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第六十四段

しばらく筆を置いていた。これといった理由はない。書きたいことが浮かばなかった。ただそれだけだ。誰に届けるわけでもなく、書く。言わば、メモの一種みたいなものだから、書きたい時に書くし、書きたくない時にはかかない。では、このひと月ほどはどうだったか。ずっと、小骨が刺さったように、ここに何かを書きたい気持ちがあった。習慣化されたとは到底言えない更新頻度だが、私の中には確かに根付いたようで、少し嬉しい。

その気持ちとは反して、文章の内容はスカスカだ。体験が不足しているのか、とにかくこれといったトピックスがない。停滞感。それがピッタリかも。5年に一回くらい感じる停滞感。打ち破るのは自分しかない。理想の自分に近づいているのか。そんなことを考えながら、結局YouTubeを見ている。それでいいのだろうか?

締めの文章も思い付かぬまま、今日も思考を書き連ねる。ずっと布団の中で寝ていたい衝動を抑えて社会人としての服を着る。ありのままに。それしか、確かなものはない。

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