闘う場所が今は違ってても

(今回は岐阜696でのラストライブの感想戦となります)

終わりの始まり

終わりがある。何事でもそう。頭では理解してる。でも、理解できても納得したくないことはやっぱりある。最初はスッと受け入れたつもりだったけど、岐阜を出る時と家に帰った時に凄い喪失感があった。思い出は残るし、関係性は変わらないはずだけど、これまでのことが無かったことになりそうな寂しい気持ちになったのは事実。

ターニングポイント

最初に岐阜696を訪れたのは今から3年前の2018年5月4日、オバイブ大戦争に参加したとき。
当時は、建物の上に載ってるバスを見てとにかくテンションがあがってた気がする。今はとなってはバスに触れることもなくなってたけれど。

実を言うと、自分が今バンドをやっているのは、このイベントがあったからなのである。
高校生の時以来にバンドを組み、ライブハウスでライブをする。小規模ではあるけど、お金を払ったお客さんが自分の演奏を見てくれるという、初めての経験ができた。

ここで関東の人たちと知り合えたことが遠征するきっかけになり、今のEnsock!のメンバーとも仲良くなった。そこから別のバンドに誘ってもらったりして、更に色んな人と出会うことができた。岐阜696がもしなかったら、十中八九バンドをしていないし、今みたいな趣味に充実した人生になっていないだろう。

OVERDRIVEのコンテンツと、マスターの遊び心と、岐阜696というこの場所が、1人の人間の人生に彩りを与えてくれた。

本当に感謝しかない。

もちろんこれは数多のうちのたった1人の話であり、この場所に各々特別な想いを持つ人は多いと思う。

ラストライブ

今回のセトリを決めるにあたって、バンド的にはしばらくお休みになることが決まっていた。
幸い(?)今回は女性Vo.バンドが少なかったこともあって曲は選びたい放題だったのはよかった。


個人的には
Noisyスイートホームは絶対やりたい
セトリに何らかの流れを持たせたい


その結果

①Ready,Steady,Go!/Dr.Flower 
②go on a trip/第二文芸部
③ミライ/NIGHTSCHOOLERS
④モノクローム(※)/YURIA
⑤Noisyスイートホーム/DEARDROPS
⑥ハローグッバイ/佐藤ひろ美

と決定。


①Ready,Steady,Go!/Dr.Flower

Ensock!始まりの曲。発売2週間で最速コピーしたり、動画を撮って大賞までいただいた思い入れのあるカバー曲なので今回もセトリ入り。曲調としても序盤向き。今のところ、本家より我々の方が演奏してる。



②go on a trip/第二文芸部

Gt殿さん曰くオバイブ曲の中で歌詞が1番好きな曲らしい。個人的にもd2b曲の中では好きな曲。うみちゃんはやっぱりd2bが似合う。

7月のEnsock!配信ライブにて、d2b曲はキーボードがすることなくなってしまうという問題に対して安直にギターを増やそうとした我々メンバーに対して、SHINさんは快く(?)ギターを練習して弾いてくれた。
Aメロの刻みで走ってごめんなさい。
(なお謝る気はさほどない模様)

これまでも床に寝たり深夜移動したりと、演奏以外では中々な脳筋プレーをしてきた我々だったけど、これを境に、Ensock!は演奏でも脳筋バンドの道を歩むこととなる。


③ミライ/NIGHTSCHOOLERS

初めてこの曲を聴いたときはいい曲やなぁくらいの感想だった。ありがちといえばありがちな状況を歌っていて、作中でも、所謂文化祭突貫工事主人公バンドの演奏という位置付けだからか、そんなに難しいことはやってないように思えたんだけど、いざ合わせてみるとこれがクッソむずい…。

2番の歌詞がとにかくバンドの背景(お休み)と重なり合うせいか、今までの楽しかったこととかを思い出して、練習中からなんとも言えん感情になってた。いい曲なので是非原曲聴いてほしい。サブスク配信されてる(Apple Musicはあります)ので。

