コンテンツは、推せば光る。


漫画家のかっぴーです。「左ききのエレン」を描いてます。今日はちょっと、熱い感じで勢いで書くので、負けじとテンションを上げて読んでください。

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本日、劇中に登場する「あの動画」と「AK5 新月」が現実のものとなりました!

ルーシーの、あの動画を完全再現したものです。

そして…

この動画で着用している「AK5 新月」を、今日から本当に発売しました!

そして、価格はこんな感じです。

桁を間違えてるんじゃ無いかと思うかもだけど、ガチです。

何でこんなに高いのか?って話は、この記事でたっぷりこだわりを語っているので、是非読んでください!

どちらも、一言で言うと「誰が何のためにここまでやったんだ!?」って感じの、もう情熱でしか説明がつかない過剰なやり過ぎプロジェクトです。やっと後悔できた安堵感と、これから新月が売れてくれるかなーという期待と不安と不安を交えて、ここまでの経緯を熱く・ゆるく書きます!

きっかけはクラファン

1年前、今の生活をまるで想像して無かった頃にクラウドファンディングで原作版の紙の本を売り、漫画系クラファンの日本最高額を支援して頂きました。

クラファンは「ストレッチゴール」と言って、目標金額達成後に追加で「さらに○○万円に達したら、これをやります!」という文化がありまして、4500万円という訳の分からないストレッチゴールに「あの動画を実写で再現」というものがありました。で、結果的に5000万円を超えるクラファンになりました。

「5000万円あるなら、そりゃ動画も撮れるわね!」と思うかも知れませんが、ハッキリ言って私の手元に大金が転がり込んでくるようなものでは無く(クラファン経験者はご存知でしょう)当たり前ですが、ほとんど紙の本を作るお金に充てさせて頂きました。動画制作は、とても金がかかります。ストレッチゴールに設定してしまったがために、これ下手したら「クラファン破産するぞ」と冷や汗をかきました。

そんな折に、そのニュースを見たワンメディアのガクトさんが「うちでやらせてくれい!」と少年漫画のキャラ的なノリでやってきました。金額までは書けませんが、本当に大丈夫か心配になる金額で受けて頂けました。エレンが好きだと言う理由だけで。本当に感謝しかありません。撮影現場にお邪魔させて頂きましたけど、マジではりきり過ぎて赤字だろと思いましたが、そんな事は私の口からは言えません。「はりきり破産するぞ」と。私が「クラファン破産」するのが先か、ガクトさんが「はりきり破産」をするのが先か、勝負だ。そんな感じでした(???)

撮影のメイキングはこちらです!本気ですごいよ。

動画で本物の新月を着れたのは偶然

少し話を戻すと、撮影の打ち合せの段階では「新月」は影も形もありませんでした。中目黒のセレクトショップBINの阿久津さんと、かなり長い時間ご相談させて頂きながら、ゆっくりと進めていたのが「新月プロジェクト」だったんです。奇しくも、例のアレが世界中に猛威を振るった結果、あっちもこっちもスケジュールがめちゃくちゃになってしまい、本来であれば「舞台版エレン」より先に動画が完成して、舞台版の宣伝を兼ねられたらいいなと思っていたのですが、蓋を開けてみれば舞台が一番最初に行われ、「あの動画プロジェクト」「新月プロジェクト」の二つが、完成の目処すら立てられない事態に。

そして、2021年を迎えてしまいました。長かった。いよいよ、キチンと対策をした上で、万全の体勢で撮影ができそうだとなった時です。撮影日の付近で、なんと新月のサンプル(発売前の最終チェックをする現物、ほとんど製品)が完成すると聞きました。

「これ、動画に間に合うんじゃね?」と。

なんとかこうにか、ギリギリ滑り込みで、出来立てホヤホヤの新月が撮影現場に到着しました。そして、着るのは舞台版でエレンを演じてくれた棚橋さんと、リアルルーシーこと泉さんです。舞台版の成功が無ければ(めっっちゃ評判良かった!)このキャスティングも無かったかも知れません。とにかく、不幸中の幸い、絶望の中の幸福、破産寸前にユニコーン、そんな感じで全てがバチコン噛み合った、奇跡のプロジェクトが、この「新月」を巡るアレコレでございます。

展覧会も偶然だった(??)

さて、三つ目の話。帝国ホテルのギャラリーで19日から行われる「左ききのエレン展 -新月の誕生-」ですが、これも何と、偶然同じタイミングになっただけです。どう言う事かと言うと「かっぴーさん、帝国ホテルで展示したい?したいなら、やらせてあげるよー」と神の声が聞こえてきて、何でか分からないけど「帝国ホテルで展示ができる」という事だけが、最初に決まったのです。意味が分からない。

で、そのあとに「これ、新月の発売と合わせられるんじゃね(デジャブ)」が起こり、もうこうなったら総力戦だと。アベンジャーズ集結だと。全部まとめて、この「新月」のためにぶちかまそう。そう思いました。

「帝国ホテルで展示する内容は、新月を展示します!それだけだと広すぎるので、空間を埋めるために漫画描きます!」そんな感じで進んで行きました。

偶然ってすごいけど、読者もすごい

結局、これって何の話かって言うと「ここまで大きな広がりを作れたのは、偶然」っていう話、だけでは無く。こんなにも嬉しい話が、時同じくして舞い込んだという原因はですね、きっとクラファンの大大成功のお陰なんですよ。つまり、読者の応援が元気玉のように集まった余熱です。

もう1年経ちますが、あの時応援してくれた皆さんの熱量が、色々な大人たちに届いて「左ききのエレンって、なんか今熱いらしいじゃん?」となったのでは、と、この私は科学的に分析しております。きっと正解だと思います、IQ5億あるので。

この「偶然ってすごい」「運命」「アベンジャーズ」ってドライブ感を味わえたのは、私ひとりかも知れませんが、どうしても「本気感謝、激アツ」と思っている事だけでも、皆さんにお伝えしたくて、長文を書きました。

本当に、ありがとうございます。

そして「打てば響く」という慣用句っぽく言えば「推せば光る」という事実があるので、エレンに限らず、好きなコンテンツは思いっきり推してください。あの、推されてるコンテンツって世の中が知ると、こういう奇跡が起きるんです。

完全再現したせいで超高額になってしまった「新月」ですが、売り上げ好調です。20万を超えた完全版すら、ちゃんと動いてます。ありがたい、ありがとうございます。読者がみんな買える金額感では無いと思うし、応援してるのに買えないって寂しく思われてるかも知れません、それは本当に心苦しいです、すみません。

ただ、やっぱりさっきの話で「これも大成功でした!」って事案が増えると、また大人たちが「お、エレン熱いんかい?」って集まってきてくれるので、そうしたら次はもっと全員が楽しめる企画になるかも知れないし、とにかく、皆さんの応援のお陰で、これからも忙しく遊び続ける事ができそうです。

最後に、エモい事を言って締めたいと思います。心の奥底にある、本当の気持ちを書きます。受け止める準備をお願いします。





新月、買ってくれーーーーーーーー!!!!!!!


以上です。


>先着100名様にAK5オリジナルハンガー付きます!まだ若干ある!


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