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贖罪

縋り癖がある。過去に縋ってしまう。もう会えない人のことばかり考えてしまう。死んでしまった人や、過去の友人、縁が切れてしまった人のことばかり。
本当は目の前にいる人との時間を大切にするべきと頭では分かっていながらも、どうしても。
これはきっと現実から目を背けるための防衛反応なのだと思う

罪の意識を持って過去の人と向き合っているときはとても苦しいが、ちゃんと向き合えていると思えて少し自分を正当化できる。結局自分のことしか考えられていない証拠だ
普段生活しているとき、楽しいことがあったとき、私に幸せになる権利があるのかといつも思って感情が少し止まる。幸せになる権利なんて考える必要ないよ、なんて言ってくれた友達もいたけどやっぱり私には無理だ。呪われているから。
人を傷つけたことより傷つけられたことの方が多いが傷つけた記憶の方が強く残っている。このせいで私はいつまで経っても幸せになれないし、人ともうまく関われない。私にできるのは過去と向き合うことだけ。
今がどんどん過去になっていく、目の前の人と正面から向き合えていないことも過去となり、罪を重ねる
このままじゃだめだとは分かっているけど

私はおもしろいわけでもないし話すのも苦手で、誰かといる時間はすべて相手の時間を奪っている「罪」という認識になってしまう。私と一緒にいて楽しい人間なんていないだろう、と。けれど1人はつらいから今日も誰かと会うという罪を重ねていく。
そのうち限界が来るのはもう目に見えている

一緒にいると楽しくておもしろくて話が上手で愛されていて才能があってみんなを笑顔にできるあなたが羨ましい。とても尊敬しているし大好き。
あなたにも苦しみがあるのは分かっているけどやっぱりあなたみたいになりたい。けれど、あなたにはなれないしあなたの救いにもなれない。

曲と人の結びつきってとても強くて、この曲はこの人が好きだって言ってた曲だ、あの人に教えてもらった曲だ、っていうことがずっと記憶に残っている。
その曲を聴くとその人のことばかり考えてしまう。
それに関して少し安心してるのが、私の周りにユニゾン好きな人が多いこと。おかげでユニゾン聴いても私のこと思い出さないでしょ?
私がいなくなったらちゃんと私のこと忘れてね

生きていないからボカロが好きなんだけど、どうしても君やあの子がよぎってしまう
君が大好きだと言ってた曲、「哥」
今になって刺さってるんだ 君は優しい人だったね
もう君に会えないことようやく受け入れられた 
私は前に進めていますか?




海を抱いて 瞑る夜を 優しい哥が包みますように
繋いだ手が 言葉の形をして 貴方に届きますように

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