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10/31の週に気になった未訳ジャーナリングRPG/ソロRPG/TRPG/LARP

今週もやってまいりました。毎週月曜日にウェブ検索やらTLを眺めて、メモっておこうと思ったのをまとめております。これらの気になった作品群は、日本語化されていないものです。あしからず。あ、今回は例外あり。

■ LARP関連をテキトーに

ちょうどハロフィンの時期だから! ということで、2009年のゾンビLARPの記事がポップアップしてきた。どれどれ? ストーリーやロールプレイというよりはアクション寄り。投稿者も「追跡&かくれんぼ要素重視と書いている。誰がゾンビで、誰が人間なのかはプレイ開始までは伏せられているようで、一番大事なのは「両陣営、走るの禁止」。それでいて、人間側はアイテムをn個集めてY地点に持っていく事。ゾンビ側は人間を残らずゾンビに感染させること。勝利条件はオプションルールに分類されているらしく、色々魔改造をすることによってゲーム性がガラッと変わりそう。

うん、楽しそう。


イタリアにて11月1日まで開催されている「Lucca Comics and Games 2022」。その中で開催されているチェンバーLARP(少人数プレイヤー、短時間、会場は1部屋だけ)の概要が紹介されていた。紹介されていたのは4ゲーム。

  • Prima Vennero:1942年のベルリンが舞台。戦争の爆撃などから逃げるために、プレイヤーたちは暗い屋根裏部屋に逃げ込んだ。そこは暗く、壁を伝っているパイプから追跡者の声が聞こえてくる。この戦争を生き延びて母国を取り戻すためにも、今はあなた達は逃げなければならない。プレイヤー全員は目隠しをし、独特のサウンドトラックによって物語を導かれることになる。

  • A Cena dal nonno:コミカルな卓上ディナーLARP。どの国にも法律があるように、家族内にもルールがある。そのルールはとても簡単なものばかり(誰も祖父を無視してはいけない、口論をダイニングルームに持ち込まないなど)だが、夕食を全員で同じ部屋を食べるのを拒否したい人がいるらしい。それは家族の外側での出来事と関連しているらしい。秘密を打ち明けてさっさと汚れた食器を洗うか? それとも家族のルールを守り切るか? そうそう、祖父は絶対に怒らせてはいけない。

  • Out of Dodge:冴えない4人の強盗達の話(コミカル調)。強盗に失敗して、鞄の中身が想像以上に少ない。あなた達は全員道徳の道を踏み外して、どうにか五体満足で、懐が少し暖かい。もちろん全員上辺だけの友達だ。どうやって戦利品11個を4人で分けるべきか?? それとも独占するべきか???

  • Unheroes:君たちは変わった力を何ももたない普通の人間。ここは普通の場所で、誰もが普通に生活をしている。あー、本当は違うんだ。現実が改変されて、君たちがスーパーヒーローだった頃の記憶や歴史はなくなってしまったんだ。再び訪れた世界の危機を救うためには、君たちにはすべてを思い出してもらわねばならない。何故こんなことになったのかも含めてね……。

らしい。Marvelにも現実を改変したドラマがあったけど、気になるのよね。


RedditにCollege of Wizardyのドキュメントムービーを作成した人がリンクを共有してくれた。2020年のムービー。目の保養、目の保養。


LARPに興味を持ってからこれまで、どんなゲームなのか概要を視覚的に説明するために「Mixing Desk」というスライダーによって評価値を示す方法が提案されてきた。今回は新たな方法として「テキスト・パラメーター」が提案された。これは数値やスライダーなどの評価を視覚で見せる方法から、テキストで説明する方法はどうだろうか?と提案している。

だって、4と5の評価を統一して、全員に納得してもらうのって大変でしょ?

みたいなことが書いてあった。まぁ、確かに。議論が一周回ってきた感はあるけど、納得はできる。


ポーランド出身のLARPイベントを撮影するLARPフォトグラファーが、アメリカンドリームLARP(夢敗れた者たちのほろ苦いLARPらしい)の企画の概要からイベントの様子などを撮影した写真素材と共に振り返る記事が掲載された。彼もオーガナイザー側らしい。レンズの種類も含めて撮影機材の事も書かれているのって珍しいのでは??

ドイツのメディアにてLARPに関する3部作構成(各話30分:未字幕)のドキュメンタリーが配信されることが告知された。映像的にはもう公開されているらしい。

現在 Larp が提供している趣味だけでなく、多くの設定やジャンルについて人々と彼らにインスピレーションを与えるものとして1つめの動画は一般的な趣味部分に専念し、LARPについて説明している。2つ目の動画は90年代初頭の始まりから今日まで続く、最高のファンタジーLARPイベントを集中的に扱う。最後の3つ目は西部劇やサイバーパンクなどのファンタジー以外のLARPの紹介をしてシリーズを締めくくっているらしい。音声が分からなくても動画を見てみたい人は記事の中のリンクから飛ぶと良いだろう。

Fashion tech NewsというWebマガジンのファッションデザインとテクノロジーという特集の中で、ヨーロッパにおけるアートの動向からLARPやイマーシブシアター、VRについて議論する回がそのうちあるらしい。まったく新たな視点から語られるのは……興味深いものがある。よくフィードにひっかかったものだ(笑)せっかくなので、他の記事も後で読んでみよう。


■ やめて、見た目で悪霊だと判断しないでっ!! / ジャーナリングRPG

「Not a Demon」でのあなたは、人間を守るために古き時代に召喚された守護霊。しかし、その超常の力と人々が認識している姿は恐ろしき化け物です。あなたは諦めて霊界へ戻ってしまうのか? それとも守護霊としてい続けるのか? 人々が直面する困難や問題に直面しながら、あなたも決断を迫られることになる。ジャーナリングRPGにしては珍しく行動判定(ダイスロール)ができるようになっている。ちょっと気になる作品。


