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 こんな僕のnote他に誰が読むでも無いので僕の進路決定に出来るアドバイスを全力で書こうと思う。読み手が親なのか、子どもなのか、先生なのかわからないが、自分の想いを書いておくので興味のある人は読んでおいて欲しい。

 僕の小学校教員時代の教え子は、大きく4つの集団がある。1つ目は、新任から3年持ち上がった今は高校3年生の子どもたち。2つ目は、今は中学2年生の子どもたち。3つ目は、特別支援学級の担任として関わった子どもたち。そして、異動後に半年だけ関わった今は6年生の子どもたちだ。
 今日は中学校受験をせずにもうすぐ中学3年生の教え子向けに僕の考える進路選択の基準をお伝えしたい。

1.やりたいことはあるのか

 僕は大前提『やりたいこと』がある子はとことんやれる環境に行くべきだと思っている。スポーツで推薦が来るだとか、専門的な分野の勉強がしたいとか、あるんだったらそこがきっと君の居場所だと僕は思う。今『やりたいこと』がハッキリとある子はそれをとことんやれる『選択肢』を選ぶことをオススメする。
 なぜなら中学生~高校生の年代は体も心もぐんぐん大人になる時期だ。そんな気持ちが少しでもあるならチャレンジする意味はあるだろうし、イヤイヤやっていることが君の成長にはなるとは思えないからだ。

2.とりあえず公立で…は捨てろ!

 とは言え、20年近く前僕にも初めての進路選択の時期がやってきている。ただ、僕らが受験した頃は、総合選抜と言って市内の公立高校は一旦みんな受験してから行き先は人数のバランスによってあとから調整される制度だった。つまり、何も考えること無く持っている内申点だけでほとんど合格が約束されているような状況だった。定期テストは簡単に点数が取れるし、まぁやりたいことがあったわけでも無いから近場の公立に。くらいの軽い選択をしていた。ただ、高校生になった時に気が付いた。

『あっ、俺別にそこまでやりたいことないや。』

 僕は中学時代そこまで勉強に困ったという時期が無い。授業を多少聞いていなくても別にテスト前にやりゃ点数はある程度上位になることが出来た。その僕は、高校に行ってどんどん勉強が出来なくなっていった。理由は簡単だ。そもそも『勉強』が好きでは無かったからだ。ただ、高校という場所は『勉強』をする場所だったのだ。

僕がそんな生活を送っていたことを表明しておいてこんなことを言うのは身勝手だと思うかもしれないが、自分が踏んだ地雷の場所を後ろを歩いて来ようとする仲間に踏むなと言うことはしてもいいんじゃないだろうか。

 僕らの時代に許されて君たちに辞めておけと言うのは酷だが、明確に理由がある。それは何か。

 インターネットだ。

 僕らは高速インターネットを学生時代手にしていなかった。インターネットは全てを変えたと言っても過言ではない。動き出すヤツの可能性を引き上げると同時に、考えて過ごすことが出来ないヤツの能力と時間をゴッソリ奪い取っていく。そんなものがほぼ一人に一台以上が当たり前になった世界で僕らはのんびりしたことは言ってられない。
 とりあえず公立!あとは自分の偏差値に合ったところを狙う。みたいな進路選択をする君がもしいるなら本当にオススメはしない。

3.なぜ、とりあえず『公立』の選択肢が危険か

 僕は『学び続ける人』であるならば大前提学歴なんてどうとでもなると思っているが、それでもなお「とりあえず公立思考」は危険だと思っている。
 なぜなら、「とりあえず公立…」と言う子のほとんどは学習が苦手なことが多い。中学の時点でそのような状態にある子が、何とか高校受験に成功したとしよう。ほとんどの子が似たような学力だから安心か。そんなことは無い。中学校の時点で勉強が苦手だという子が集まって、もう義務教育では無いシビアな環境で生まれ変われるのか。僕はほとんど無理だと思っている。
 教科ごとに先生が変わって、その子の興味や特性なんてほとんどわかってもらえないのが普通。僕が行ってた高校なんてほとんどの先生が名簿を見て名前を呼ぶのがほとんどだ。
 なぜなら高校と言う場所は大前提『勉強』をする場所だからだ。もちろん、クラブ活動や学校行事など色々な経験をすることが出来る場所ではある。だが、これに関して言うならばインターネットの発展により僕たちは世界中の色々な人と繋がれる環境にある。用意されたものでなくても世の中にはめちゃめちゃ楽しいことが山ほど転がっている。みんなが公立を目指すから、とりあえずという子たちが本当に充実した学校生活を送れている子ばかりではないことは知っておいて欲しい。
 目指すと決める前に、本当に自分にとってお金と時間を掛けて行く価値がある場所なのか、それほど今自分が行きたいと思っているのかを冷静に考えてみてほしい。

4.だから僕は高校みたいなものを作ったんだ

 勉強が苦手な子が40人近くの集団に混じって、3年後の選択の幅が狭まってはいかないのだろうか。中学校までの学習は実はめちゃくちゃ大切だ。これはテストの点数とかそんな薄っぺらい視点では無くて、もっと広い教養として本当に大切だなと思っている。
 ただ、そこから先の専門性はもっと興味や関心に合わせてとことん追求する形が必要だし、せっかく与えられた時間を無駄にすることはオススメしない。学校が違うくらいのことで疎遠になってしまう友だち関係なんて気にする必要は無いし、そもそも連絡が取れるのに自分から繋がりを持とうと出来ないコミュ力は見直した方がいい。
 別に僕は自分の高校に来ることが正解だと言っている訳では無い。ただ、何も考えずに「とりあえず公立…」という思考が自分の可能性や時間をとてつもなく無駄にする行為だということは自覚して欲しい。調べればいくらでも自分に合った居場所は世の中に転がっている。

 中学卒業後の進路選択は、すごく大きなものである。とは言え『失敗』すると終わるかと言えばそうでもない。人生色々な選択肢があるのだから『明るく前を向いていられる場所で情熱を注いでやれること』がしっかりあれば人生は前に動き出すだろう。
 ただ、自分で選んだ進路なのに「あぁでもない、こうでもない」と誤魔化しているうちに3年が終わったとして充実した3年間を送っているヤツと大きく差が開くのも事実だろう。それは何も学力がある、無しなんていうことでは無くて、君たちが今後活躍していく、さらにIT化が進み、ロボットが進化する世界でどんな人間が求められていくのだろうかと考えた時に、「何も考えずにとにかく言われたことや人の動きを見て動く」人の居場所はどんどん狭くなっていくだろうということをもとに今僕が感じる全力のアドバイスをここに書き残しておこう。

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