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『たくさん』は無理!

『次にやらないといけないこと』『その次にやらないといけないこと』って感じに、情報を一時的に保ちながら操作する機能を『ワーキングメモリ』って呼ぶんだけど、作業記憶、作動記憶って日本語的にしたほうが分かりやすいかもしれない。


発達凸凹の子の中には、このワーキングメモリ機能が弱い子がいて、『たくさん』の指示は覚えてられないよ💦ってなっちゃうんだけど、これがなかなか学校での一切指示では『聞いてないから』とか『なんで全然違うことやってるの⁉️』なんてことになっちゃうことがあるんだよね。


ワーキングメモリの許容量が小さいと、覚えておける物事が少ないわけだから、指示通り出来ることも一度に一個。つまりシングルタスクなんだよね。あれこれいっぺんにはできない。


でも、一つの作業を集中して行う能力は高かったりもするから、一つ目の作業を始めるときに次の作業があることを予告しておいて、終わったらまた次の指示を出す…っていうやり方が効率的なのかなって思ってます。


脳の機能の特徴だから、怒ったってどうにかなるものじゃないし、怒られた方は『コワイ!』『どうして自分はできないんだ…』みたいにストレスを溜める一方なんだよね。で、この『ストレス』がまた曲者で、貯めると特性をさらに浮き彫りにさせてくるんですよ…


なんでいきなりこんなことを?と思われるかもしれませんが、実は自分が今これで悩んでるからなの(笑)

私もシングルタスクで、次女の不登校が始まってからの物忘れ率が目覚しく伸びてます(笑)そんなところが伸びても嬉しくないんだけどね😅


で、よく大事な書類を提出しようとして、どこにしまったかとか忘れて探しまくることが増えたんですよ。そしたら長女が最近、そんな私の様子を見て

「うわ、ママがポンコツ期にはいったわ。」

って言ってくるんですよねー…


悪意なし、自閉スペクトラム的素直な感想なんですけど、『ちぇー、どうせ忘れっぽいですよー』と思わずにいられない(笑)幸いな事に、私は探し出すことができるし、最悪問い合わせをして対処法を探すこともできるのでなんとかなってます。(学校の提出物なんかはすごくご迷惑かけてると思いますごめんなさい。)


私が対処できるようになったのは、大人になって『問い合わせる』とか『再度書類をいただく』ことをしても『怒られる』ことはないと気がついたから。でも本当に忘れ物が多くて困ってる子は自力でどうにかする術をまだ知らないしし、できない手段だったりもするよね。さらに『また忘れたの?』なんて言葉に傷ついて『ダメな自分像』を作り上げていってしまうのかなと想像してしまう。

忘れやすい子たちには、『これだったら思い出せる』っていうその子にあった『思い出すための鍵』を一緒に探してあげられたらいいなあ。だって『忘れちゃう』ことは大変なことなんだけど、それでその子が『ダメな子』になっちゃうわけじゃないから。


『記憶の鍵』は画像であったり、メモであったり、音声記録だったりして、そしてそうした『鍵』を見直す習慣をつけることも必要なんだけど、『思い出して出来る』ことがすごく自信につながって、困ることも減ったらいいなぁって思います。


我が子たちもシングルタスクで「たくさん言われるとわからないよ〜😵」ってよく言ってきたけど、今になってその気持ちがよく分かる私です。ホント、たくさん言われると片っ端から忘れるので、何かに記録する時間をください。そして、その物事を実行するまでにあんまり時間を開けないで下さい。空き時間の間に入った別の予定をこなしてるうちに、記録したものがどこにあるのかとか、記録したこと自体も忘れちゃったりするので💦

よく生活回してるな、私!

と、自分で自分を褒めておきます(笑)





『発達障害』という言葉認知度は上がったと思いますが、実際の発達障害児の生活や家庭内の状況ってなかなか実感していただけないなぁと思い、書き始めました。 子育てに必要な勉強を続けていくために、「投げ銭」という形でご支援いただければ励みになります。 よろしくお願いします。