見えない先と、見えている未来
お世話になっている社長と、風が通る店の前で座る。
数日前に、色々しった社長が電話で気晴らしに愚痴でも言いに来なよと言ってくれていたので、それも行くのが気が重くて行かずにいた。
先月に誘われていた件を僕が飛ばしてしまった事も謝ったけれど。
口べたな社長と、口が今は回らない僕。
いつもの空気だけれど、お互いに、抱えている苦労や悩みをひとつづつ知っている。もっと他にも苦労や悩みは、みんなそれぞれにあると思う。
けれど、口に出すのか出さないかは別として、お互いに察する事があると苦しいものだけれど救いになるのだ。
・・
わかった。
死にたいのは、何も出来ない時だ。
死にたくなるのは、何も出来ていない時だ。
でも、そこで出来ない事の正当化にはならない事を理解できているから苦しい。そして動き出すものの、その心の中は空虚で、刹那的なのだ。
何かしようとしても、何も出来ない。
何かしようとして、しなければいけない事は十分すぎるほど解っているのに、身体も心も頭も言う事を聞かない。
嫌だ、動きたくない、とハッキリ言っているのだろう。
これがはっきりモノを言わなくなったら、それは悪い事だと思う。
その時になれば、僕の上っ面な、さも自分は解っています、みたいに振る舞っている芝居を止めて、死んでもいいから治療して。
・
助けてくれと思う。
飛び飛びの日記で、ごめん。
・
僕はもう死にそうだけど、大丈夫。
これは本当に何とかする。僕が勝手に人生を懸けただけだ。
それがこういう形になろうが、前と同じような物で。
・
友達が、山口を経由して旅に出る相棒を快諾してくれた。
もしかしたら、泣けない僕らの青春切符になれば、僕は辛いだけだけど。
・
今はまだ死ねないから僕は僕だけが傷つく形で抑える。
・
これ以上、誰も僕のせいで傷つけさせない。傷つけさせたくない。
親は知らん。けど、とりあえず走るしかない。
・
病院の先生は僕を信じると言うけど。
僕はそれは一番衝撃的な悲しい言葉だ。
僕は今度は一人で僕を直しながら走るのか。
不安にも悲しみにも負けない。
殺されてたまるかと思うけど、これ、向こうでは僕が悪者になるんだよ。
当たり前だけど。これが社会の歪だと僕は言いたくなる。
個性といい、無理やり、何かで変えてしまうのは間違っていると思う。
それは多様性や平等が生んでいる社会の問題だと思うんだ。
どうして、みんな壊れるような所に行くんだ。
どうして、みんな壊れてるのに、そこでも、また僕のせいにするの。
治したのは、僕だよ?
また何で?
何で僕が絶望の渦中になるのだ。
・
でも色々考えた。
僕が悪いんだ。
悲劇を演じる気はそこまでない。
悲しい時に悲しめるように演じれるようにするけど、本当に悲しいだけだ。
僕が全部、僕の至らなさ、未熟さが生んだこと。
そういう事で済ませることが正解なんだ。
こうやって、口にしていれば事実は、誰が本当なのか分からなくなる。
人の話も、人の会話も、人の噂も。
何度も言うように全部、そいつの都合のいい解釈と設定だ。
とりあえず、僕はこの連休中が苦しくて苦しくて、消えたくなるだろう。
けど、神様、今の僕は強くなってこの数日でも更に理解できた。
今度は、僕に死ね、とまだ試す。
それが試練とでもいうと?
・・
・・
これ以上に誰か、人と楽しめるとは思わない。
来るメッセージに、嘘笑いで返事をする。
ここ最近もずっとある違和感。
人の話している事が噛み合っていないように見える。
人が話している内容が、無茶苦茶な内容に聞こえる。
相手が正常ではないようにまで見える。
そんな事はないはずなのに、人が話している事が会話が全部、かみ合っていないような気がして聞こえる。
最初は自分が変なのかと考えた。何度も考えた。
相手が変なのかと思った。偏見も込みで考えた。
考えて考えて、落ち着いてみれば、人の会話なんて、人が話している事なんて、雑談なんてものは特に意味がないのだろう。
・
仕事中なら言わないという事も雑談の中では気軽に好きに喋っているだけ。
その人は、その人が気持ちいいように、自分の好きな事を好きなように口にしているだけ。
まともに聞いていたら、疲れるだけ。
相手にしたら疲れるだけ。これだけ疲れる人生に、更に疲れるだけだ。
・・
何もする気が起きない。何もやる気が出ない。
無気力ではないから、なんとかしようとしている。
けど心が苦しくて体が動かせない。
僕は思うけど、いくらなんでも、みんないい加減、やりすぎだと思う。
僕をよく言う人も悪く言う人も、全員だよ。
・・
全てが可愛くない。
たんたんたんたん。
むなしいたん。
かなしいたん。
全員、地獄に落ちろ。