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2017年10月の記事一覧
「アイとアイザワ」第14②話
前回までの「アイとアイザワ」
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NIAIがある新木場は、東京湾に囲まれた珍しい環境だ。東京都の先端に位置し、ともすれば孤立した地形であるが大手企業の施設も数多くあり、都心はもちろん観光地などへのアクセスもあるため、駅は常に人が賑やかに往来している。
「新木場と言えばよぉ、オレはageHaに来る時か、ディズニーランドに行く時に乗り換えるか、そういう時しか来た事無かったよぉ。まさか、ここで働く
「アイとアイザワ」第15話
これまでの「アイとアイザワ」
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夢を見た気がした。
ルミはマンションの天井の染みを暫く眺めた後に、ふと思った。長い夢を見ていた気がする。ついさっきまで夢の内容を覚えていた気がするのだけれど、それが夢だと気付いた時には、同時にその記憶もたち消えてしまった様だった。ルミは枕元に置いてあったスマートフォンを手に取り、時刻を見た。もう夕方。そろそろ出勤しなければ。昨日、電気も消さずに寝てしまった事