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34才お父さんの家出(本編)

小学生のようなお父さんの奮闘記録です。
プチ家出ではありましたが、私としては大冒険でした
前編はこちら


Day1

この日は本来なんてことない平和な日のはずだった

お昼ご飯も食べ終わり娘2人は、祖父と祖父の部屋でおしりたんていを観ている。
(オナラしてる!!wおとうしゃんみたいwって声が聞こえてくるがきっと空耳だろう)

妻はリビングにある子供のおもちゃたちを整理している、私は洗濯機を回したので終わるのをリビングで待っていた


妻「冬って何かとバタバタするよね。結局朝も雪のせいで早起きしないといけないし」


私「確かにね、ただ俺の場合は出勤に移動がないから朝の雪出しに起きるくらいだけどね。まぁ睡眠時間が削られるってのがすごく辛いけどw」


妻「それは仕方ないよね。でも出かけるのが億劫になって無駄な出費も少し減らせるってのがありがたいなぁ」


私「でも年末年始ってイベント毎が多いじゃん?そっちで出費がかさむよね。ウインタースポーツもそこそこお金かかるし」


妻「確かにそれはあるよね。出かけないが正解ってことだね」


私「引きこもっていいってことか、ラッキー!日中俺はこのカーペットの上から移動しない!トイレ以外!!」


妻「あんたはもっと外に出て運動しなさい!もっと歩け!!」


私「いやいや、12月は結構外出たよ?忘年会とかも結構あったし!!」


妻「言うほど出てなくない?」


私「おいおいwお父さんのお小遣い知ってるでしょw!?全部なんて出れるわけないじゃない!予定が合わないのは仕方ないにしろ、お断りしてるのもあるのよ?それでもお父さん財布のライフは0よ!よく年末乗り切ったよお父さん!さすが!!ヒャッホーイ!だよ?」



妻「でもそれは、自業自得でしょ」
















目の前が真っ暗になった





アンガーマネジメントの理論で言えば「怒りのピークは6秒」



だからその瞬間から10秒間だけ我慢して落ち着かせればいいのもわかっている





ただ





今回は琴線に触れた






妻「付き合いもあるもんね。ほどほどにね」

私「うへぇぇ、頑張るよぉ」

みたいなことを想定していた所に






完全な不意打ち





そもそもお小遣いをせびるために言ったわけでもない




自分のできる範囲でもがいているお父さんに簡素でいいから



労いの言葉が欲しかっただけだったのかもしれない
(書いている今だからこそそう思うが、当時はふじこlpふじこlpしてた)



知っている人もいるかもしれないが私のお小遣いは



「え・・・まじ?」



ってレベルで少ない



全国のパパの平均値を大幅に下回る



お小遣い少ない理由は色々あるんだと思う




子供が生まれて、やはり出費は増えるのだろう、家計のためにお小遣いが減っていくのは仕方がないことだと思っている





私はあったらあっただけ使う性格なのである意味少なくてもいいのかもしれない




ただ、外食も飲み会もイベント参加費なども全部そこからまかなっている





だから最低限の所にしか行かないし、行かなくていいところは行かないようにしている
(本当に都合が合わなくて行きたいけどいけないところもあるけど)





「奥さん働きに出ねぇの?そうすればお小遣いも増えるんじゃね?」




と友人から言われたこともあるが





それとこれは別の話だ





私のお小遣い以外は全て妻に任せている




その妻が


「働きに出ないと生活がやばい!」

とか

「私働きたい!!!」

とか


思うなら働けばいいと思うし、


逆に


「もう少し子供との時間を大切にしたい」

とか

「働きたくないでゴザル」

とか思うなら働かなくてもいいと思う



心情はわからないが、どの選択肢を選ぶかは妻であり私ではない



なので私はそこには触れないようにしている



まぁ私の収入で節約しながら生活していけているうち


と言う条件はあるが





だからこそ今回の「自業自得」と言われたのが琴線に触れたみたいだ




私「俺が全部わるいの?全て俺が招いた結果だと本気で思っているの?原因となる箇所をあげてみてくれるか?」




と淡々と問い詰めた




普段なら

「お父さんだって大変なの!それくらいわかってくださいよぉw」

で終わらせるのに




問い詰めてしまった





妻の反応は






無言
(今思えば賢い選択してるなぁと思う)




お父さんはおこですよ、激おこ




あ!






