見出し画像

ストレングスファインダーで毒親の毒が薄まった話

突然ですが、皆さんはどっち派ですか?
1.「自分は毒親かも・・・」と思ってきてくれたのか、それとも
2.「私の親が毒親で、今だに毒が抜け切れてない、何かヒントあるの?」と思ってきてくれたのか。どちらも通じるかも?
それでは、はじまりはじまり。


1.こども時代

コツコツコツ・・・

「ねえ、はる!聞こえた?もうすぐママが帰ってくる!そのおもちゃしまって!」
弟が恨みがましい目で睨んでくる。
「早く!ママに怒られるの嫌でしょ」

ガチャリ。
「おかえり、ママ」
「ふぅ~、疲れた。ただいま。はるはイイ子にしてた?」

(ママは私のことを聞かないの?・・・ま、今日は洗濯も畳んだし、宿題も終わってるし、はるのオモチャも片づけたし、怒られないよね?ママのご機嫌もいいみたい。小学1年生だって遊びに宿題に忙しいんだぞ!)

そう、私は「しっかり者」の子供だった。

ある時、母と二人で駅に向かっていた。その日は朝から、シンシンと雪が降り、長靴で踏みしめる雪のギュッギュッという感触が気持ちいい。ウキウキしてまだ足跡のないところに行っては踏みしめた。

(あ!あっちの雪はまだ踏まれてないから、足跡つけよ!)

私は道路のはじっこに進み、足を大きくあげた。

(あ、危ない!)ドシン。ベチャッ!

尻もちでスカートはびしょびしょ。お尻が痛いし、パンツまで水がしみ込んでる。冷たいし気持ち悪い。慌ててママを探したが、私に気づかず前を歩いてる。

「ママ!」
痛くて泣きそうになりながら、母の背中に向かって叫んだ。

「何?転んだの?そんなとこ、歩いてるあんたが悪いのよ。あらら、スカート濡れちゃったの。ダメねぇ。もうすぐ駅だから、あったかいところにいたら、スカートもすぐ乾くでしょ。」

泣くと怒られる。うつむいて、喉にグッと力を入れて、コクリとうなずく。

そんな子供時代を過ごしたせいか、私は母に甘えられなくなっていった。「自分のことは自分でやる。母ですら助けてくれないんだから、私には誰にも愛されない人」と信じて育っていったのだ。それでも母の愛情を獲得したかったので、外側は「しっかり者のイイ子ちゃん」だ。

子どもにとって命綱の母に好かれていない、と思っている状況はとても辛い。(自分は1人で全部やらないといけない、誰にも頼ってはいけない)と思っていても、実際は難しい。人間でいる限り1人で生きていくなんて、どだい無理。

大人になるにつれ、自分の心理のゆがみに気付き、心理学の本を読み漁るようになっていった。就職し、結婚し、出産したが、池の底のヘドロのように、心の底ではずっと母との関係にモヤモヤが沈殿していた。

ちょうど「毒親」が流行っていた頃、関係する本を読み漁っていた。「当てはまることが多すぎる。自分の母は毒親だ!私は悪くない!」と霧が晴れたような気持ちになった。しかし同時に、わが子に対して(毒親に育てられた人は、毒親になる可能性が高い。私自身が毒親になってしまうのではないか。)という猛烈な不安も出てきてしまった。

2.ストレングスファインダーに出会ったら

そんな時、ストレングスファインダーに出会った。
クリフトンストレングスオンライン才能テスト | JA - ギャラップ (gallup.com)

(自己分析ツールか。面白そう。でも結果はいまいちピンとこない。もっとよく知りたいけど、どうしたらいいんだろう)

ストレングスファインダーをあれこれと調べていたら、その後、私の師匠となるエリーさん(@ellie_coaching)の「ストレングスファインダー強み解説無料セミナー」がSNSで流れてきた。

(ちょうどいいな。無料だしプロに聞いてみよ。)

そんな軽い気持ちだった。師匠のセミナー後、ストレングスファインダーのセッションを受けないかと誘われたが、私の答えは

「面白すぎました!セッションではなく、弟子を取る時があったら声をかけてください!」

ここからしばらくして、弟子となるべくストレングスデザイナー講座の門を叩くことになった。

講座では同期生たちと、自分の資質の話をする機会があり、同じシチュエーションでも個人の資質によって思考・行動・感情のパターンが全然違う

(何これ、資質って、めちゃ面白いじゃん。Aちゃんはそう感じるんだ。Bさんのコメントは資質のとおりだね。うわ、Cさんは私と真逆!)
という感じで仲間内とセッションしたり、話し合うと驚くようなことの連続だった。

ある時、同期生と人間関係構築力グループの「共感性」の話になった。

<↑共感性さんのステキなところイラスト↑>

私が転んだ例を出し、
(母のこういうところが嫌だった。きっとポジティブさんを持ってると思う。私は共感性さんをもっているから、共感して寄り添ってほしかったんだよね。)
というと、ポジティブを持っている同期生が「私は逆だったよ」と語りはじめた。

「私が転んで同じ状況だったら、『大丈夫?』って母に言われたら泣いちゃう。でも泣くのは嫌だったの。転ぶのなんて恥ずかしいから、むしろ笑い飛ばしてほしかったのよ。だから、逆にいつも母に共感されて、すごく嫌だった記憶があるなぁ。あなたのお母さんも笑い飛ばしたかったんじゃない?母目線だったとしても、子供に泣いてほしくないって気持ちも、わかるよね。」

(え・・・?)

衝撃を受けた。控えめに言って目からウロコ。正直、正面からドスンと空気鉄砲を打たれたような気持ちだった。

共感して寄り添うことが嫌な人もいるなんて!!

ちなみにポジティブさんと共感性さんは、どちらも人間関係構築力グループの資質だ。

<↑ポジティブさんのステキなところイラスト↑>

同じ状況でも、私にとっては真逆の見方。
(なんてこった!長い間、勘違いだったのかも)

思い返すと母の今までの行動は、ポジティブさんの資質説明にかなりの確率で当てはまっている。

(母なりの愛情表現が私には分かっていなかったって、だけだったのね。)

そして娘もポジティブを持っていそうなので、これは対策が打てそうとホッとした。

3.母との対峙

ある時、娘と母と3人でコストコに出かけた。娘が大好きな「ホットドックを買う!」と叫ぶ。お金をもって駆け出す娘の背中を見ていたら、ふと母に子供の頃のことを正直に聞きたくなった。

「子供の頃、ママに可愛がられてないな、ってずっと思ってたんだよ。」
と勇気を出して伝えると

「まあ、そう思っても仕方ないかもね。今も育児は大変だけど、当時はワーママがほとんどいなかったから、私だって必死だったんだよ。悪かったね」とうつむきながら苦笑いをしていた。

弟ほどは好かれていないと思いつつ、私が大人になってからは働く女性という立場で、母とはよく話をしていた。旅行も一緒に行ったりして、傍目には仲良し親子と思われていただろう。だけど、自分の気持ちはほとんど伝えていなかった。

今までの関係があるから、なんだかモゾモゾしちゃうのだけど、母なりに頑張って私を育ててくれたんだなと感じることができたのは、ストレングスファインダーのおかげです。

(それにしてもこういう、資質の掛け違いというか、お互い勘違いな親子関係って結構あるんじゃないかな。)

毒をお持ちの方、ストレングスファインダーで薄めませんか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?