MONDO GROSSO 『ラビリンス』


曲のボーカル、ビデオクリップの主演を担う満島ひかりに心を奪われる。
奪われている。

数年前に加計呂麻島の作家、島尾ミホ原作の作品が映画化された時の話だ。
完成直後には奄美市内で先行上映会が行われた。
出演者や撮影関係者の何名かが舞台上に会して、島尾ミホ役(作品内の役名は別称)を演じた満島ひかりの姿もあった。

富んだ人。
強く印象付いている。
遠目から見たあの姿を説明する時によく用いている。
受ける側によって"ぶっ飛んだ人"と捉えてくれるから、こちらにとって都合が良い言葉だ。


その日はTwitterに2017年7月7日とありました。
作品監督の撮影秘話として奄美大島の難しさが舞台上で明かされます。
島が呼吸する映像と音声を撮るために、そのリズムに撮影班も倣って、島の時間で撮り進めたと語られました。

その上映会でも不思議は重なるもので、映像全体が白黒に近い色調になってしまう機材不備(※後日、再上映も行われています)があった事を思い出せます。

舞台上のフォトセッション時、カメラに向かって六調の手踊りを披露する満島ひかりさんからは、いつでも戻って来れる遠くの世界がありました。

映像の中に住む人を思える曲です。
では、また明日。

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