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ターゲットの「解像度」を上げるために

最近はどちらかというと、マーケティングに近い仕事を増やしていて、試行錯誤の日々だ。新しいことをやるのは大変だが、わかること、やれることが増えるのは、強くなっている感覚があって嬉しい。

現在勤務先では、全社挙げたマーケティング活動に力を入れている。私もこれまでマーケティング勉強会やマーケターの方との交流をしてきたものの、学びを実践する場がなかった。広報や人事よりはスキルはまだまだだが、やれることはあるなと手応えを感じているし、実践してさらなる学びを得ている。

その中で、マーケティング初心者にはあまりわかってないのかな? と思うことを言語化できたので、このnoteに記しておく。


ターゲットに届けるとはどういうことか

マーケティングで意識すべき「ターゲット」。ターゲットの発想はコミュニケーション周りすべてでいえることで、広報でも人事でもマーケティングでも重要だ。
これらの職種の業務を細分化するといずれも、コミュニケーションにおいて何かを発信し、理解してもらったり心を動かしたり動いてもらったりすることに行きつく。

ターゲットを定める際にペルソナなどを作るだろう。
ターゲット設定時にふわっとなりがちなキャラクターや価値観の形容詞を「設定」に変え、共有していくという意味では意義がある。

ただ、ペルソナ作りも場合によっては危ういなーと感じている。
今マーケティング思考をフル回転していて思うのは、「そのターゲットと同じ共通言語で話せるくらいの知識が自分にあるのか」である。

例えば、「東京都港区在住の会社経営者」というペルソナがあるとする。ペルソナでは出身地、好み、キャリアなどなど他の設定も決めることが多いが、ここでは省く。

私は経営者ではなく、ベンチャー企業勤務経験しかないし、交友関係が広いわけでもない。そのせいか「その人」をリアルには想像できず、インターネットなどで時々揶揄されているような「見栄っ張りが少し入った、起業数年の若手社長」をイメージしてしまう(思い込み激しくてすみません…)。
でも実際は、職住近接にせざるを得ないくらい忙しい経営者の方も住んでいるだろう。もしかしたら急成長中の大きい企業を率いていて、そこにしか住めないくらい多忙な人ばかりかもしれない。そうなると、起業したことも大企業に勤めたこともない私にはまったく想像もつかない。

そのくらい、ペルソナの設定は危ういのではないかというのが、最近の学びだ。


解像度を上げる努力をしているか?

そして、そのターゲットと同じ共通言語で話せる状態になってはじめて、情報を届けるところまでいけるのではないか、その人に刺さるものがわかるのでは、と感じている昨今。

共通言語を持たないマーケターが情報を届けようとしても、やはり「ここぞ」のキラーフレーズがなかったり、刺せてないなという感じがしてしまう。刺しどころがわからず、共通言語の中にあるだろう刺さる言葉を使いこなせないからだ。しかも、マーケター本人にはその事実には気づかない。

要は、ターゲットに対する解像度が高いかどうかという話であると思っている。「東京都港区在住の経営者」がどんな人なのか。どんな共通言語を持っていてどんなことを思いながら生きているのか。

先程は全体的に捉えて話をしたが、「東京都港区に住んでいる」「経営者である」で共通言語はそれぞれ違う。細かくいうと、白金在住と麻布十番在住とでも違うだろうし、何人規模の会社の経営者か、どの業種の経営者かでもまた違いそうである。
東京都港区に住んだことも、経営したこともない私は明らかに共通言語は少なく、解像度が高くないことがわかる。

解像度を上げるには、その属性を実体験し(経営/東京都港区に住む)言語化していくことや、
ターゲット(東京都港区在住の経営者)の話を聞き、思考回路をトレースすること、
さらにはその人がよく読んでいる情報源に触れること、
これらをできるだけたくさん繰り返すことが必要だと思う。
しかもこれらは日頃の蓄積や思考がものをいうので、できるだけ日々情報に触れて考えることが大切だ。

私は今マーケターとして、これまでの情報や思考を使ってメッセージを「刺せるように」努めている。広報とは少し違った脳の部位が回転している感じがしている。マーケターとしての学びは引き続き発信していきたい。


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