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【イタリア・スイスの旅:1日目】ルネサンス美術の殿堂ウフィッツィ美術館へ

【1日目 7月28日(日)】
5:30  ロンドンの自宅を出発
9:15  ガトウィック空港発・フィレンツェへ
12:30 フィレンツェ着
15:30 ウフィッツィ美術館
19:00 ディナー@ Buca Poldo
20:30 夜のフィレンツェ散策
 
早朝5時半、ロンドンの自宅を出発。今回の旅は、10日前から我が家に滞在してロンドン観光をしてきた姉と姪っ子も一緒だ。普段トランクとして利用している最後部スペースに3列目シートを作り、姉と姪のスーツケースは子どもたちの足元に置き、全員がリュックを抱え、7人+大荷物の過積載でロンドン・ガトウィック空港へと向かう。往路はスペイン系LCCのVueling(日本語だとブエリングと評価されるけど発音はヴューリングが近いと思う)を利用した。Vuelingは今回初めて利用したが、日本のパスポートでは事前のオンラインチェックインができなかったことに驚いた。(安住さんの日曜天国で夏休み明けの中澤さんが同じことを言っていた。)
 
フィレンツェ・ペレトラ空港から市街まではトラムで20分ほど。旅先で交通機関を利用するときにいつも悩まされるのが、子ども料金の扱いだ。適用年齢や割引設定が国や運行会社によってまちまちなのだ。例えば、イタリアの電車は4歳~14歳が子ども料金で半額になるが、スイスの電車は5~15歳が半額になる。我が家には4歳、6歳、15歳の子どもがいて、末っ子が無料になったりならなかったり、一番上が半額になったり大人料金になったりするから悩ましい。そんな中、フィレンツェのトラムの料金設定はユニークだった。身長100センチ未満は無料なんだそうだ。遊園地のアトラクション以外で初めて見た。
エアビーにチェックインをして荷物を置き、近くのピッツェリアで腹ごしらえをしてからウフィッツィ美術館へと向かう。睡眠不足と2年ぶりに経験した35℃超えの猛暑で、すでにかなり体力を削られている。
 
美術館の中は涼しかろうと思っていたら、暑かった。さすがに展示室は涼しかったが、展示室に入るまでの通路や回廊はかなり蒸し暑い。わたしにとっては二度目のウフィッツィだったけれど、一度目(20年前)には不在で見られなかったフィリッポ・リッピの聖母子とダ・ヴィンチの受胎告知を見ることができて感動した。ボッティチェリやルネサンス三巨匠の作品をじっくり堪能し、トリブーナの長蛇の列に並んだ結果、最後は時間がなくなってカラバッジョやティツィアーノを秒で鑑賞するという体たらくだったが、前回は時間がなくて行けなかった自画像コーナーにも行けたのがうれしい。ラファエロ、ベラスケス、ルーベンスなど錚々たる顔ぶれの画家たちの自画像が並ぶ展示室は圧巻だ。中でも一番感激したのは、イケメン画家としても名高い(?)ヴァン・ダイク。ロンドンで彼の作品を多数目にするようになってからすっかりファンになってしまった。(イケメンだからではなく、彼が描いた肖像画が素晴らしいから)

美しすぎる画家、ヴァン・ダイク

<MEMO>ウフィッツィ美術館にはピッティ宮殿とボーボリ庭園とセットのコンボチケット(オンライン購入で大人€38、子ども€4)で入場。ウフィッツィに最初に行く必要があり、ウフィッツィの入場日時で予約。ウフィッツィ入場から5日間有効でピッティ宮殿とボーボリ庭園は予約不要で入場可。ウフィッツィ美術館は月曜休館。最終入場は17:30(火曜日は20:30まで)。 

夕食は姉がフィレンツェに留学経験のある知り合いからおすすめされたレストランBuca Poldoに予約して行った。ポモドーロやボンゴレなどのシンプルなパスタがめちゃくちゃ美味しくて感動した。Tボーンステーキ(ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ)もボリューム満点で美味しかった。フィレンツェ名物のコッコリは…普通だった。(そもそも感動するような類いの食べ物ではないのかも?) 

朝が早かったこともあり次女が限界だったので、夫に下の子たちを託し、わたし、長女、姉、姪の女子4人で夜のフィレンツェを散策した。(小さい子どもがいないとこんなに行動が楽になるとは!)夕焼け色に染まった空をトリニタ橋から眺めながら対岸へ渡り、これまた姉の知り合いから紹介されたGelateria Della Passeraでジェラートを買って食べた。帰りはヴェッキオ橋を通ったのだが、空の色と水面に反射する光が最高に美しかった。ポルチェッリーノの噴水広場を通って生音楽を聴き、イノシシの鼻を撫で、コイン落としをして宿に戻った。イノシシの口からコインを落として下の隙間に入れることができたら、またフィレンツェに戻ってこられるのだとか。

ヴェッキオ橋から見た夕暮れ時のアルノ川

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