『ラジオ屋さんごっこ』を聴いて感動し、おじさんが政治のことを考えてみた

昨日、これを聴いた。というか観た、か。
宇野さんのツイートを見て、思い出したのだ。この番組の存在を。

以前、まさに「newjeansおじさん」なるレッテル貼りが横行している頃に、宇野さんがこの番組に出て、私は「ラジオ屋さんごっこ」という存在を知る。この回はすごい面白かった(このリンクはYouTubeだけど、私はポッドキャストで聴いた)。世代を超えて、率直に語り合う場として機能はしていたと思う。確かに、全体として「宇野さんから教わる」的な流れにはなっていたけど、それの何か悪い?とも思った。私は若い人からも年上の人からも学んでいる。マンスプレイングという意見もあるようだが、いい加減、その、なんでもレッテルを貼るの止めにしない?
ま、そういう風に若い人たちに感じるようにさせてしまった、私たち大人の責任は多いにはあるんだけどね…うん。この回は全くそうは思わないけど。

で、若い御三方のややフランクな雰囲気にも戸惑いつつも、その後、自分が鬱になって酷い時期に彼らのポッドキャストを聴くようになった。宇野さんがいない本来の3人だけになった時の、彼らの使う言葉の使い方に最初は嫌悪感を感じた。圧倒的な世代感の違いを感じつつも、でも、聴いている内に、なんか面白いな、単なる内輪ノリではない何かを私は感じた。自分も若い頃にこういう友達がいれば良かったな、とか思ったりもしつつ、3回分ぐらい楽しく聴いていた頃に、別のポッドキャストに関心が向いて(何しろ関心が四方八方へ飛ぶものでね)、すっかり存在を忘れてしまった。

そして先の宇野さんのツイートだ。ちなみに、宇野信者ではない。すごく影響を受けているし滅茶苦茶尊敬はしているが、信者ではないよ。音楽的好みも違うし、宇野さんの言っていることが全て正しいっす!みたいな阿保ではございません。一応言っておくね笑

で、件の回を知り、今回は初めてYouTubeで拝聴した。

あ、こういう人たちなのね、という外見も含め、彼らが「何者」なのか初めて知る。つまりはそれぞれの個人活動のことね。私は、彼らのことをそこまで調べようとはしなかった。「3人の性別の異なる個性や考え方を持つ若い人たちの話すことの内容や、関係性が面白い」と思って、これまで過去は聴いていたのだ。

また長くなったな。おじさんの悪い癖。通常運転。

それでね、これがすこぶる面白かった。マジで。本気と書いてマジで。
まあ、真面目なガチの政治討論とか、やむを得ず他の媒体とかで見ることも、おじさんだからあるよね。でも、まあ議論にならない。議論というのは、先ず相手の考えを受け入れたうえで建設的に進めるものなの。

でも大概の大人の議論で単なる互いの思想・主張の押し付け合いにしかならない。全く持って、今の日本の政治家は言葉の選択が絶望的にセンスなし。コミュニケーション不全の見本だよね。こんなのばっかり見せられたら、そりゃあ若い人は絶望するだろうし、「きもい」「きしょい」とか平然と使うようになるさ。だって、キモイもの。

あ、また逸れたね。

でね、男1人、女4人という構成で互いに都知事選について話していく訳だ。できれば、男がもう少しいてもいいかな、とは思ったけどな。

まあ、そんなことは関係なく、「非常に何一つ聞き逃したくない」と思うほど、率直で真摯な思索の痕跡が、フランクな言葉でコミュニケーションをしている訳。市民レベルのね。ああ、とてもすごく成熟している場だなあと、おじさんは感じたの。ちょっと嫉妬すら感じた。だって、私の若い頃にはこんな感じで話せる場はなかったからね。

とくに「つかさ」さんが全体の場をまとめているのには感心した。彼の多用した「きもい」「きしょい」の多用は気になりはしたが、それでも、それ以外は驚くほどの機転の利いた話の廻し方には、感心しっぱなし。

