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12/12の週に気になった未訳ジャーナリングRPG/ソロRPG/TRPG/LARP

今週もやってまいりました。毎週月曜日にウェブ検索やらTLを眺めて、メモっておこうと思ったのをまとめております。これらの気になった作品群は、多分だけど日本語化されていないものです。あしからず。

■ LARPのことをてきとーに

フィアスコなどのTRPGでお馴染みのBully Pulpit GamesのTwitterアカウントの方が「馬鹿げているかと思うが、ユーモラスと緊張と悲しさがあるゲーム」とオススメしていたLARPゲームがある。#vampiresと付いているので吸血鬼がテーマなんだろうと思ってリンク先を見てみたら、吸血鬼にインタビューを行うというチェンバーLARP(1つの部屋と少人数短時間で住むLARPゲームノコト)だった。タイトルは「Interview With Some People Who Believe In Vampires」。プレイヤー達はインタビューアー(吸血鬼とか信じてないがビュー数を稼ぎたい)、吸血鬼(吸血鬼とは何なのか語りたい)、吸血鬼狩人(吸血鬼の悪の部分を暴きたい&自分の犯罪が露見するのを防ぎたい)という3つの役割を選んでゲームがスタートする。ゲームとしては対立の構図と必ず質問して欲しい内容が提示されるが、あとは自由にやってもよい。なるべくコメディ調を目指そう。ゲームはストックホルムシナリオフェスティバルのページからダウンロードできるようだ。

TwitterのTLで「電話演劇」という興味深いキーワードが流れてきて、思い出した事がある。もちろん電話LARPのことだ(w
まぁ、LARPというよりはオンラインイマーシブ公演の方が正しいのかな?色々なクリエイティブ集団がDiscordで公演したりLAOGにシフトする僅かな隙間で電話を使った作品というのが登場する。ビデオチャット・ボイスチャットにまだ慣れが必要な最中、プレイヤーの没入感?物語へ参加している集中を妨げないために“電話”というのはまさに最適だったのだろう。
思い出したのは、誘拐された女の子からの間違い電話を受けて、無事に逃げ切れるようにナビゲートする作品「The Girl On The Phone」。イベントを企画したクリエイターのWebサイトからは情報が消えてしまっていたが、キッチリとレビューが残っていた。

それに関連して、吸血鬼×謎解きパズル&ミステリーなゲームがプリントされた箱に入ったピザをお届けっ!!というイベントとか。鬼滅コラボも良いかど、こういうのをやっても今の日本ならウケが良さそうな気がする。

後は、同じく2020年のゴールデンコブラチャレンジで佳作を受賞したLARPも電話を使ったモノ。「Dream Phone of Cthulhu」は邪神様に憧れを拗らせに拗らせて、電話を使って降霊術を行おうというLARPゲームも登場した年でした。これはMax6人まで遊べる。

今年のゴールデン・コブラ・チャレンジにも見事に「電話LARP」がエントリーされていた。きっちり賞を受賞している。編み物を取り入れた作品に目が行きがちで、すっかり見落としていた(反省)
「Calling Down:A Phone LARP」は、2人用のホラージャンルのLARP。1人は古ぼけたモーテルの宿泊客。自分の中に渦巻く何かを落とし込むために、誰かと話をしたいのに同伴者が……おや、コンシェルジュ呼び出しボタンがある。ということで、もう1人がコンシェルジュ役となる。さて、渦巻く何かは……一体どんなおぞましい内容か?

http://www.goldencobra.org/pdf/2022/Hagmann--CallingDown-APhoneLARP.pdf


■ サンタさんが誰にも捕まらないのは、夜の眷属から逃げているから!? / ジャーナリングRPG

「Silent Night, Wretched Night 」でのあなたは、サンタクロース。夜にプレゼントを届け、喜びを与えつつ、不滅の宿敵である吸血鬼ドラキュラを避けながら旅する様子を書き記す事になる。
Wretched & Alone SRDを基幹システムとして採用しており、今作でのジェンガは正気度ではなくドラキュラの進行度となっている。倒したら一発で追いつかれ、サンタさんはペロリと食べられてしまうとか。


■ 崩壊した夜の街から脱出せよ / ジャーナリングRPG

「Sky Beyond the Darkness」でのあなたは、サバイバー。全ての文明が一夜のうちに滅びた“バーニング”現象から数ヶ月後、何とか廃墟の瓦礫の下で生き延び続けている。暴徒や混沌と表現せざるを得ないナニかに見つからないように街を忍び歩き、食料や資源を集め、街を脱出するまでを記録していく。ここ最近少しずつ見かけるようになったダイスロールによる行動判定が搭載されているジャーナリングRPGで、ゲームは成功するにしろしないにしろ9つのイベントを行うこととなる。


■ パルプホラー・ジャーナリングRPGアンソロジー / ジャーナリングRPG

「My Neighbor is...!」は、パルプホラー調の4つのゲームをまとめたアンソロジー集。吸血鬼を探したり、エイリアンを探したり、スパイを探したり、魔女を探したりするわけだが……奇妙なお告げを解読し、暗い秘密を学び、致命的な危険に直面し、あなたの運命に邂逅するために、近隣住人の残りの人生を台無しにしても調査に挑むだろう……概要説明が不穏すぎる!!

日記には調査の際に遭遇したスリリングで悲痛な内容を書き記すことになる。


■(β版)さぁ、この呪われた絵画を描いてもらおうか? ? / ソロRPG

「Forgery」でのあなたは、呪われた絵画の再制作を依頼された運の悪い画家。ペイント・バイ・ナンバー方式(下絵に描かれた番号の領域に、割り振られた色を付けていく塗り絵手法)で絵が描かれていくうちに、あなたの願いが叶えられ、絵の中の悪魔が息を吹き返すソロホラーRPGとのこと。
アイディアが素晴らしき。

https://ko-fi.com/s/0df9cc1928


■ これは魔術的伝統を踏み潰すための戦争 / ウォーゲーム

「Skirmish」はミニチュアやメジャーなどを使わなくてもウォーハンマーなどのウォーゲーム感覚を味わえるゲーム(目標達成or殲滅が目的)となっている。ミニチュアの代わりにサイコロを、マップは8×8のグリットが使用されている。

このゲームの背景設定は、戦場となったトゥールリアンを舞台に、工業化されたモルダント帝国と、緩やかに連携するヴァントラッセ同盟の国家が果てしなく衝突し続けている。果てしなく続くタメルラン戦争は今やトゥーリアンの人々にとって当たり前のものとなっているが、この戦争そのものが、モルダント王国の王子であるボーレガードによるクーデターの結果であり、彼の力を強化し、魔女女王ヴァントラッセの魔術的伝統を踏みつぶすための手段だということを知る者はほとんどいない。


■ 俺たちゃ、アライグマ海賊団!……海賊? / TRPG

「JunkPunk」でのあなたたちは、個性的で手先が器用でイラズラ好きなアライグマ獣人集団。そんなあなた達は、隠された富と驚くべき財宝の場所であるジャンクヤードを我が物にしたい! でも、キーパーとその手下がジャンクヤードを守護している。どうやって、手中に収めようか? あなた達は冒険の途中で見つけたガラクタから独創的な仕掛けや道具、鎧、武器を組み立てることも可能だ。しっかりと準備をして計画をねってラストバトル(管理人小屋)へ乗り込もう。そんな、ゲームマスター1人を含む4~7人のグループで体験するのが最適な三つ折りパンフレット型のTRPG。


今週はこんな感じ


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