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足助のおばさん 田舎暮らし 235

コロナ自粛でどこにも出かける予定がありません。晴れ着と言うほどではなくても、毎年国民文化祭には何かしら洋服を買っていたものです。私が服を買うのはもはや100%ネット通販です。
いつからか「中身の選べる福袋」というものが登場して、便利な世の中になったものだと重宝していました。当然化繊のお安いものばかりです。「〇%OFF」という表示にもいくぶん誇張があると知りつつ、また、技能実習生などの皆さんの不当に格安な労賃の上に提供される価格と承知しつつ購入するのです。
アダムとイブが林檎を食べてから、ヒトは罪深くなりました。肉食をするのも毛皮を着るのも、動物を保護する観点からいつからか忌避されるようになりました。ところが、日本の野生動物はこの30年で倍増しているという本を読みました。
「けものが街にやってくる」(羽澄俊裕 著)
http://www.chijinshokan.co.jp/Books/ISBN978-4-8052-0944-8.htm
我が家の娘・息子が小学生の頃、近所で熊が出没して、毎日鈴を鳴らしながら登下校していました。夫が通勤途中で鹿にぶつかったりとか、私の寝室の天井裏に小動物が潜んでいたりと、足助が田舎だからとばかり思ってきましたが、動物の個体数が増えているそうです。もっとも、そういう研究にかける予算が削られて正確な数も把握できないらしいです。
データを解析するのはコンピューターの得意な仕事ですが、そのデータを集めるには「山を歩いて自然を肌で感じる人」でなければならない、という著者の指摘に深くうなずきました。
リモートワークが地方を救うなんて、都会の生活しか知らないエリート官僚にカン違いされては困ると、足助在住35年にして思うのです。(2020年12月4日 
 記)

(元ブログ 持続可能な未来: Here Come the 足助のおばさん (asukenoobasann.com)

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