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おなかを育てる基礎知識1

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腸内フローラを整えて、便秘解消⁉

テレビや雑誌でよく目にする腸内細菌。「ただの細菌がそんなに大切なの?」もしかしたら、こう思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、腸内細菌が全身の健康状態に影響を及ぼすことが、数々の研究によって解明されはじめています。健康な人のおなかには、100〜1,000兆もの腸内細菌がいるとわかっています。「腸内フローラ(腸内細菌叢)」とは、腸内の細菌たちが種類ごとにグループをつくっている様子が、まるでお花畑(英:flora)に見えることから名付けられました。

では、腸内フローラを整えるにはどうしたらよいのでしょうか。腸内細菌には善玉菌、悪玉菌、日和見菌というグループがあります。簡単に言うと善玉菌は身体によい働きをしてくれる菌で、悪玉菌は身体に悪影響を与える菌です。

じつは、腸内細菌のうち日和見菌が最も多く、全体の70%を占めています。日和見菌は善玉菌、悪玉菌のうち勢力が強い方に協力します。身体が健康なときは善玉菌の方が多く、日和見菌は善玉菌に協力してくれますが、食生活や生活習慣の乱れが続くと、日和見菌は悪玉菌に協力し腸内環境が悪化します。

つまり、腸内フローラを整えるには、食事や生活習慣に気をつけて善玉菌を増やし、日和見菌を味方につけるということが大切です。これは便秘解消のためにも重要です。おなかの調子に注意して、腸内フローラを日々育てていきましょう。

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監修:理学療法士・整腸セラピスト 坂井正宙先生

参考文献:坂井正宙著 『図解入門 よくわかる 便秘と腸の基本としくみ 腸から健康を作る』(秀和システム)

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