■ おすすめのオラクルエンジンらしい / SRD

Redditにて、おすすめのオラクル(トランプやダイスを使ったお題生成ギミック)として、この「One Page Solo Engine」が何度か登場した。

このSRDは、既存のTRPGでGMを必要としないソロプレイをするために必要なオールインワンツールとして設計されているらしい。場面(シーン)に対して六面体サイコロとトランプカードから導き出したいくつかの単語からプロンプトを連想する仕組みらしい。ちょっと、日を改めて中身を検証してみようと思う。

■ RPGギークに投稿されていたジャーナリングRPG

最近2Bro.の兄者氏がゲーム実況していた「THE WANDERING VILLAGE」に似てるなーと思ったこのジャーナリングRPG「moloth」は、巨大生物の背に住まわせてもらいながら世界を旅して暮らす部族の一員となったジャーナリングRPG。世界の様子はゼルダの伝説 BOWっぽい(海外の人の参考作品に名前が上がる第2位:個人的感覚)メランコリックで危険な世界だとか。
ジャーナリングRPGにしては珍しく、ジョーカーも利用している。


■ ブックマーク(栞サイズ)で、タロットの読み方を勉強しよう / ジャーナリングRPG

ジャーナリングRPGの登場後、1ページゲーム→葉書サイズゲーム→名刺サイズゲームと、どんどんゲームの物理的な大きさに制限を設けてきた感があるitch.io界隈のゲームデザイナー。名刺サイズのゲームが数多く出てきた中、ひっそりと栞サイズのゲームも登場していたが、中々種類は増えなかった印象である。

今回の「Bookmark Tarot Tutor」は新たなBookmark Game Jamに提出されたジャーナリングRPG。世界観などは設定されておらず、ひたすら(20日間ぐらい?もしくは普通に20回)タロットカードをリーディングして、その内容を記録するという練習をするためのツール。

これをDLして読んだ時、「MtGのコモンカード(カードゲームショップで束で安売りしているアレ)でやるのは面白そう」と思ってしまった。本当に実践したらnoteのネタにするとしよう。


■ ソロRPGお助けGMスクリーン / ツール

ソロRPGの中には、ジャーナリングRPGのようなプロンプトやゲームブックのようなパラグラフを導入してシナリオを生成できる作品もある。でも、中にはエンカウントイベントぐらいしか用意されていないゲームもあるのだ。このマスタースクリーン「Tables For One」は、D20ベースのランダムテーブル集で、世界を素早く構築し、ソロアドベンチャーを作るために複数のサプリを参照する時間を大幅に減らせるよう、厚紙5面分の大量の設定テーブルとオラクルが集められている。ソロプレイにGMスクリーン?と疑問に思いたくもなるが、集中して遊ぶには最適なのかもしれない


■ 逃げなければ、太陽が昇る前に逃げなければ / ジャーナリングRPG

「BLOOD LESS」のあなたは吸血鬼、飢えに負けて人を襲ったところ狩人に見つかって何日も追跡されてしまっている。しかも、戦いに負けて重傷を負ってしまった。太陽が昇る前にどうにか避難所に潜り込まなければ……。
果たして次の夜を拝めることができるのか?

TRPGとしても利用可能で、4面体ダイスを利用する「Caltrop Core」SRDがベースとなっていて、プロンプトとダイスロールで物語を構築するようになっている。


■ 亡くなったあの人を偲ぶ1人だけの晩餐会 / ジャーナリングRPG

「 Silent Supper」は、先祖や愛する死者を招き、食事を共にするための休日や儀式を意味する。本作は、何らかの事情(同居人が認めなかったり、信念を受け入れてもらえなかったり)でSilent Supperができない人向けの代替案。簡略化した一人の晩餐会として、あるいはジャーナリングの経験としてこれを行うように設計されている。


■ 灯台が2人の縁を結ぶ2人用TRPG

「There is a Light at the Edge of the World」は、灯台が待ち受ける不毛の地が舞台。あなた達2人は灯台守として灯台を修理しながら、灯台や世界の言い伝えを一緒に発見していくことになる。この場所は、本当に何なのか?この見知らぬ土地に、魔法や神々は存在するのか?そして、誰があなたを見捨てただろう?

ただし、あなた達は言葉が通じない。映像や音、画像などを通じて言葉以外で意思疎通をしていかなければならない。それでも、物語と暖かい感謝は積み上がっていくだろう。

■ 私たちは隠れ住む魔女 / ジャーナリングRPG

「The Way of the Witch」でのあなたは、中世アイルランドの魔女。魔女狩りが始まった時代で、地元の領主は自分の支配を覆す者を炙り出そうと躍起になっている。森の魔女たちは不安と恐怖を募らせている中、あなたには魔女たちを守るための呪文を集めるという重要な任務が課せられた。しかし、世間の疑惑が深まって任務遂行の難しさが増していく……。それでも、あなたは正体を隠し、自分が身を寄せるコミュニティを守らねばならない。

孤立、社会からの追放、教会からの迫害、パラノイアのテーマに触れる本作はかなり重いテーマを扱う。だが、他者を探し求める原動力となる共感感覚を生み出すことを意図しているとのこと。

遊ぶ場合は、セーフティツールの運用を忘れずに。ちなみにランダマイザーはトランプではなく、タロット。


今回はこんな感じ。ちょっと諸々に悩み中なんですの。

よろしければ、サポートをお願いいたします。 紹介もチョイスも未熟なところがありますが、“こういった遊びがあるんだー”というのをお伝えし続けられればと思います。