス。
丸々3年も利用すれば運転手もお互いに顔を覚える。
世間話を交わすくらいにはなる。
田舎者の特権、終点までの惚ける時間。
ひとつ手前の停留所。

あれ、ここで降りてなかった。
ダイヤ改正で家の真前が終点になったんです。
そうなの。
はい。
ありがとうね。
ありがっした。

帰宅。
靴箱、階段、二階の廊下、台所。
昼食の余り物を見繕って食べる、また食べる。
食べなくても良かった、今日に関しては食べてしまえ。
親子丼。
冷奴。
レンジからマカロニを混ぜたシチューを取り出す。
アップルジュース、こしあん小豆バー。

もう満足、腹一杯だ。
食欲を抑えつけて騙し騙し。
職場の愚痴なんて。
うん。


なんか今日は食べてましたね。
それこそ昼食メニューのバジルチキン、ポテト風おからサラダ、匂いも見た目も美味しそうでしたもん。
空腹とストレス解消、この体重はいつ減るのでしょう。

リバウンドを制するものは身体が軽い、ごもっとも。
今日はこんなところです、それでは。

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