ドラムに関しては原曲の音数も少ない気がするからそのまま叩いてたのですが、自分が凄くもたってしまって合わないし、シャッフルビートにしてみるかと思って当日の朝に殿さんに相談してた(笑)
当日が1番おしゃれに演奏できてた気がする。


④モノクローム(※)/YURIA

(※)ってとこから説明。
遡ること2年半前、関東オバイブセッションにEnsock!みんなで遠征したときに、関西勢でモノクロームを演奏することになった。
とはいえ、普通にやっても面白くないし、モノクロームの歌い出しの部分の後にstudio live ver.演ろうって企画してた。が、実際は…
ベースのイントロの音が出なかったり、ギターソロミスったり、ラスサビで歌うのやめてモッシュしたりと、まぁやりたい放題やらせてもらって以降やる機会もなかったんですけど、無事しっかりした形で披露できた次第です。

殿さんがギターソロをめっちゃテンション上がってお立ち台で弾いてたのが印象的だった。

⑤Noisyスイートホーム/DEARDROPS

これは外したくなかった曲。
皆は当日に知らされた『岐阜696がなくなる』という情報を、事前に教えていただいてた我々。
これまで本当にお世話になった、うるさいけど温かい(関東関西の)世界の真ん中、文字通りのNoisyスイートホームだった岐阜696。

マスターを泣かせよう!とか最初は考えてたけど、練習すればするほどいろんな感情が込み上げてきたら。

ずっと前に岐阜に遊びに行ったときに、僕が何故キラ☆キラの曲をはじめオバイブ曲が好きなのかをEnsock!の皆やマスターに話したことがある。

それは
「曲や歌詞が作品の情景を浮かび上がらせてくれるから」
キャラクタービジュアルによる補完はあるにせよ、曲と絵だけでこんなにも伝わるものがあることに感動したし、曲を聴いてゲームをやりたくなるくらい、人の心を揺さぶる熱量を秘めた曲がいっぱいあった。

このNoisyスイートホームもその一曲。
聴いたことがない人向けに手短に伝えると要はこの曲

【旅立つ人の背中を力強く押し出してくれる曲】


大袈裟な表現だけど、この先、僕らには僕らそれぞれの、マスターにはマスターの歩む道がある。そんな状況だからこそ、この曲を演りたいと思ったってわけ。


ドラムはさほど難しい箇所はないので、とにかく終始走らないように…を心がけているもののいつも走る。。バイオリンとギターの掛け合いも良い。
今回、ベースがトラブルで所々音が出なかったりしてたけど、偶然の産物でラスサビがめっちゃ好みな感じになったので結果的にすごくよかった。


⑥ハローグッバイ/佐藤ひろ美

イントロの疾走感とシンセ音だけで開幕からテンションが上がる。
ライブ的にもバンドストーリー的にもおあつらえどおりの曲で、競合しなくてよかった…。
OP尺では演奏したことあったけどFullは今回が初めて。ということはドラムソロも初めて。。

基本的には原曲が好きでコピーしてるので、ソロはできるだけ原曲準拠。無理な箇所はそれっぽく。

僕が1人で言ってるだけですが、サビで跳ぶor手を振る論争があって、決着がつく日は来るのか?…
まぁドラム的にはどっちも加われないから羨ましく眺めてるだけなんですが。


岐阜696でのライブも慣れてきたのか、だいぶ周りを見る余裕がでてきて、客側の反応とかメンバーとか見ながら色々できるようになってきた。

またLiveしたいね

ここまで雑観を書いてはや3000字。
もちろんここが無くなったからといってバンドを辞めるわけではないし、ここで繋がった縁を頼りに楽しく遊んでいくつもりでいる。とはいえ、バンドとして一区切りついた感じがあるのも事実。

個人的にはすごく居心地のいいバンドになったので、復活の手立てを考えて、あともう一回ライブしよう、をこの先何年も続けてなんとか滅びないようにしたいところ(笑)


それでは今回はこのあたりで。
また気分が乗れば何か書こうかなと思います。

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