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ワクチンを受けたい人と、受けたくない人の割合の話

 こないだ、お友達と話していて、なるほどと思ったんだけど、その人の周りのお友達には「ワクチンは受けません」と明言している人が結構いるんだそうで、へー、と思った。

 そこでへーと思うっていうのは、なんか、ニュースとか見てたら、ワクチン受けたい人が殺到してる話ばかり目につくから、「みんな受けたいと思っているもんだ」と私の中に錯覚があったのかもしれない。そりゃ受けないって人もいるよな。

 こんな調査があるみたい。オンラインによるアンケート調査で、全国の18歳以上の男女1605人に尋ね、回答数1200人、回答率は74.8%。

コロナワクチン接種を希望する人は全体の62.8%となっており希望しない人を上回ってはいるものの、残りの37.3%は接種を希望していないことが分かりました。

 まずね、4割近くは摂取を希望していないっていうんですよ。これは重要なポイントっすよね。個人の意志に任せると、4割は摂取しない。それで医療崩壊を防げるレベルまで集団免疫が確立するのかは、よくわからない。

若い世代ほどワクチン接種を希望しない人が多く、年齢が上がるにつれて希望する人が多くなる傾向が読み取れます。
このように若い世代ほどワクチン接種に消極的になる原因として、コロナ発症時の重症化リスクの年齢差が考えられます。
コロナウイルスは高年層と比べて若年層の重症化リスクが低いと言われており、これが年齢別の回答状況に影響しているものと推察されます。
また別の要因として情報ソースの違いも考えられます。
高齢者層が主に利用していると思われるマスメディアはSNSと比べて比較的中立的な報道が多い一方、若〜中年層が利用するSNSの一部のコミュニティは思想が偏る傾向にあり「コロナはただの風邪」「ワクチンは危険」といった情報も出回っていることから、そのような情報に頻繁に接する若〜中年層がワクチン接種を「希望しない」と回答している可能性があります。

 なるほどねー。

喫煙者は非喫煙者と比べて「希望する」の割合が3.5ポイント低い結果となりました。
一部メディアでコロナ重症化の一因として喫煙が指摘されているにもかかわらず喫煙者の方がワクチン接種に消極的である原因のひとつとして、もともと喫煙者の健康意識が低い可能性が挙げられます。

 タバコは辞めないっていうね。タバコのためならワクチン接種も辞さない。そういう動機の形もある。

基礎疾患を持つ方は持たない人よりも「希望する」の割合が7.8ポイント高い結果となりました。
これは基礎疾患を有する方はコロナの重症化が起きやすいと言われているためだと考えられます。
上図はコロナワクチン接種意向を「自分は重症化すると思うか?」という質問の回答別に表したものです。
「重症化すると思う」と回答した人の方が、「重症化しないと思う」と回答した人に比べてワクチン接種を希望する割合が5.9ポイント高い結果となりました。

 自分の体力的にマジモンのに罹るとやばいっていう危機感がある人ほどワクチン接種には積極的なんすね。

 じゃあ摂取するっていう人の動機の割合を一覧にするとトップはなんだっていうとこうなんだね。

最も多い回答は「自分の予防」で48.6%、次いで「周りの人の予防」で45.5%となっています。

 これね、結構重要だと思うんすよ。自分の予防だけなら、自分さえ良ければ、っていう思考になりがちなんだけど、そこに加えて、周りの人のため、っていう動機がコンボすると、強くなる。動機ってハッシュタグみたいなもんで、重なって共鳴することで強くなるんだね。

 それは、逆に摂取したない人はなんでなん?と聞いてもわかる。

コロナワクチン接種を「希望しない」と回答した人に対してその理由を尋ねた結果を示しています。
最も多い回答は「副作用が怖い」で45.0%、次いで「予防効果が疑わしい」で23.8%、「体内に異物を入れたくない」で9.2%となっています。

 基本的に、自分のことなんですよね。やっぱ人間、自分のことだけの動機でなにか積極的な行動を起こすわけではないんだなと素朴に思ったりする。

 こういうのを見てても改めて思うんだけど、なんていうかね、「人間の習性」みたいなものにもっと詳しくなりたいのよね。

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