お父さん気づいた




多分このままだと、今回の件に関係ないことまで引き出し開けて文句を言ってしまいそう






それはすごくかっこわるい




さてどうしようか悩む




悩みながらもふじこlpふじこlpしている






ここにいたら継続して怒ってしまう




ちょうどその日は友人の家である新年会に参加する予定だった




そもそも18時に家を出る予定だったが





ここでお父さん思いつく








あ、そうだ家出しよう







中学生の時に親に怒られたのが嫌で、実家のばあちゃん家に逃げ込んだ以来の







現実からの逃走






これの選択は何も生まないこともわかっている





でもお父さんは一歩踏み出す





まずは着替えを1週間分用意して車に積む




他にもPS4やら、買いだめしてある炭酸水などを積んだ





準備している時なんてもしかしたらワクワクしていたのかもしれない






不思議なもんだこの時点で怒りというのは30%以下になっていたのではないだろうか





ベルギーの学者が研究&調査した結果、怒りの持続時間は2時間
(喜びは1.5日も持続するらしい)






お父さん憤怒は30分もたない






もともとはこんな感じの予定だった

Day1:新年会(飲まないで帰るつもりだった)
Day2:ちょっと遠くの都市で用事があった(夕方には帰る予定だった)
Day3:東京の事務所へ出社(初詣にいく予定)




もちろん妻も私の予定は知っている





が、帰ってくるとも思っている






お父さん無言の出発
(今考えるとなんと大人気ないことか)






車で新年会会場に向かう





この時お父さんの心情は





もうそんなに怒ってない





が、自業自得と言われたことを納得したわけではない





理不尽を許したわけではない





が、車を運転しているとここで一つのある感情が湧いてくる








このことを人に話したい








もちろん新年会会場で友人に話をした






話をしながらお父さんプンプンしてた





でもね、お父さんわかっちゃった





愚痴って「同情が欲しい」「共感が欲しい」ためにやるものだと思っていた




解決案が欲しかったら、建設的な相談をするはずだと





でもね愚痴ってそれだけじゃなくて





事象を思い出して







その時の感情を再燃させ持続するため




なんだなぁと




今回で言えば私は「怒り」の感情を忘れないように、再燃させるために友人に愚痴ったのだ





だが、友人と話しをして再燃したはずの感情なのだが、全然長続きしない





友人たちと一緒にいる新年会が「楽しい」のだ





怒り < 楽しい





でももうお酒も飲んでいたので、この日は友人宅に泊めてもらった
(34才にもなって泊めてもらってごめんなさい)

酔っているからなのか、なんか文章化できない感情なのか
わからなかったが、この日は頭が痛くてあまり眠れなかった


Day2

朝7時に起きて友人宅の片付けを手伝う
(食器を運ぶ程度しかしてないが)


スマホを見るが妻から連絡はない




妻が何か自分から連絡とったら、私の怒りを再燃させてしまうと想像して送ってきていないというのはわかっていた




お父さんちょっと連絡入れようかなぁと悩む





だめだだめだ!これじゃいつもと変わらないじゃないか!と自分に言い聞かせる




でも




ちょっと謝りたい気持ちになる






弱気になるな!頑張るんだ俺!と言い聞かせる





で、この日は家から離れた都市に用事を足しに移動





バタバタしているうちはなんとも思わない




夕方を過ぎてくると






(家に帰ろうかなぁ・・・)