他の4人の女性の方たちもそれぞれの立場で率直に言葉と考え発する。堅苦しくなく、でも真摯にどこまでもフランクに。

そこにはとても円滑で理想的なコミュニケーションが存在していると感じた。都知事選を中心に互いの考えを尊重しつつ、自分の考えもちゃんと伝える。異なる意見も受け入れつつ。

反自民党という大きな考えは共有しつつね。そりゃ、そうでしょ。
百歩譲っても「同じ政党が長期的に支配している」こと自体が民主主義としておかしいからね。

そういう意味でも、都知事選は誰に投票したか(投票権がない人でも、あれば誰に投票したか)を明確にしたところ。どこの政党を支持したか。又は過去から比較して、支持政党は変わってきたか、ということをはっきりと話すところも、おじさんは感動する。マジで、本気と書いてマジで。
これは結構踏み込んだな、と思った訳。いや、そういう風に思うことがおかしいんだよね。別に違う考えを持ってたっていい訳だからさ。

なのでフェアでないから、興味はないかもしれなけど、私の立場と意見を簡潔に述べておくね。ちなみに、私は都民ではないから投票はしていない。

私は中道左派。というか反権力思考。なのでバランスを考えて投票をすることが多い。ただ、自民党は今の日本をここまでおかしくしていった元凶だと思っている。過去の自民党にも一部優れた政治家はいたが。
都知事選については投票がもしあったなら蓮舫に一票を入れていた。公約に於いては安野の公約が一番まともで現実的だと思った。ただ、小池は降ろさねばならないという理由に於いては、蓮舫に入れるのが現実的だと思った。なので、蓮舫に一票。蓮舫の選挙戦のやりかた?見てないよ。途中で見ないようにした。確かに、きもいからね。いや、正確な言葉で言えば、「あんなやり方では勝てる訳がない」のは目に見えていたから。まともな戦略性があればね、もっと違うやり方はあったの。でもそれができない、気づけないのが、立憲民主であり、野党の致命的欠陥。
石丸は私も、青天の霹靂だったよ。いや、広島でなんかもめてるなあ、ぐらいのニュースは知ってたし、立候補してたのも知ってたし、なんか狡猾なメディア戦略してるな、ウザいな、くらいには思ってたけどね。まさか、ね。

石丸のことを調べたよ、おじさん。まあ、ある意味、既得権益にしがみつく古い体質を打ち破ろうとした側面もあっただろうし、頭の良い人なのだろうとも思う。ただね、コミュニケーション・議論が致命的にできない。
これは政治家としては「致命的」なの。ま、日本の政治家はそんな輩ばかりだけどね。

分かりやすい話、選挙の時にさ、討論会ってあるじゃない?
見てられないからね、ほんと。あれができない時点で、つまりは「まともに互いに建設的に政治討論ができない」ことは政治家として終わってるんだよね。討論って、「互いの異なる意見を受け入れる」ことから始めなきゃいけないのに、それができない政治家が多すぎる。日本人はディベートが上手くないって?そんなこと言ってられないでしょ、政治家は。

それから私の支持政党は元々、立憲民主党もとい民主党、だったけど今はびっくりするけどさ、共産党に入れる時もある。これは難しいところだけど、私のような庶民にとっては、一番まともなことを言っているのは、共産党なの。
でも、自民党を打ち負かすには立憲に入れざるを得ないけど…うんざりするね、ほんと。

若い人には申し訳ないと思う。こんな日本にしたのは、私たち大人だからね。

だからさ、『#204 都知事選2024〜左派大丈夫そ?〜』はちょっとおじさん感動したんだよ。あ、こういう若い人たちがいるんだ、まだ諦めてはいけないってね。確かに左派や中道にとっては、エコーチェンバー状態だよ。このままじゃ何も変わらない。

