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【アメリカのコロナ事情Vol.12】患者数水増しは、マーケティングアイデア!?

内部告発の難しさ

バイデン政権がワクチン義務化を力づくで推進している中ですが、ワクチン未接種が理由で解雇された(解雇されそうな)医療関係者らの内部告発が相次いでいると言われています。中には、職を失いかけなければ、真実を明かそうとしないのか?(昨年のうちに公表するべきだった)と、批判する人もいますが、資本主義社会で、”財布を握られると何もできない”というのは、悲しい現実かと思います。顔がわれてしまえば、次の就職も難しくなるようです。資金調達サイト等で、内部告発者を経済的にサポートする動きもあるようですが、この状況が長引けば、サポートする側もずっと支援する・・ということはなかなか厳しいかと思います。

告発された内容の一つひとつは、あくまでもアメリカを構成する小さな一片でしかないため、これらの暴露された動画1つでアメリカの医療政策全体について批判することはできません。逆にいうと、職をとして内部告発しても、その告発1つで政策を変えるようなインパクトがあるというものは、なかなかありません。

昨年の大統領選挙は、何千という告発(虚偽申告だったら、刑事告訴を受ける正式なもの)があったにも関わらず、アメリカでも、メインストリーム・メディアを見ている人は、そんなことがあったことすら知らないかと思います。メディアだけでなく、ビッグテックの検閲により、SNSまで正常に機能しなくなっているのが今のアメリカです。

コロナ患者数を水増し!?マーケティング会議で提案

今回、シェアさせていただくのは、1ヶ月ほど前、ナショナルファイルに寄せられた病院のZoom会議の動画です。

暴露された動画は、米ノースカロライナ州の非営利医療法人ノバントヘルス・ニューハーバー地域医療センター(*1)のZoomビデオ会議の様子。このzoom会議は同センターの医師とマーケティング・ディレクターとの間で行われたものですが、内容は、一言で言えば、医師の倫理観を疑いたくなるような内容です。

私たちがやるべきこと・・・・一般人をもっと怖がらせないと。ワクチン接種していないなら、死ぬことになるわよ、みたいなね。

*1:ノースカロライナ州とサウスカロライナ州で20の病院、診療所、オフィスからなる医療グループ(アメリカでは”病院アライアンス”みたいなのをよく見かけます。)

このビデオは、ノバントヘルス社の内部ソースから入手したもので、今週初めに録画されたものです。このビデオには、3人のスピーカーが登場する。Rudyk氏、Fisher氏、そしてCOVID-19の患者数を”オフライン”で膨らませたことについてMacDonald氏と話すことを約束した社長のShelbourn Stevens氏である。   COVID-19の患者数はどのように決定され、一般に公開されているのかという質問に、「現時点での私の気持ちとしては、一般人をもう少し怖がらせる必要があるのではないかと思います」と回答。そして、回復した患者をカウントすることで、COVID-19の総患者数を膨らませるというアイデアを紹介。

このビデオで”救い”があるのは、会議出席者の全てがRudyk氏の提案に賛成ではなかったということです。

病院側の弁明

この動画がソーシャルメディアでシェアされたことを受け、病院は声明を発表しました。それによると・・・・。

・会議の参加者は、多くの人がワクチンを接種しないことにストレスや不満を感じている。                                  ・病院側は、Rudyk氏の提案が受け入れていない。                                                ・Rudyk氏が示唆したように、カウントを膨らませ始める可能性はなくはないが、それは全体像ではない。

病院側にまず聞きたいのですが、ストレスや不満を感じていたら、虚偽のデータを作り出してもいいのですか?ということ。こんな言い訳が受け入れられると思っているあたり、病院の目的が、治療により患者を回復させることではなく、ワクチン接種推進になっていることに気がついていない現れだとも思います。確かにデータの水増しはいけないことだけど、”ワクチン未接種者が多いことがいけない=ワクチン接種推進のためだから仕方ない”、という風にも聞こえます。

今のアメリカで、ワクチン接種は正義です。正義のためなら、何をしてもいい、もしくは仕方がない・・・というのでは、ファシズムの道をまっしぐらです。しかし、パンデミック開始以降、目的イデオロギーのためなら手段は厭わないという傾向は、アメリカのあちらこちらで見受けられます。

第一、治験中のワクチンが正義かどうかなんて、まだ誰にもわからないことです。だからこそ、正しいデータを元に、より良い方法を模索するために話し合うことが重要であるにも関わらず、嘘のデータで騙し”打ち”では何の解決にもならないと思うのですが・・・。


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