とか思ってしまう。




この時点でも妻から連絡は無い





ここまできたら根気の問題だ




先に折れた方が負け





とよくわからないルールを作って、1人で見えないものと戦い始めるお父さん





なぜ家出しようと思ったのかという原因はそっちのけになっている





この日も知人の家に泊めてもらい、夜中までゲームして気を紛らわしていた





Day3


この日は会社の仕事始めであり、初詣にいく予定だったのでいざ東京へ向かう



まだこの時点で妻からの連絡無し




もう意地の張り合いだ




事務所に出社や出張などで家を開けることはそこそこあるけど、連絡無し連続して家に帰らないということは今までなかった




お父さんの心に異変





怒り < 罪悪感




なんかすごく悪いことをしているのでは無いだろうかという罪悪感





人に事情を説明しても湧き上がってこない「怒り




お父さんのMP(精神力)は0に近い状態




でも事務所にいてよかった・・・




会社の同僚や上司とエンヤエンヤしてたら楽しさがMPを回復させてくれる




ランチの天ぷらも美味しかった



40回ランチに行くと1週間ランチ無料とかびっくりなお店




近所に欲しい




違う違う、今はそれどころじゃ無い






お父さん気づいてしまった





そう






もしかしたらお父さんは











兵糧攻めにあっている






そもそも思い出してほしい




いや、お父さんが覚えていろよ・・・




年末の出費によるやり取りから始まったじゃ無いか




この戦は





お父さんの財布のライフを確認






確認





こ れ は や ば い





このまま兵站も無い状態で、お父さんは戦えない





でもお父さんにも意地がある






よし







そうだ、明日帰ろう・・・






でも謝るかは、べ、別だからね///




とか思って、自分は負けてない気になっていた




ちょうどこの日は、夜に新年会があった



楽しい人たちが集まってワイワイした




その時にいた、U氏が一言





「君は奥さんのこと大好きだからねぇ」




あーよし帰ろう




お父さん明日帰ろう




Last Day

今日で4日目



未だお互い連絡なし



「もう限界!実家に帰らせてもらいます!!」



でも今日帰ろう、家に帰ろう




家の鍵変わったりしてないといいなぁ・・・




なんて考えながら東京駅で





お土産を買ってしまうお父さん





ヘタレすぎて笑えてくる






「家族で食べれるように10個入りにしよう」





ん?






あれ?





ちょっと待て





お父さん気づいた





気づいちゃった・・・






なんで祖母や祖父から連絡ないんだ?





うちは
祖父 祖母 私 妻 娘2人

といった家族構成で、私の実家に同居している






食事なども一緒にしているし





冬だと朝の雪出しなども協力してやっている






お父さんが3日も連絡なしで帰ってきていないのに





祖母が疑問に思わないわけがない






結論から言おう






妻が全部フォローしていた






お父さん決死の家出も






家族からしたら





飲み会から直接出社しにいったという







東京出社扱いになっていた







そりゃ祖母もなんも心配しないわ






妻はお父さんが戻ってきた時のことを考えて






家族へのフォローをちゃんとしていてくれたのだ





この事実は、次の日祖母に聞いた
(お米研ぐ量があるから、帰らないなら奥さんに言わせないで、先に自分で言いなさいよ!って怒られた)





そうなのだ






家出という事実はなかったことになっていた





というか




家出という認識はお父さんだけのものになっていた






妻の策士っぷりがやばい




そんな中お父さんトボトボ家に向かう





新幹線に乗り家に向かう






家に着いたら24時ちょっと前




忍者スタイルで家に入らねば





音を立てずに玄関の扉を開ける




うちの家族は早寝である





特に妻は21時には寝たい人




普段でもこの時間に起きているのはお父さんだけである






なので音を出さない忍者のような動きが必要となる





玄関の扉クリア



ニンニン




階段登るのクリア




ニンニン




荷物部屋に置きにい・・・・




















あれ?なんで妻が起きているの・・・






固まるお父さん






想定外すぎる






なんていうかも考えてない




本当に頭の中が




くぁwせdrftgyふじこlpふじこlpふじこlpふじこlp





妻「お疲れ様。今日は早く寝なね。」




とだけいって寝室に向かっていった







お父さんが帰ってくるのを待っていたのか




たまたま起きていたのか




お父さんの車の音で起きちゃったのか




忍者スタイルが完璧じゃなくて音が出てしまっていたのか





妻しかわからないが





聞けないなぁお父さんには





お父さんのプチ家出(出社)はここでおしまい




次は罪悪感も家族へ迷惑もかけない冒険をしたいお父さんでした




長文を読んでいただきありがとうございました
ここまで読んでくれた皆さまはきっと
お父さんと一緒に「お父さんのお小遣い増やしてあげて」と私の妻に念を送ってくださると信じてます





はい、ノンビンでしたー








なんてことないお父さんですが、サポートいただければ幸いです。サポートの利用については新しいことへのチャレンジに利用しようと思います。