だから、どうやって考えていかなきゃいけないか、これからの日本をどうすれば変われるのか、自民党の長期政権を変えることができるか?だよね。
本当はそれを考えるのが野党もとい政治家、なんだけどね。

でも、彼らのよう話をすること自体、すごく意義のあることだと思う。サウンドデモのくだりとか、すごく面白い流れになってたと思う。職場での支持政党の異なる環境とか、リアリティしかなかったしね。その上で、互いの支持する政党や思想を公にすること。これが日本人の最も苦手とすることなんだよね。でも彼らはそれを実直にやった。それだけで、称賛に値すると思う。今の日本でさ、中々リスクのあることだよ。おかしいけどね。

だから、大したことのない私も、誰にも読まれないかもしれないけど、彼らに敬意を表する意味で、政治的立ち位置をはっきりさせました。


最後に、これは彼ら若者よりも人生の先輩として、マンスプレイニングになることを十分自覚の上で申し上げさせてください。

日本人って何?って今一度立ち返る必要があるのだと私は思っています。

すごーくざっくりとね。
日本は島国であるということ。
江戸時代という封建社会が260年も続いたことはかなり特別な例だということ。ほぼ鎖国状態だったということ。そこで生まれた日本人的なものが熟成されたということ。
明治維新の中で天皇に政権を返上したこと。
小さな島国の日本が列強諸国となったこと。
日本は五族協和という信念の名の元に侵略国であったこと。
世界唯一の被爆国だということ(アメリカにも実験による被爆者はいる)。
※日本の地で被爆した側面で言えば、「日本人」以外の方々も多くいる。
敗戦してアメリカの庇護=支配となったこと。
それからはずっとアメリカの監視下にあること。

滅茶苦茶、雑に要点を挙げたけど、これらのことを踏まえないと、日本は変らないと思っています。これらは日本人の特性を理解する為にも必須です。なぜなら、ほとんどの日本人は中道であり、選挙に行っていません。それは色んな理由があると思います。でも、本来、選挙には行くべきですよね。

なぜ、行かないのか?なぜ、生活が苦しくなるばかりなのに、自民党へ投票する人が多いのか?なぜ、エコーチェンバー化してしまっているのか?

それは歴史が教えてくれます。日本人だけしかない、感性というものがあります。それは歴史が諭してくれます。

教育の敗北です。それは自民党が選んだのです。あえて。
文化の衰退もです。それは自民党が選んだのです。あえて。
それは背後にアメリカの存在があるかもしれませんね。

でも、私たちには強い武器があります。

憲法9条です。日本国憲法です。皮肉にもアメリカの思惑も存分に込められた憲法ではあるけれど、それでもこの日本国憲法は私たち現代日本人にとって唯一誇れる依って立てるものです。

それを改憲するなんて言語道断です。あり得ない。

私たちが主体性を持って生きるためにはただ、自民党を批判するだけでは駄目なことは嫌というほど思い知らされてきた。立憲や野党に期待・投票するだけでは駄目なことも、嫌というほど思い知らされてきました。

私たちはこれまでの日本をどこまで知っているでしょう?
政治は戦略的に戦うべきです。
その為には自らを知る。つまりは日本人とは?を知ること。
その上で考えられることは沢山あると思います。
具体的には多くの本があります。それが最善だと思います。

長くなりました。クソ真面目になっちゃった。

でも、それは彼らのフランクで真摯な会話がそうさせてくれたのです。あのような場所がもっとあればいいのでしょうね。世代も超えて、互いの主義主張が違っていても、互いのを尊重し合い、議論できるような軽やかな場所が。そう願わずにはいられないです。

分断は自民党の思うつぼだと思ってください。これマジです。本気と書いてマジです。

あ、忘れてた。つかささんの着ていたリヴァプールのユニフォーム全く同じやつを妻が持ってます。これだけは言いたかった。


最後まで読んでくれてありがとうございました。

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