冷蔵庫からのmessage
最近、冷蔵庫がうんうん唸り始めた。
ちょっと前から、冷凍庫のドアの締まり具合がおかしいとは思ってたんだけど。
奥の方を覗くと、まぁまぁな大きさの氷の塊が出来ていて、ドアを内側から押し開ける形になっていた。
隙間はさほど大きくなかったので、ドアの下に本を挟んだりして、なんとか無理矢理ドアを閉めて、問題解決を先延ばしにしていた。
だんだんと、夜寝てても尋常じゃない冷蔵庫の音で目覚めるようになり、やばい、このままでは壊れる。。と、諦めて氷を溶かす作業に取りかかることにした。
レンジでチンしたタオルを氷にあてて、溶かしていく。なかなかすぐには溶けないものの、ものすごい音はなくなった。
一度にやると疲れ果てそうなので、少しずつ溶かしていくことにした。
で、ふとそういや、そんな歌があったな、とある歌を思い出した。
〜冷蔵庫の中で凍りかけた愛を
温めなおしたいのに
見る夢がちがう
着る服がちがう
一度は信じ合えたふたりなら〜
歌詞を思い出して、なんだか泣けてしまった。最近、ある人との関係性が自分の中で大きくこじれたものになっていて、顔も見たくなくなっていた。
その人の価値観や、ライフスタイルが、私には強烈な違和感をもって感じられて、疲れてしまうのだった。
ここ数年、そんな事はなかったので、自分としては何処で間違えたのかと思い煩っていた。
でもこういう時って、自分の中の何かこじらせているものが、外に現れてることが多い気がしていて。
冷蔵庫の中で、私は何を凍らせてしまったのか?
そこを見て見ないふりしちゃ、前に進めないよ、というメッセージに思えた。
ちょうど、私自身、心身ともに疲れてしまったこのタイミングで、冷蔵庫が唸り出す。
冷蔵庫の奥に、知らず知らずに出来た氷の塊。
これは、私の中の何かだな。
それを冷蔵庫を使って伝えようとした存在の愛を感じる。
ぐるぐる考えていたことが、このメッセージで、ひとつ上の階層に引き上げられた気がした。
どんなときも愛を忘れずに対処すること。
凍った愛を溶かしていくこと。
溶けない氷の中に閉じこめた、見たくない何かをちゃんと見つめること。
強烈に感情が揺さぶられている時ほど、大切な何かに気づくチャンス。
思えば、日々のあちらこちらにメッセージは散りばめられてる。
氷を地道に溶かしながら、大切な何かに気づけますように。
そして。
見る夢が違ったとしても
その違いを、多様性として
おだやかに見守れますように。
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