〜ログハウスの棚に並んでいるマンガたちのイメージ〜 ふとしたときに急に、怖くなくなった
「怖くなくなった」と言っても、もともと、それらを自分が怖いと感じてるなんて、考えたこともなかった。
でも、子どもたちの寝かしつけのために、絵本を読んでいたとき、ふいに「怖かったんだ」と気づいた。
涼しい風があって、虫の音も遠くに聞こえて、外は静かで、穏やかな夜。なにか現在のいろいろなものや関係がいい感じに働いたおかげで、絵本を読むと、子どもたちの周りを「いいもの」で満たせた感じがした夜があった。
下はそのことを書いた日記
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その夜に、眠ってる子どもたちのベッドに横になって何も考えてないときに、不意にイメージが浮かんだ。
山の中のログハウスにいる自分。
床や天井の木材はオイルで良く手入れされていて明るい部屋の中にいる。
大きな窓辺には風景を邪魔しないように一段の本棚が置いてあり、その脇にカフェコーナーみたいに椅子と机がある。
本棚には多分連載もののマンガの背表紙がズラーっと並んでいる。
「そのマンガは、ログハウスのオーナーさんが、好きなものだ。」
「そして、『訪れた人たちに風景の脇でも楽しんでもらえるように』と思って並べてるんだ」と、私は気づいて、その本棚のマンガたちを通して、マンガを並べたオーナーさんのあたたかい気持ちと、おじさんの出来る限り考えてやってくれた素朴な様子を想像して、安心を感じた。
今までだったら、同じログハウスで、同じ本棚のマンガを見たとしても、
「「「とても遠かった。」」」
改行してカギカッコを3つつけるとその遠さの感じが少し出る。
マンガの背表紙をみても、私の心には何も引っかからないどころか、
背表紙と私の間の空間には、ファミリータイプの冷蔵庫くらい「ぶあつい」氷みたいな曇りガラスがあった。
というか、それしかなかった。
そのイメージに、すん、として、そうかぁ。。と思った。
それは、世界への信頼と対極にある感じ。
相手や世界が怖いと分かっているから、できるだけ距離を取りたくなる。
周りに野生動物がたくさんいる中でテントなしで夜を迎えてしまい野宿する感じだった頃の体の名残りかなと思う。
私は「ログハウスの棚に並んでいるマンガたち」だけが怖かった訳ではないのは分かるけど、ひとまず置いておこうと思う。
お疲れ様でした。
一番良かったのは、主に夫や子どもたちとの日々のおかげで、私が人の善意を想像出来るようになってきたことだろう。
それが効いてるんだろう。
怖くなくなって初めて、自分が怖がってたんだと分かることってあるんだな。
心って面白いと思う。